平成22年 管理業務主任者 試験問題 及び 解説
ページ2(問26より問50まで)
謝辞:問題文の提供に当たっては、永井様、阿部様、小塩様、古沢様の協力を頂いております。
ご質問は、 「マンション管理士 香川事務所」へ。
*注: マンション標準管理規約(単棟型、団地型、複合用途型)は、平成28年3月に改正があり、当解説においては、未対応ですから、注意してください。
また、マンションの管理の適正化に関する指針も、平成28年3月に改正があり、当解説においては、未対応ですから、注意してください。
{出題者注} *答は、各問題とも1つだけです。2つ以上の解答をしたもの、判読が困難なものは、正解としません。解答は、解答用紙の注意事項をよく読み、所定の要領で記入してください。
*問題中の法令等に関する部分は、平成22年5月1日現在で施行されている規定に基づいて出題されています。
解説者からのコメント:あやふやな出題、適切でない出題もあって、解答ができないのもあります。
※ 出題当時以後の法令等の改正には、一部は対応していません。
※ マンション標準管理規約は、平成16年に改正があった。また、平成23年7月にも小幅な改正があった。
マンション標準管理委託契約書は、平成15年に改正があった。また、平成22年5月にも改正があった。
【問 26】 1階がピロティ形式となっている5階建鉄筋コンクリート造マンションの耐震補強方法として、最も適切なものはどれか。
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問27 |
【問 27】 マンションにおける法定点検の対象となる建物・設備とその点検を行うことができる資格者の組合わせとして、次のうち最も不適切なものはどれか。 注:建築基準法第12条は、平成28年6月施行で、改正があった。ここは、未対応。 *面倒な出題です。サット読んでも、ビンと来ないでしょう。本番の試験では、回答は後回しにします。平成18年 管理業務主任者試験 「問18」 など 近いのは出ています。 1 適切である。 建築基準法第12条第1項に規定する特殊建築物定期調査を実施する場合の「建築物の外部」の調査は、特殊建築物等定期調査と呼ばれ、特殊建築物等調査資格者、1級建築士又は2級建築士ができます。 2 適切でない。 建築基準法第12条第3項に規定する特殊建築物の建築設備定期検査を実施する場合の「非常用の照明装置」の検査は、建築設備定期検査の中の給水設備や換気設備などと同じ対象項目で建築設備検査資格者、1級建築士又は2級建築士ができます。電気工事士は、できません。なお、電気工事士は、一般用電気工作物および自家用電気工作物の工事に関する専門的な知識を有するものに都道府県知事により与えられる資格で、一定の電気工事に必要な資格です。第一種電気工事士と第二種電気工事士があり、工事内容により従事できる範囲が決められています。 3 適切である。 建築基準法第12条第3項に規定する特殊建築物の建築設備定期検査を実施する場合の「昇降機(エレベーター)」の検査は、昇降機定期検査で、これは、昇降機検査資格者、1級建築士又は2級建築士ができます。 4 適切である。 消防法(昭和23年法律第186号)第17条の3の3に規定する消防用設備等の点検を実施する場合の「スプリンクラー設備」の点検は、消防設備点検とよばれ、消防設備士(甲種、乙種)又は消防設備点検資格者(1種、2種)ができます。 答え:2 (ここは、難問。 過去問題をやっていると、何となく、直感で、建築基準法で選択肢2 の電気工事士が、ちょっと違うとは思うけど。) |
問28 |
【問 28】 排水管の洗浄方法の一般的名称に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 |
【問 29】 管理組合法人に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、誤っているものはどれか。 |
問30 |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 (注)マンション標準管理規約は、平成23年7月に役員資格や議決権など小幅な改正があったので、注意のこと。標準管理規約46条は該当している。 1 「マンション管理業者との管理委託契約の締結について」が議題になっている総会において、管理費等の収納方法変更の説明を理事会から求められたマンション管理業者の従業員 |
問31 |
【問 31】 あるマンションにおける次の管理規約の定めのうち、区分所有法の規定によれば、無効とされるものはどれか。 |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 (注)マンション標準管理規約は、平成23年7月に役員資格や議決権など小幅な改正があったので、注意のこと。ここは、旧のまま。 ア 玄関扉一斉交換工事 答え:4 (普通決議でできるものは、ア、イ、エ、カ の4つ) (個数問題です。) |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 (注)マンション標準管理規約は、平成23年7月に役員資格や議決権など小幅な改正があったので、注意のこと。ここは、旧のまま。 1 当該工事を行うには、総会の特別決議が必要である。 答え:3 (ここは、易しい。) |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 (注)マンション標準管理規約は、平成23年7月に役員資格や議決権など小幅な改正があったので、注意のこと。ここは、旧のまま。 1 氏名欄に署名はあるが、押印がなかったので、有効な委任状として取り扱わなかった。 |
【問 35】 あるマンションにおける次の管理規約の改正内容と、改正に際し、その承諾を得なければならない特別の影響を受ける区分所有者の組合わせのうち、適切なものはいくつあるか。
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*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 (注)マンション標準管理規約は、平成23年7月に役員資格や議決権など小幅な改正があったので、注意のこと。ここは、旧のまま。 1 専有部分の修繕等に関する承認又は不承認 |
【問 37】 管理者に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、正しいものはどれか。 |
【問 38】 集会の議事録に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、誤っているものはどれか。 |
【問 39】 マンションの建物内の倉庫部分や車庫部分の内部に排気管や雑排水マンホール等の共用設備がある場合であっても、当該建物部分が建物の専有部分となるための基準に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例によれば、不適切なものはどれか。 |
注:宅地建物取引業法第35条の重要事項説明について、これまでは相手方等が宅地建物取引業者であっても「宅地建物取引士による説明」が必要とされていましたが、平成29年4月1日施行の改正により、宅地建物取引業者が宅地又は建物の取得者又は借主となる場合における重要事項説明については、説明は不要で書面交付のみで足りるものとされました(第35条第6項・第7項の新設)。ここの設問は、改正前のままです。 【問 40】 宅地建物取引業者Aが自ら売主として建物を売却する場合において、宅地建物取引業法第35条の規定により行う重要事項の説明に関する次の記述のうち、同条の規定によれば、誤っているものはどれか。 |
【問 41】 新築分譲マンションの売主が買主に対して行うアフターサービスに関する次の記述のうち、不適切なもののみの組合せはどれか。 答え:1 (不適切なのは、ア と エ。) (ここは、過去問題をやっていると、超 易しい。) |
【問 42】 宅地建物取引業者が、新築分譲マンションを宅地建物取引業者でない者に売却した場合における、売主の瑕疵担保責任に関する次の記述のうち、民法及び宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。 答え:1 (正しいのは、エ だけ。) |
【問 43】 住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成11年法律第81号。以下本問において「品確法」という。)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
【問 44】 区分所有者Aが貸主として、床面積70㎡のマンションの1室を借主Bの居住の用に供するため、Bと定期建物賃貸借契約を締結した場合に関する次の記述のうち、借地借家法(平成3年法律第90号)の規定によれば、誤っているものはどれか。 |
【問 45】 個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号。以下本問において「法」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 |
【問 46】 マンションの管理の適正化に関する指針(平成13年国土交通省告示第1288号)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 *注:問46から問50までは、マンション管理士試験か管理業務主任者試験の合格者には免除される部分 です。また、この問46から問50は、「マンション管理適正化法」と同指針からの出題と決まっていますので、出題は似たような内容となります。過去問題は やっておくと楽です。 1 マンションの区分所有者等は、マンションの居住形態が戸建てのものとは異なり、相隣関係等に配慮を要する住まい方であることを十分に認識し、その上で、マンションの快適かつ適正な利用と資産価値の維持を図るため、管理組合の一員として、進んで、集会その他の管理組合の管理運営に参加するとともに、定め られた管理規約、集会の決議等を遵守する必要がある。 ○ 適切である。 まずは、「マンションの管理の適正化に関する指針」からの出題。 ○ 適切である。 ここは、 |
【問 47】 マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則(平成13年国土交通省令第110号。以下「マンション管理適正化法施行規則」とい
う。)第87条第5項で規定する管理組合の会計の収入及び支出の状況に関する書面(以下本問において「5項書面」という。)に関する次の記述のうち、マン
ション管理適正化法及び民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律(平成16年法律第149号)によれば、適切なものはいくつあるか。 ○ 適切である。 ここからが、通常、マンション管理士・管理業務主任者試験では、出題の法令は、その年の4月1日施行分から出題されるのを、平成22年では「5月1日」施行と変更したのに該当する箇所です。 というのは、「マンション管理適正化法施行規則」の第87条を中心にした「財産の分別管理」に大幅な改正があり、この施行が平成22年5月1日からだったのです。 ○ 適切である。 これは選択肢1で引用しましたマンション管理適正化法施行規則第87条5項 ○ 適切である。 ここも、選択肢1で引用しました、マンション管理適正化法施行規則第87条5項の後半、 ○ 適切である。 まず、「電磁的記録による交付等」について、「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律」第6条 答え4 (適切なのは、ア・イ・ウ・エ の4つ。全部。) ( しかし、国土交通省総合政策局不動産課長発:国総動第47号や、「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律」とか、「国土交通省の所管する法令に係る民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律施行規則」なんて、調べるのに、時間がかかるッー。) |
【問 48】 財産の分別管理に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法によれば、誤っているものはどれか。 ○ 正しい。 まず、マンション管理適正化法第76条は、 X 誤っている。 マンション管理適正化法施行規則第87条第2項第1号ロに定める方法は、 ○ 正しい。 これは、同施行規則第87条4項 ○ 正しい。 同施行規則第87条6項 |
【問 49】 管理事務(マンション管理適正化法第2条第6号に規定するものをいう。以下本問において同じ。)の報告に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法に違反しないものはどれか。 X 違反する。 管理事務の報告は、マンション管理適正化法第77条 X 違反する。 まず、マンション管理適正化法施行規則第87条第5項 ○ 違反しない。 これは、選択肢1で引用しました、マンション管理適正化法第77条2項
X 違反する。 管理事務の報告に際しては、選択肢1で引用しました、マンション管理適正化法第77条3項 答え:3 (細かいのは、覚えていなくても、選択肢3 は何となく分かる?) |
【問 50】 マンション管理業者に課せられている義務に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法によれば、正しいものはどれか。 X 誤っている。 まず、マンション管理業とは、マンション管理適正化法第2条7号及び8号 X 誤っている。 婚姻による氏名の変更でも、専任の管理業務主任者の変更は、マンション管理適正化法第48条 X 誤っている。 廃業の届け出は、マンション管理適正化法第50条 ○ 正しい。 標識は、マンション管理適正化法第71条
答え:4 (ここも、別記様式第二十六号を造るのに、時間がかかった!) |
ここまで、問50 |
最終更新日:
2018年 3月17日:建築基準法第12条の改正を入れた。
2012年 6月22日:「問30」、「問32」、「問33」、「問34」、「問36」に平成23年の標準管理規約の改正入れた。
2011年 2月18日:再再検討
2011年 1月30日:再チェックを行う。
2011年 1月22日:高層住宅管理業協会の正解を入。
2011年 1月14日
2011年 1月12日
2011年 1月 8日
2011年 1月 6日:解説の開始