平成24年 管理業務主任者 試験問題 及び 解説
ページ2(問26より問50まで)
「マンション管理士 香川事務所」より 謝辞:問題文の作成にあたっては、佐々木様、高木様 および 山崎様の協力を頂いています。
ご質問は、 「マンション管理士 香川事務所」へ。
*注: マンション標準管理規約(単棟型、団地型、複合用途型)は、平成28年3月に改正があり、当解説においては、未対応ですから、注意してください。
また、マンションの管理の適正化に関する指針も、平成28年3月に改正があり、当解説においては、未対応ですから、注意してください。
※ 出題当時以後の法令等の改正には、一部は対応していません。
*試験に臨んで、お節介なアドバイス
1.設問にあわせて、問題用紙に ○(まる)、X(ばつ)をつける。
殆どの設問が、「正しい」か「間違い」かを訊いてきますので、設問により、問題の頭に、○かXをつけます。
そして、各選択肢を読み、○かXをつけます。
問題の○なりXと、選択肢の○かXが一致したものを、マークシートに記入してください。
2.疑問な問題は、とりあえず飛ばす。
回答の時間は限られています。
そこで、回答として、○かXかはっきりしないものがでたら、「?」マークをつけて、次の問題に移ります。
全部の回答が終わってから、再度戻って決定してください。
3.複雑な問は、図を描く。
甲、乙、A、B、Cなど対象が多い問題もでます。
この場合、問題用紙の空いているところに、図を描いてください。
重要な点が分かってきます。
(出題者からの注意)
1. 答は、各問題とも1つだけです。
2つ以上の解答をしたもの、判読が困難なものは、正解としません。
2. 問題中法令に関する部分は、平成24年4月1日現在施行中の規定に基づいて出題されています。
解説者からのコメント:あやふやな出題、適切でない出題もあって、解答ができないのもあります。
※ マンション標準管理規約は、平成16年に改正があった。また、平成23年7月にも小幅な改正があった。
マンション標準管理委託契約書は、平成15年に改正があった。また、平成22年5月にも改正があった。
【問 26】 次の現象に関する記述のうち、結露が発生原因である可能性が最も低いものはどれか。 |
問27 |
【問 27】 コンクリートのひび割れを発生させる原因として、最も不適切なものは.次のうちどれか。 |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 ★2013年 2月18日 追記: *平成24年度管理業務主任者試験追加合格について *なんと、正式の発表(1月18日)後でも、受験生の抗議文で、お高くとまっていた社団法人 高層住宅管理業協会もついに、2問の出題ミスを、認めざるを得なかったのです。 *この曖昧な「問29」 選択肢3 に対する疑問点を、出題元の社団法人 高層住宅管理業協会あてに、問いただした、 「Aさんの文章 」 が、私宛におくられていますので、別途紹介させていただきます。 |
問30 |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 管理費から充当することができる費用は、標準管理規約27条 「(管理費) 第27条 管理費は、次の各号に掲げる通常の管理に要する経費に充当する。 一 管理員人件費 二 公租公課 三 共用設備の保守維持費及び運転費 四 備品費、通信費その他の事務費 五 共用部分等に係る火災保険料その他の損害保険料 六 経常的な補修費 七 清掃費、消毒費及びごみ処理費 八 委託業務費 九 専門的知識を有する者の活用に要する費用 十 地域コミュニティにも配慮した居住者間のコミュニティ形成に要する費用 十一 管理組合の運営に要する費用 十二 その他敷地及び共用部分等の通常の管理に要する費用」 とあり、 修繕積立金を取り崩すことができる経費は、標準管理規約28条 「(修繕積立金) 第28条 管理組合は、各区分所有者が納入する修繕積立金を積み立てるものとし、積み立てた修繕積立金は、次の各号に掲げる特別の管理に要する経費に充当する場合に限って取り崩すことができる。 一 一定年数の経過ごとに計画的に行う修繕 二 不測の事故その他特別の事由により必要となる修繕 三 敷地及び共用部分等の変更 四 建物の建替えに係る合意形成に必要となる事項の調査 五 その他敷地及び共用部分等の管理に関し、区分所有者全体の利益のために特別に必要となる管理 2 前項にかかわらず、区分所有法第62条第1項の建替え決議(以下「建替え決議」という。)又は建替えに関する区分所有者全員の合意の後であっても、マンションの建替えの円滑化等に関する法律(以下本項において「円滑化法」という。)第9条のマンション建替組合(以下「建替組合」という。)の設立の認可又は円滑化法第45条のマンション建替事業の認可までの間において、建物の建替えに係る計画又は設計等に必要がある場合には、その経費に充当するため、管理組合は、修繕積立金から管理組合の消滅時に建替え不参加者に帰属する修繕積立金相当額を除いた金額を限度として、修繕積立金を取り崩すことができる。 3 管理組合は、第1項各号の経費に充てるため借入れをしたときは、修繕積立金をもってその償還に充てることができる。 4 修繕積立金については、管理費とは区分して経理しなければならない。」 です。 そこで、設問の検討です。 1.○ 適切である。 役員活動費は、標準管理規約27条11号の「管理組合の運営に要する費用」に該当し、耐震改修工事費は標準管理規約28条1項2号「不測の事故その他特別の事由により必要となる修繕」に該当しますから、適切です。 2.○ 適切である。 専門的知識を有する者に支払う相談料は、標準管理規約27条9号「専門的知識を有する者の活用に要する費用」に該当します。機械式駐車場一部撤去・自転車置場増設工事費は標準管理規約28条1項3号「敷地及び共用部分等の変更」に該当しますから、適切です。 3.○ 適切である。 植栽剪定費は、標準管理規約27条12号「その他敷地及び共用部分等の通常の管理に要する費用」に該当します。そして、外壁塗装・屋上防水工事費は、標準管理規約28条1項1号「一定年数の経過ごとに計画的に行う修繕」に該当しますから、適切です。 4.X 適切でない。 階段すべり止め剥離箇所の修理費は、標準管理規約27条6号「経常的な補修費」に該当します。しかし、専有部分内の給水管取替工事費は、給水管のどこまでが管理組合が管理する共用部分であるかの争いがありますが、出題者の意図としては、標準管理規約21条のコメント⑤ 「⑤ 配管の清掃等に要する費用については、第27条第三号の「共用設備の保守維持費」として管理費を充当することが可能であるが、配管の取替え等に要する費用のうち専有部分に係るものについては、各区分所有者が実費に応じて負担すべきものである。」 を意識して、管理費や修繕積立金からは、出してはいけないと言いたいようですから、適切ではありません。 平成21年 管理業務主任者試験 「問29」 。 答え:4 |
問31 |
【問 31】 集会の招集通知に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、誤っているものはどれか。 |
【問 32】 通常総会の議案書発送後、会日の3日前になって決算内容の重大ミスに気づき、その訂正が必要になった場合における各理事の意見である次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 |
【問 34】 管理組合法人に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、正しいものはどれか。 |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 【問 35】 マンションの駐車場の使用に関する次の記述のうち、マンション標準管理規約によれば、最も不適切なものはどれか。 |
【問 36】 あるマンションにおける次の管理規約の定めのうち、区分所有法の規定によれば、無効とされるものはどれか。 |
【問 37】 地震によりマンションが滅失した場合に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、誤っているものはどれか。 |
【問 38】 次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。 |
【問 39】 次の文章は、ある事件に関する最高裁判所の判決文の一部分であるが、文中の(ア)から(エ)の中に入る用語の組合せとして、最も適切なものはどれか。なお、文中の「法」は、
「建物の区分所有等に関する法律」である。 また、平成24年 マンション管理士試験 「問3」 にもあります。 *考え方 まず、最初の(ア)は、まだ選択肢が多いので、パスします。 (イ)は、後で”少数者”があるので、ここは、”多くの”がなんとなく入りそうは推定できますが、先に行きましょう。 (ウ)は”業務執行に当たっている”となるとこれは、組合の役員か、管理業者かな、となるでしょう。 そこで、読んでいくと、”受注した業者の業務を妨害するなどする” と業者は別の形で現れていますから、(ウ)は、役員がいいとなります。 そして、(エ)となると、これは、区分所有法6条1項となっていますから、いくらなんでも、”共同の利益に反す行為”は浮かぶでしょう。 そこで、選択肢を(エ)から逆にみると、エ=共同の利益、 ウ=管理組合の役員ら、となり、イは流れから、多数 となり、最後には アは差止め となります。 そこで、これらを入れて文章を読むと、特に違和感がありませんから、選択肢1が適切です。 答え:1 (ア=差止め 、イ=多数、ウ=管理組合の役員ら、エ=共同の利益。) |
【問 40】 マンションの分譲業者が、民法上、売主として負う瑕疵担保責任と売買契約の特約として行うアフターサービスに関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。 |
【問 41】 宅地建物取引業者(宅地建物取引業法(昭和27年法律第176号)第2条3号に規定する者をいう。以下同じ。) Aが、新築の分譲マンションを宅地建物取引業者でない買主Bに売却した場合における、瑕疵担保責任に関する次の記述のうち、民法及び宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。 |
【問 42】 マンション建替組合(以下本問において「組合」という。)に関する次の記述のうち、マンションの建替えの円滑化等に関する法律(平成14年法律第78号)の規定によれば、正しいものはどれか。 |
【問 43】 区分所有者Aが、自己所有のマンションの専有部分をBに賃貸する場合に関する次の記述のうち、民法及び借地借家法(平成3年法律第90号)の規定によれば、誤っているものはどれか。 |
【問 44】 各種の法令に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 |
【問 45】 宅地建物取引業者Aが自ら売主として、宅地建物取引業者でない買主Bに代金4,000万円で中古マンションを売却する場合における、 Aの手付金等に関する次の行為のうち、宅地建物取引業法の規定に違反しないものはどれか。 |
【問 46】 マンションの管理の適正化に関する指針(平成13年国土交通省告示第1288号)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 *注:問46から問50までは、マンション管理士試験か管理業務主任者試験の合格者には免除される部分です。また、この問46から問50は、「マンション管理適正化法」と同指針からの出題と決まっていますので、出題は似たような内容となります。過去問題はやっておくと楽です。 1 マンションの管理は、専門的な知識を必要とすることが多いことから、管理組合から委託を受けた専門的知識を有する者であるマンション管理業者が主体性をもって、適切な対応をするよう心がけることが重要である。 |
【問 47】 マンション管理業者が行う重要事項の説明に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法によれば、正しいものはどれか。 |
【問 48】 管理組合の財産の分別管理に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法によれば、正しいものはどれか。 |
【問 49】 マンション管理業者に課せられている義務に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法の規定によれば、誤っているものはいくつあるか。 |
【問 50】 管理業務主任者(マンション管理適正化法第2粂第9号に規定する者をいう。)に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法によれば、誤っているものはどれか。 |
ここまで、問50 |
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