平成22年 管理業務主任者 試験問題 及び 解説
ページ1(問1より問25まで)
謝辞:問題文の提供に当たっては、永井様、阿部様、小塩様、古沢様の協力を頂いております。
ご質問は、 「マンション管理士 香川事務所」へ。
*注: マンション標準管理規約(単棟型、団地型、複合用途型)は、平成28年3月に改正があり、当解説においては、未対応ですから、注意してください。
また、マンションの管理の適正化に関する指針も、平成28年3月に改正があり、当解説においては、未対応ですから、注意してください。
{出題者注} *答は、各問題とも1つだけです。2つ以上の解答をしたもの、判読が困難なものは、正解としません。解答は、解答用紙の注意事項をよく読み、所定の要領で記入してください。
*問題中の法令等に関する部分は、平成22年5月1日現在で施行されている規定に基づいて出題されています。
解説者からのコメント:あやふやな出題、適切でない出題もあって、解答ができないのもあります。
※ 出題当時以後の法令等の改正には、一部は対応していません。
*試験に臨んで、お節介なアドバイス
1.設問にあわせて、問題用紙に ○(まる)、X(ばつ)をつける。
殆どの設問が、「正しい」か「間違い」かを訊いてきますので、設問により、問題の頭に、○かXをつけます。
そして、各選択肢を読み、○かXをつけます。
問題の○なりXと、選択肢の○かXが一致したものを、マークシートに記入してください。
2.疑問な問題は、飛ばす。
回答の時間は限られています。
そこで、回答として、○かXかはっきりしないものがでたら、「?」マークをつけて、次の問題に移ります。
全部の回答が終わってから、再度戻って決定してください。
3.複雑な問は、図を描く。
甲、乙、A、B、Cなど対象が多い問題もでます。
この場合、問題用紙の空いているところに、図を描いてください。
重要な点が分かってきます。
※ マンション標準管理規約は、平成16年に改正があった。また、平成23年7月にも小幅な改正があった。
マンション標準管理委託契約書は、平成15年に改正があった。また、平成22年5月にも改正があった。
【問 1】 マンション(マンションの管理の適正化の推進に関する法律(平成12年法律第149号。以下「マンション管理適正化法」という。)第2条第1
号に規定するものをいう。以下同じ。)の建物及び敷地の共有持分の割合に関する次の記述のうち、民法及び建物の区分所有等に関する法律(昭和37年法律第
69号。以下「区分所有法」という。)の規定によれば、誤っているものはどれか。
○ 正しい。 専有部分と異なり、共用部分の各共有者の持分の割合については、区分所有法の規定があります。 ○ 正しい。 一部共用部分とは、区分所有法第3条 X 誤っている。 区分所有法では、建物の共用部分については、区分所有法で様々な規定がありますが、土地(敷地)の持分までは規定していません。設問の様な「敷地上の建物の専有部分の床面積の割合によるが、規約で別段の定めをすることを妨げない」の規定はありません。敷地の各共有者の持分の割合は、分譲時に決められ、決めていなければ、選択肢1のように、民法第250条により、「相等しい」と推定されます。 答え:4 (ここら、建物の共用部分と敷地の出題は、区分所有法の基本です。似たような出題は、毎年あります。 平成22年 マンション管理士試験 「問1」 や、「問2」 にもありますから、そちらも参考にしてください。管理業務主任者試験の出だしは、易しい? なお、区分所有法の詳細な解説は、私の別途 「超解説 区分所有法」 を参考にしてください。) |
問2 |
【問 2】 マンションの管理組合A(以下本問において「A」という。)とマンション管理業者(マンション管理適正化法第2条第8号に規定する者をいう。
以下同じ。)であるB(以下本問において「B」という。)との間で管理委託契約が締結された場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいもの
はどれか。 X 誤っている。 契約については、平成19年 管理業務主任者試験 「問1」 を参照。 また、同時履行の抗弁権は、 平成22年 マンション管理士試験 「問12」 の賃貸借 は注意のこと。
答え:3 (それほど、難しくはない出題?) |
問3 |
【問 3】 民法で定める代理人と区分所有法で定める管理者又は理事を比較した場合に関する次の記述のうち、民法及び区分所有法の規定によれば、正しいものはどれか。 ○ 正しい。 「問3」の全体の解説として、区分所有法での、管理者はその職務について区分所有者を代理していますが、管理組合法人では、理事は代表であり、区分所有者を代理しているのは、管理組合法人であることを知っていると楽です。平成20年 管理業務主任者試験 「問36」 など。
X 誤っている。 権限を定めていない代理人とは、代理権は明らかに持っていますが、その権限の範囲が決められていない場合です。その場合に、代理人ができる範囲は、まず、民法第103条 X 誤っている。 よく出題される、管理組合法人の理事と管理者の違いです。
X 誤っている。 まず、民法で代理人が損害保険契約をするためには、選択肢2で引用しました、民法第103条 |
【問 4】 甲マンション(以下本問において「甲」という。)の管理組合A(以下本問において「A」という。)と株式会社B(以下本問において「B」とい
う。)との間におけるアからエの各事項のうち、民法の規定によれば、Aの管理者であり、かつ、Bの代表取締役であるC(以下本問において「C」という。)
が、Aの事前の許諾を得ることなく行うことができるものはいくつあるか。 事前の許諾が必要である。 平成23年 管理業務主任者試験 「問1」 。 答え:2 (事前の許諾が不要なのは、イとウ。) (利益相反の設問の意図が、分からなかった人が多かったようだ。 もう、平成22年の管理業務主任者試験では、いくつあるか、の個数問題がでている。) |
問5 |
【問 5】 マンションにおいて、その建物又は敷地上の工作物若しくは樹木についての設置・保存又は栽植の瑕疵(かし)により、他人に損害が発生した場合に関する次の記述のうち、民法及び区分所有法の規定によれば、正しいものはどれか。 |
問6 |
【問 6】 マンションの管理組合A(以下本問において「A」という。)とマンション管理業者B(以下本問において「B」という。)との間で管理委託契約 (以下本問において「本件契約」という。)が締結された場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。 (注)マンション標準管理規約は、平成23年7月に役員資格や議決権など小幅な改正があったので、注意のこと。ここは、旧のまま。 ア 本件契約がAの管理者であるCの錯誤に基づいて締結された場合には、Aは、Cに重大な過失があるときでも、同契約の無効を主張することができる。 答え:2 (正しいのは、イとエ の2つ。) (また、個数問題か。この出題方法は、正解となるのが、1/4ではなくなるので、認めていい出題方法かな?) |
【問 7】 宅地建物取引業者(宅地建物取引業法(昭和27年法律第176号)第2条第3号に規定する者をいう。以下同じ。)が、マンションの管理組合の組合員から、当該組合員が所有する専有部分の売却の依頼を受け、その媒介等の業務のために、マンション管理業者に確認を求めてきた場合の当該管理組合に代わって行うマンション管理業者の対応に関する次の記述のうち、マンション標準管理委託契約書及びマンション標準管理委託契約書コメント(平成21年10月 2日国総動指第30号。国土交通省建設流通政策審議官通知。以下「マンション標準管理委託契約書」という。)の定めによれば、最も不適切なものはどれか。 (注)マンション標準管理委託契約書(以下「委託契約書」という。)も「マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則」の財産の分別管理方法など一部が改正されたことを受け、これとの整合性をとって、見直されていますので、改正箇所に注意してください。コメントも変更箇所がかなりあります。(平成22年5月1日施行です。) 1 当該組合員が滞納している管理費及び修繕積立等の額について開示を求めてきたときは、個人情報保護の観点から開示はせず、管理組合に直接確認するよう求めるべきである。 X 適切でない。 設問のような場合、基本的には、売主や管理組合に直接確認を求めるべきですが、便宜を図って、委託契約書に明記されているので、管理業者が、できます。その根拠は、委託契約書14条 「(管理規約の提供等) 第14条 乙(管理業者)は、宅地建物取引業者が、甲(管理組合)の組合員から、当該組合員が所有する専有部分の売却等の依頼を受け、その媒介等の業務のために管理規約の提供及び次の各号に掲げる事項の開示を求めてきたときは、甲に代わって、当該宅地建物取引業者に対し、管理規約の写しを提供し、及び各号に掲げる事項を書面をもって開示するものとする。 一 当該組合員の負担に係る管理費及び修繕積立金等の月額並びに滞納があるときはその金額 二 甲の修繕積立金積立総額並びに管理費及び修繕積立金等に滞納があるときはその金額 三 本マンション(専有部分を除く。)の修繕の実施状況 四 本マンションの石綿使用調査結果の記録の有無とその内容 五 本マンションの耐震診断の記録の有無とその内容(当該マンションが昭和56年6月1日以降に新築の工事に着手した場合を除く。) 2 前項の場合において、乙は、当該組合員が管理費及び修繕積立金等を滞納しているときは、甲に代わって、当該宅地建物取引業者に対し、その清算に関する必要な措置を求めることができるものとする。」とあり、 1号により、管理組合に確認を求めなくても管理業者が行えます。 2 マンション管理業者が提供・開示できる範囲は、原則として管理委託契約書に定める範囲となるため、一般的にマンション内の事件、事故等の情報は、売主又は管理組合に確認するよう求めるべきである。 ○ 適切である。 一般的にも、当然の話ですが、委託契約書14条関係のコメント、 「@ 本条は、宅地建物取引業者が、媒介等の業務のために、宅地建物取引業法施行規則第16条の2等に定める事項について、マンション管理業者に当該事項の確認を求めてきた場合の対応を定めたものである。 本来宅地建物取引業者への管理規約等の提供・開示は管理組合又は売主たる組合員が行うべきものであるため、これらの事務をマンション管理業者が行う場合には、管理規約等においてその根拠が明確に規定されていることが望ましい。 また、マンション管理業者が提供・開示できる範囲は、原則として管理委託契約書に定める範囲となる。一般的にマンション内の事件、事故等の情報は、売主又は管理組合に確認するよう求めるべきである。」とあります。 3 本マンションの管理規約の提供を求めてきたときは、管理組合に代わって、当該管理規約の写しを提供する。 ○ 適切である。 これは、選択肢1で引用しました、委託契約書14条の本文 「第14条 乙(管理業者)は、宅地建物取引業者が、甲(管理組合)の組合員から、当該組合員が所有する専有部分の売却等の依頼を受け、その媒介等の業務のために管理規約の提供及び次の各号に掲げる事項の開示を求めてきたときは、甲に代わって、当該宅地建物取引業者に対し、管理規約の写しを提供し、及び各号に掲げる事項を書面をもって開示するものとする。(以下略)」とあります。 4 本マンション(専有部分を除く。)の修繕の実施状況について開示を求めてきたときは、管理組合に代わって、書面をもって開示する。 ○ 適切である。 これも、選択肢1で引用しました、委託契約書14条3項 「三 本マンション(専有部分を除く。)の修繕の実施状況」とあります。 答え:1 (ここは、易しい。) |
【問 8】 管理組合A(以下本問において「A」という。)とマンション管理業者B(以下本問において「B」という。)との間で締結した管理委託契約にお
ける管理費等の出納業務に関する次の記述のうち、マンション標準管理委託契約書の定めによれば、最も適切なものはどれか。 X 適切でない。 ここは、委託契約書の別表第1 1(2)関係 のコメント |
【問 9】 マンション(専有部分を除く。)の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整の業務に関する次の記述のうち、マンション標準管理委託契約書の定めによれば、不適切なものはいくつあるか。 ○ 適切である。 設問の「望ましい」といったような文章は、法律の条文ではなく、大抵、コメントからの出題です。 答え:1 (不適切なのは、イ だけ。) (ここも、詳細は知らなくても、委託契約書の変更を知っていれば、解答は早い? また、”いくつ”の個数問題でした。) |
【問 10】 マンションの管理費の滞納に対する対策及びその法的手続に関する次の記述のうち、民法及び民事訴訟法(平成8年法律第109号)の規定によれば、誤っているもののみの組合せはどれか。 X 誤っている。 滞納についても、過去から出題の範囲は変わりない。平成21年 管理業務主任者試験 「問10」 など。平成22年 マンション管理士試験 「問7」も 。 ○ 正しい。 管理費の滞納者が死亡した場合には、その相続人は、包括承継人として、被相続人の財産と権利義務を相続(承継)します。民法第896条
答え:1 (誤っているのは、アとオ) (ここは、他の正誤が不明でも、ア と オ の誤りは分かる?) |
【問 11】 管理費の滞納者に対する管理組合の制裁措置に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 ○ 適切である? この「問11」は、過去の判例をもとにした出題ですが、全体で実に曖昧な出題です。滞納者に対しては、相手側の言い分もありますから、裁判になると、各々の事情が考慮されますから、一概に、適切とか不適切とか言いきることができないからです。それを、前提として、考えてください。また、最近は、「個人情報の保護に関する法律」とも絡んできます。 平成22年 管理業務主任者試験 「問45」 などともあわせて考えてください。 |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 (注)マンション標準管理規約は、平成23年7月に役員資格や議決権など小幅な改正があったので、注意のこと。ここは、旧のまま。 1 修繕積立金は、周期的かつ計画的に行われる大規模な修繕等の将来の支出に備えるために積み立てられるが、管理費の滞納により通常の管理のための資金が不足する場合は、理事会の決議により修繕積立金を管理費に流用することができる。 答え:2 (ここは、もう、過去問題から、管理費と修繕積立金の区別ができていれば、易しい。) |
【問 13】 修繕積立金等が金銭である場合における財産の分別管理の方法に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法に違反するものはどれか。なお、保管口座及び収納・保管口座は管理組合を名義人とする。 |
【問 14】 管理組合の活動における以下の取引に関して、平成22年3月分の仕訳として正しいものは次のうちどれか。ただし、この管理組合の会計年度は、4月1日から翌年3月31日までとし、期中の取引において、企業会計原則に基づき厳格な発生主義によって経理しているものとする。 |
【問 15】 管理組合の活動における以下の取引に関して、平成22年3月分の仕訳として正しいものは次のうちどれか。ただし、この管理組合の会計年度は、4月1日から翌年3月31日までとし、期中の取引において、企業会計原則に基づき厳格な発生主義によって経理しているものとする。 答え:4 (会計の出題が、素直です。どこまで、細かな勘定科目を設定するかによっては、疑問がありますが。) *ここ、「問15」 について、次のような、書き込みがありましたので、ご紹介します。 ◎その1:会計の問題、問15ですが、消去法で行くと「正しい」とされた4が正解に思えるのですが、ここで使われる勘定科目「固定資産除却損」について疑問があります。 「固定資産除却損」の説明を読むと「固定資産除却損とは、バランスシートに計上されている不要になった固定資産を廃棄処分した際に用いる勘定科目で、固定資産除却損は、不要になった時点での固定資産の帳簿価額を損失として計上する会計処理であり、固定資産除却損は、損益計算書上においては、特別損失の区分に表示することになります。」 「また、固定資産除却損が計上されても、現金の流出は生じませんので、キャッシュフローには影響ありません。」 「売却の際に発生した手数料や印紙代などの諸費用は、除却損に含めて処理できます。」 工事会社から届く「高架水槽撤去工事費」は、上記のいずれにも該当せず、「固定資産除却損」の勘定科目は不適切であると思うのですが。 しかし、一般的な管理組合の会計において、給水管や高架水槽を「建物附属設備」等の「資産」科目を使って計上、管理するものなのでしょうか? 企業会計と異なり、資産を厳密管理して納税額を算定するような会計は、不必要に思えるのですが。。。 「固定資産除却損」は、先の引用で示しましたとおり、お金の支払を伴う勘定科目ではなく、固定資産の廃棄に伴い、帳簿上に残ってしまった、その『固定資産を帳簿上ゼロにするための損失勘定』です。 つまり、高架水槽の撤去工事により、実物の無くなった高架水槽の帳簿上残高を消すための勘定科目なので、その撤去費用に「固定資産除却損」の勘定科目を使うことは間違いで、簿記検定だと「×」とされます。 通常だと、「雑損失」あたりの勘定科目になろうかと思います。 ◎その2:私の住むマンションでは、管理組合法人を設立したばかりで、上記の方の言うとおり営利を伴わないマンションでも財産目録に高架水槽なんぞを固定資産として、計上するのかという疑問がわいてきました。 |
【問 16】 管理組合の税務に関する次の記述のうち、税法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。 ○ 正しい。 ここらも、全部過去問題から。平成21年 管理業務主任者試験 「問16」 、や 平成18年 管理業務主任者試験 「問16」 、平成17年 管理業務主任者試験 「問16」 など。 地方税での均等割りの出題を調べていたら、平成24年のマンション管理士試験 「問34」 選択肢2 に似たような出題がある。 平成17年の管理業務主任者試験 「問16」 選択肢3 や 平成22年の管理業務主任者試験の問16」 選択肢 イ では 「管理組合は、地方税のうち、都道府県民税及び市町村民税については、条例等により免除又は減免される場合を除き、法人格の有無にかかわらず、均等割は課税される。」は、「正しい」 としたが、平成24年のマンション管理士試験 「問34」 選択肢2 での「税務署の回答」によれば、収益事業を行っていない法人化されていない管理組合(人格のない社団等)には、法人市民税(法人税割 と 均等割)の適用がないといっている。 よって、誤りである。 ウ 消費税法上、管理組合の基準年度における組合員以外からの駐車場収入が980万円、臨時収入である備品の譲渡による売上高45万円があった場合、合計1,025万円の課税売上高となるので、当年度は納税義務者となり消費税を納入する必要がある。 ○ 正しい。 選択肢1で述べたように、組合員からの駐車場使用料については、通達で、消費税の課税対象とはなりませんが、組合員以外からの駐車場収入となると、課税対象となります。 そして、消費税については、法人税法と同様に、法人化されてない管理組合は、「人格のない社団」とされ、法人とみなされる。 消費税法第3条(人格のない社団等に対するこの法律の適用) 「第三条 人格のない社団等は、法人とみなして、この法律(第十二条の二及び別表第三を除く。)の規定を適用する。」 そして、区分所有法第47条14項 「14 管理組合法人は、消費税法 (昭和六十三年法律第百八号)その他消費税に関する法令の規定の適用については、同法 別表第三に掲げる法人とみなす。」 により、通常の公益法人などと同じ扱いになります。 また、消費税法第9条1項 「事業者のうち、その課税期間に係る基準期間における課税売上高が千万円以下である者については、第五条第一項の規定にかかわらず、その課税期間中に国内において行つた課税資産の譲渡等につき、消費税を納める義務を免除する。」により、 課税 売上額が、合計で、1,025万円ならば、免除となる規定の1、000万円以下ではなくなり、当年度の納税対象者となり、消費税を納めることになります。なお、課税期間とは、当年で、基準期間とは、前々年をさします。
答え:3 (正しいのは、ア、イ、ウ の3つ) (ここは、過去問題から、易しい。) |
【問 17】 建築基準法(昭和25年法律第201号)第1条に規定されている同法の目的に関する次の記述の(ア)から(ウ)に入る用語の組合わせとして、正しいものはどれか。 *組み合わせ問題か。 建築基準法の第1条なんて、多くの受験生はまず、読み飛ばす条文です。ここは、建築基準法の第1条のどこかを、キーワードとして覚えているかどうか、が正解・不正解の分かれ道でしょう。 建築基準法第1条 「(目的) 第一条 この法律は、建築物の(ア)敷地、構造、設備及び用途に関する(イ)最低の基準を定めて、国民の(ウ)生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。 」です。 (私は、「最低の基準」の箇所を知っていました。) 答え:4 (建築基準法からも毎年、出題があるので、「超解説 建築基準法」として解説しています。利用ください。) |
【問 18】 コンクリートの特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 |
【問 19】 建築士法(昭和25年法律第202号)の規定により、構造設計一級建築士が構造設計を行うか、又は構造設計一級建築士に構造関係規定に適合するかどうかの確認を求めなければならない建築物に関する次の記述の(ア)から(ウ)の中に入る数値の組合わせとして、正しいものはどれか。 |
【問 20】 飲料用水槽の耐震及び地震対策に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 |
【問 21】 住戸への電気引込み及び住戸ごとに設置される住宅用分電盤に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
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【問 22】 共同住宅で一定の要件を満たすものについて、消防用設備等の特例を認める「特定共同住宅等における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令」(平成17年総務省令第40号)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
とあり、単純に共同住宅だけなら、令別表第一(五)項ロ に該当しています。 そこで、設問の複合用途の場合ですが、すると、令別表第一(一六)項イ になりますが、ここは、劇場・キャバレー・レストラン・デパート・ホテル等が雑居しているビルが対象となります。(レストランは、(三)項に該当し、コンビニエンスストアは、(四)項に該当します。) 別表第一(一六)項ロ は、共同住宅・倉庫・事務所等が雑居しているビルが対象です。 そこで、設問の場合の、共同住宅とレストランやコンビニエンスストアが入っているビルは、特定共同住宅等には該当しません。 2 特定共同住宅等の種類の構造類型としては、「二方向避難型特定共同住宅等」、「開放型特定共同性宅等」、「二方向避難・開放型特定共同住宅等」及び「その他の特定共同住宅等」の4つがある。 ○ 適切である。 特定共同住宅等の種類の構造類型については、省令第2条 「八 二方向避難型特定共同住宅等 特定共同住宅等における火災時に、すべての住戸、共用室及び管理人室から、少なくとも一以上の避難経路を利用して安全に避難できるようにするため、避難階又は地上に通ずる二以上の異なった避難経路を確保している特定共同住宅等として消防庁長官が定める構造を有するものをいう。 九 開放型特定共同住宅等 すべての住戸、共用室及び管理人室について、その主たる出入口が開放型廊下又は開放型階段に面していることにより、特定共同住宅等における火災時に生ずる煙を有効に排出することができる特定共同住宅等として消防庁長官が定める構造を有するものをいう。 十 二方向避難・開放型特定共同住宅等 特定共同住宅等における火災時に、すべての住戸、共用室及び管理人室から、少なくとも一以上の避難経路を利用して安全に避難できるようにするため、避難階又は地上に通ずる二以上の異なった避難経路を確保し、かつ、その主たる出入口が開放型廊下又は開放型階段に面していることにより、特定共同住宅等における火災時に生ずる煙を有効に排出することができる特定共同住宅等として消防庁長官が定める構造を有するものをいう。 十一 その他の特定共同住宅等 前三号に掲げるもの以外の特定共同住宅等をいう。」とあり、 8号から11号に該当しています。なお、条文中の「二方向避難経路」や「解放型廊下」などもちゃんと理解しておいてください。 3 特定共同住宅等の種類は構造類型による区分のみで、階数による区分はない。 X 適切でない。 省令第3条 「(必要とされる初期拡大抑制性能を有する消防の用に供する設備等に関する基準) 第三条 特定共同住宅等(福祉施設等を除く。)において、火災の拡大を初期に抑制する性能(以下「初期拡大抑制性能」という。)を主として有する通常用いられる消防用設備等に代えて用いることができる必要とされる初期拡大抑制性能を主として有する消防の用に供する設備等は、次の表の上欄に掲げる特定共同住宅等の種類及び同表中欄に掲げる通常用いられる消防用設備等の区分に応じ、同表下欄に掲げる必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等とする。
(以下略)」とあり、 |
【問 23】 マンションの給水方式に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 答え:2 (選択肢2 とは分かるが、根拠の水道法関係のどこにあるのかが、調べきれない。 分かる人は、ブログ:http://tk4982.at.webry.info/ へ連絡ください。) |
【問 24】 給水・給湯用配管材料に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
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【問 25】 マンションの電力設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 答え:1 (電気事業法まで調べたので、ここも時間がかかった! 選択肢1 が適切は、過去問題から分かるが、選択肢3 の出力 25kWの太陽電池発電設備は、一般用電気工作物か、は知らない。 |
ここまで、問25 |
最終更新日:
2016年11月8日:「問16」 選択肢 イ 均等割 を訂正した。
2015年 7月15日:「問6」 選択肢ウ に注を入れた。
2012年 6月22日:「問6」、「問12」に平成23年の標準管理規約の改正入れた。
2011年 4月17日:「問23」 選択肢3に追記。
2011年 2月18日:再再検討
2011年 1月30日:再検証で。
2011年 1月10日
2011年 1月 6日
開始:2010年12月 1日