平成21年 管理業務主任者 試験問題 及び 解説
ページ1(問1より問25まで)
謝辞:問題文の作成には、相川さまの協力を得ています。
ご質問は、 「マンション管理士 香川事務所」へ。
*注: マンション標準管理規約(単棟型、団地型、複合用途型)は、平成28年3月に改正があり、当解説においては、未対応ですから、注意してください。
また、マンションの管理の適正化に関する指針も、平成28年3月に改正があり、当解説においては、未対応ですから、注意してください。
※ 出題当時以後の法令等の改正には、一部は対応していません。
*試験に臨んで、お節介なアドバイス
1.設問にあわせて、問題用紙に ○(まる)、X(ばつ)をつける。
殆どの設問が、「正しい」か「間違い」かを訊いてきますので、設問により、問題の頭に、○かXをつけます。
そして、各選択肢を読み、○かXをつけます。
問題の○なりXと、選択肢の○かXが一致したものを、マークシートに記入してください。
2.疑問な問題は、飛ばす。
回答の時間は限られています。
そこで、回答として、○かXかはっきりしないものがでたら、「?」マークをつけて、次の問題に移ります。
全部の回答が終わってから、再度戻って決定してください。
3.複雑な問は、図を描く。
甲、乙、A、B、Cなど対象が多い問題もでます。
この場合、問題用紙の空いているところに、図を描いてください。
重要な点が分かってきます。
※ マンション標準管理規約は、平成16年に改正があった。また、平成23年7月にも小幅な改正があった。
マンション標準管理委託契約書は、平成15年に改正があった。また、平成22年5月にも改正があった。
【問 1】 管理組合法人を一般の法人と比較した次の記述のうち、建物の区分所有等に関する法律(昭和37年法律第69号。以下「区分所有法」という。)及び一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(平成18年法律第48号)の規定によれば、正しいものはどれか。 1 一般の法人の成立は、民法その他の法律の規定によるが、管理組合法人の成立は、民法の規定による。 X 誤っている。 まず、自然人以外で法律上の権利・義務の主体となることを認められる法人となるためには、特定の法律の規定が必要です。民法ならば、第33条(法人の成立等) 2 一般の法人には、人の集団である社団と財産の集合体である財団とがあるが、管理組合法人は、財団である。 X 誤っている。 前半の、法人を分類する方法として、「人の集団である社団と財産の集合体である財団」に分けるのは、正しい。後半の、管理組合法人は、選択肢1で引用しました、区分所有法第47条1項では、「第3条に規定する団体」といっています。 3 一般の法人は、その主たる事務所の所在地において設立の登記をすることによって成立するが、管理組合法人については、登記がなされなくても成立する。 X 誤っている。 一般の法人は、例えば、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第22条 4 一般の法人では、監事は必ずしも必須機関ではないが、管理組合法人では、監事は必須機関である。 ○ 正しい。 一般の法人では、監事は、例えば、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第60条(社員総会以外の機関の設置) 答え:4 (この出題形式は、新しい。マンション管理士試験と違って、管理業務主任者試験の出だしは、易しい?) なお、他でも出てくる区分所有法の解説は、別途「超解説 区分所有法」を参考にしてください。 |
問2 |
【問 2】 各種の契約に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいもののみの組合せはどれか。 ア 売買契約において目的物の引渡しについて期限があるときは、代金の支払いについては、目的物の引渡し後直ちに支払うべきものと推定する。 X 誤っている。 ここ「問2」は、民法のあちらこちらの条文を出題している。民法の全体を知っているかどうかをきいている。 イ 金銭消費貸借契約において金銭の返還の時期を定めなかったときは、貸主は、相当の期間を定めて返還の催告をすることができる。 ○ 正しい。 金銭消費貸借契約において金銭の返還の時期を定めなかったときは、民法第591条(返還の時期) ウ 使用貸借契約において借主が死亡したときは、その目的物を使用する権利が、借主の相続人に承継される。 X 誤っている。 使用貸借契約は、過去でも出題があった。平成19年管理業務主任者試験 「問3」 。 エ 請負契約において請負人が仕事を完成しない間は、注文者は、いつでも損害を賠償して契約の解除をすることができる。 ○ 正しい。 ここは、平成15年管理業務主任者試験 「問1」 でも出た。 1 ア・イ 答え:3 (正しいのは、イ と エ 。) |
【問 4】 マンションの301号室をAとBが共有している場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。 1 A、Bの持分が等しいときは、301号室の保存行為を除く管理に関する事項の決定は、両者の合意が必要である。 ○ 正しい。 共有関係の出題も多い。ここに近いのは、平成14年管理業務主任者試験 「問3」 。 2 Aが自己の持分に応じた301号室の管理費用の支払いを怠り、Bがそれをすべて負担している場合のように正当な事由があるときに限り、Bは、Aを被告として、裁判所に対して301号室の分割を請求することができる。 X 誤っている。 共有物の分割は、民法第256条(共有物の分割請求) 3 301号室の分割請求が裁判所になされた場合に、裁判所は、分割の方法としては、現物分割のみを命ずることができ、その競売を命ずることはできない。 X 誤っている。 選択肢2で引用しました民法第258条2項 4 Aが死亡した場合に、Aに相続人がないときには、301号室のAの持分は国庫に帰属する。 X 誤っている。 誰かが死亡し、その相続人がいないときには、普通は、無主の財産となり、国庫に帰属しますが、(民法第239条2項参照)、共有関係では別の規定があります。それが民法第255条(持分の放棄及び共有者の死亡) 答え:1 (ここは、比較的易しい?) |
【問 7】 管理事務の内容及び実施方法に関する次のアからエまでの記述のうち、マンション標準管理委託契約書及びマンショシ標準管理委託契約書コメント(平成15年4月9日国総動第1〜第4号。国土交通省総合政策局長通達。以下「マンション標準管理委託契約書」という。)の定めによれば、適切なものはいくつあるか。 (注)マンション標準委託契約書は、平成22年(2010年)5月1日施行で、改正があったので、注意のこと。ここの解説は、一部変更を追記した。本旨は変わりない。 ア マンション管理業者が行う管理事務の内容として、警備業法(昭和47年法律第117 号)に定める警備業務、消防法(昭和23年法律第186号)に定める防火管理者が行う業務及び浄化槽法(昭和58年法律第43号)に規定する水質検査の業務は、管理事務に含まれない。 X 適切でない。 (余談ながら:マンショシ標準管理委託契約書は、マンション管理組合の修繕積立金等の毀損などの事案に対応するためのマンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則の一部を改正する省令(平成21年国土交通省令第35号。)が平成21年5月1日に公布されています。施行は平成22年5月1日ですから、本、平成21年と来年平成22年の試験では変更は関係ありませんが、「管理委託契約書」も同コメントも財産の分別管理(第87条第2項関係)を中心に全体的な見直しがされています。平成23年の受験生は、新しい「管理委託契約書」での対応が必要ですよ。追記:平成22年度のマンション管理士・管理業務主任者試験では、出題に係る法令等が、いつもの、その年の4月1日において施行されているものから、平成22年5月1日において施行されている法令等に変更されていますから、平成22年の受験生から、対象になりましたので、注意してください。) ここの出題は、過去は単純に「警備業務」だけであったが、浄化槽法も絡めた点が目新しい。平成20年管理業務主任者試験 「問7」 、平成15年管理業務主任者試験 「問6」 。古くは、平成13年管理業務主任者試験 「問6」など。 イ マンション管理業者が行う管理事務の内容は、事務管理業務、管理員業務、清掃業務及び建物・設備管理業務とし、実際の契約書作成に当たっては、個々の状況や必要性に応じて適宜追加、修正するものとする。 ○ 適切である。 マンショシ標準管理委託契約書コメント 1全般関係 ウ 管理事務としてマンション管理業者に委託する事務のために支払う委託業務費については、管理組合が指定する口座に振り込む方法により支払う。 X 適切でない。 平成23年 管理業務主任者試験 「問8」 。 エ マンション管理業者は、管理組合から請求があるときは、管理事務の処理状況及び管理組合の会計の収支状況について報告を行わなければならないが、この報告については、当事者間の合意があれば、あらかじめ期日を定めて行う方法とすることもできる。 ○ 適切である。 マンショシ標準管理委託契約書9条新3項「3 乙(管理業者)は、甲(管理組合)から請求があるときは、管理事務の処理状況及び甲の会計の収支状況について報告を行わなければならない。」とあり、 さらにコメント第9条関係 「B 第3項の報告については、当事者間の合意により、あらかじめ期日を定めて行う方法とすることも考えられる。」とあり、適切です。 1 一つ 答え:2 (2つ。適切なのは、イ と エ 。 個数問題は、1つ間違えても正解にならないため難しい。 ア をサラット読んで、適切にした人は多い?) |
【問 8】 マンション管理業者の責任に関する次の記述のうち、マンション標準管理委託契約書の定めによれば、最も不適切なものはどれか。 (注)マンション標準委託契約書は、平成22年(2010年)5月1日施行で、改正があったので、注意のこと。ここの解説は、一部変更を追記した。本旨は変わりない。 1 マンション管理業者は、管理事務を第三者に再委託した場合においては、再委託した管理事務の適正な処理について、管理組合に対して責任を負う。 ○ 適切である。 マンションの管理業者は、基幹事務を除いて第三者に再委託できます(マンション管理適正化法第74条参照)が、この場合マンション標準管理委託契約書新4条(第三者への再委託) 2 マンション管理業者は、商号又は住所を変更したときは、速やかに、口頭又は書面をもって、管理事務の委託を受けている管理組合に通知しなければならない。 X 適切でない。 「口頭」とか「書面」は、よく出題される言葉。 3 マンション管理業者は、当該業者の従業員が、その業務の遂行に関し、管理組合又は管理組合の組合員及びその所有する専有部分の占有者(以下「組合員等」という。)に損害を及ぼしたときは、管理組合又は管理組合の組合員等に対し、使用者としての責任を負う。 ○ 適切である。 普通に考えても民法で規定される使用者責任(「問3」を参照)はありますが、マンション標準管理委託契約書15条(乙の使用者責任) 4 マンション管理業者及びマンション管理業者の従業員は、正当な理由がなく、管理事務に関して知り得た管理組合及び管理組合の組合員等の秘密を漏らしてはならず、管理委託契約が終了した後においても、同様とする。 ○ 適切である。 秘密の保持義務は、マンション管理士にも求められ(マンション管理適正化法第42条参照)、同様に管理業者にも求められています(マンション管理適正化法第80条参照)。これをうけ、マンション標準管理委託契約書16条(守秘義務) 答え:2 (易しい?) |
【問 9】マンション管理業者の管理事務の対象となる部分に関する次の記述のうち、マンション標準管理委託契約書の定めによれば、最も適切なものはどれか。 (注)マンション標準委託契約書は、平成22年(2010年)5月1日施行で、改正があったので、注意のこと。ここの解説は、一部変更を追記した。本旨は変わりない。 1 管理対象部分とは、管理規約により管理組合が管理すべき部分及び区分所有者が専ら管理すべき部分をいう。 X 適切でない。 よく読むこと。 そして、設問は、マンション標準管理委託契約書となっていることに注意。ここでは、区分所有法で争われている、専有部分と共用部分の境界は考えないこと。 2 専用使用部分であるバルコニー、ベランダ、専用庭は、管理対象部分に含まれない。 X 適切でない。 含まれる。バルコニー、ベランダは明確にマンション標準管理委託契約書2条 3 管理事務の対象となるマンションが「複合用途型マンション」(専有部分の用途として住居以外の用途(事務所等)が認められているマンション)である場合、管理事務の対象となる部分に係る定めを適宜追加、修正をすることが必要である。 ○ 適切である。 マンション標準管理委託契約書は基本として、住居専用の一棟だけのマンションを想定して、決められています。 4 附属施設である駐車場、自転車置場、水道引込管は、管理対象部分に含まれない。 X 適切でない。 附属施設も、マンション標準管理委託契約書2条5 答え:3 (選択肢1や2 等 コメントからの出題は、よくない。) |
【問 10】 マンションの管理費の滞納に対する法的手続に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 滞納している区分所有者が行方不明であっても、その者に対して、民事訴訟を提起することができる。 ○ 正しい。 滞納もよく出る問題。 ここは、平成17年管理業務主任者試験 「問11」 が近い。また、平成14年管理業務主任者試験 「問9」 もある。平成22年 管理業務主任者試験 「問10」 もある。 2 少額訴訟制度(民事訴訟法(平成8年法律第109号)の「少額訴訟に関する特則」)によって訴えを提起する場合、その上限額は30万円である。 X 誤っている。 平成10年1月1日から、少額で、あまり複雑でない事件は、一般市民が迅速に解決することを目的として、民事訴訟法第368条以下に「少額訴訟に関する特則」が創設されています。 3 普通郵便による請求も内容証明郵便による請求と同様に、時効中断事由である「催告」に該当する。 ○ 正しい。 ここは、平成20年管理業務主任者試験 「問10」 選択肢1 でも出ている。 4 支払督促の申立てをした場合、支払督促の送達後2週間以内にその滞納者が督促異議の申立てをすれば、支払督促は、その異議の限度で効力を失う。 ○ 正しい。 支払督促は、通常の訴訟によらないで、簡易裁判所の書記官が債権者の申し立てに理由があると認めれば、債務者の言い分を調べないで債務の支払いを命じる制度です。訴状に貼る印紙代も通常の訴状の半額ですが、民事訴訟法第387条(支払督促の記載事項) 答え:2 (ここは、易しい。) |
【問 11】 マンションの管理費の滞納に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。 ア 管理費の滞納者が、滞納したまま死亡し、共同相続人の全員が相続放棄をした場合でも、共同相続人は管理費債務については承継する。 X 誤っている。 相続についても出題は多い。 平成19年管理業務主任者試験 「問10」 など。 ここの、設問は、平成21年マンション管理士試験 「問14」 も参照。 イ 管理費の滞納者が、滞納管理費の一部の弁済であることを明示した上で、当該滞納管理費の一部を支払ったときは、その残額についての時効は中断する。 ○ 正しい? 時効の中断事由としては、民法第147条(時効の中断事由) ウ 管理費の滞納者が、破産手続開始の決定を受けた場合、その決定の日以後に到来する支払期の管理費の支払義務を免れる。 X 誤っている。 破産については、平成19年管理業務主任者試験 「問11」 選択肢 オ もある。 古くは、平成14年管理業務主任者試験 「問10」 にもあった。また、滞納者の給料差押えが、平成21年マンション管理士試験 「問16」 にある。 エ 管理費の滞納者が、そのマンションを売却した場合、その買主は売主が管理費を滞納していた事実を知らなかった場合には、滞納管理費の支払義務を負わない。 X 誤っている。 マンションを購入した人は、特定承継人となります。すると、区分所有法第8条(特定承継人の責任) 1 一つ 答え:3 3つ (選択肢 イ は曖昧ではあるが、誤っているのは、ア、ウ、エ。今年は出題が多い、個数問題です。)(解説に時間がかかる。破産法も読んだ。) 高層住宅管理業協会の発表:3 |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 1 管理組合の役員には、管理費等の収納、保管、運用、支出等の会計業務を行うため会計担当理事を置かなければならない。 ○ 適切である。 マンションの管理組合の役員には、理事長・副理事長・監事などと共に、会計担当の理事も置きます。マンション標準管理規約35条(役員) 2 管理組合の監事は、管理組合の業務の執行及び財産の状況を監査し、その結果を総会に報告しなければならない。 ○ 適切である。 監事の業務は、マンション標準管理規約41条(監事) 3 管理組合の監事は、管理組合の財産の状況について不正があると認めるときは、必ず理事会の決議を経た上で、臨時総会を招集しなければならない。 X 適切でない。 選択肢2で引用しました、マンション標準管理規約41条2項 4 管理組合の役員は、役員としての活動に応ずる必要経費の支払いと報酬を受けることができる。 ○ 適切である。 多くのマンションでは管理組合の役員(理事)は無報酬で活動していますが、マンション標準管理規約37条2項 答え:3 (易しい問題。) |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 1 管理組合は、通常の管理に要する経費に不足を生じた場合、総会の承認により、借入れをすることができる。 X 適切でない。 マンションで負担する費用は、大きく@管理費 と A修繕積立金 に分けられ、管理費と修繕積立金は使用目的が異なり会計も各々区分します。@管理人の人件費や清掃など通常の管理に必要な経費は管理費から支出し、A計画的に行う修繕などは、修繕積立金から支出します。通常の管理に要する経費に不足を生じた場合とは、管理費の不足です。すると、マンション標準管理規約61条(管理費等の過不足)管理費等の過不足) 2 収支決算案、事業報告案、収支予算案及び事業計画案については、理事会の承認が必要である。 ○ 適切である。 ここは「案」です。理事会の承認事項は、マンション標準管理規約54条(議決事項) 3 建物の建替えに係る計画又は設計等の経費のための修繕積立金の取崩しは、理事会の承認により行うことができる。 X 適切でない。 管理組合のお金を勝手に理事会で、取り崩せるなんてことは許されません。総会の決議事項です。マンション標準管理規約48条(議決事項) 4 会計処理に関する細則は、理事会の承認により変更することができる。 X 適切でない。 管理組合で決めた細則を理事会で勝手に変更されては困ります。これも、総会の決議事項です。選択肢3で引用しました、マンション標準管理規約48条 4号に該当します。(議決事項) 答え:2 (ここも、易しい?) |
【問 14】 管理組合の活動における以下の取引に関して、平成21年3月分の仕訳として正しいものは次のうちどれか。ただし、この管理組合の会計年度は、4月1日から翌年3月31日までとし、期中の取引において、企業会計原則に基づき厳格な発生主義によって経理しているものとする。 (取 引)
*毎年注意していますが、設問の「発生主義」は、耳慣れないでしょうが、マンションの会計では大切な言葉です。 ★発生主義ということ *そこで、設問は、3月中に工事が終了し、工事完了報告書が来たが、支払は翌月の4月となると、3月の会計処理としては、発生主義により、全て、未払金勘定(貸方)からの出費となります。 そこで、 そこで、各工事の内容を見ますと、 高架水槽取替 ¥7,500,000 <参考> 平成16年管理業務主任者試験 「問15」 では、勘定科目に「工事費を含む」とあり、親切な出題でした。 答え:3 (かなり、面倒な設問。) 高層住宅管理業協会の発表:3 |
【問 15】 管理組合の活動における以下の取引に関して、平成21年3月分の仕訳として正しいものは次のうちどれか。ただし、この管理組合の会計年度は、4月1日から翌年の3月31日までとし、期中の取引において、企業会計原則に基づき厳格な発生主義によって経理しているものとする。 (取 引)
* 似たような、問題は、平成19年管理業務主任者試験 「問14」 や 平成15年管理業務主任者試験 「問14」 にある。 *普通預金に振り込みであるから、資産の増加で借方に普通預金をもってくる。これは、各選択肢で正しい。 答え:2 (ここは、易しい?) |
【問 16】 管理組合の税務に関する次の記述のうち、税法の規定によれば、誤っているものはどれか。 1 管理組合の管理費及び修繕積立金の運用から生じる受取利息や受取配当金には、所得税が課税される。 ○ 正しい。 税については、昨年(平成20年)は出題が無かったものの、毎年出題がある。 平成19年管理業務主任者試験 「問16」 、平成18年管理業務主任者試験 「問16」 、平成17年管理業務主任者試験 「問16」 など。平成22年 管理業務主任者試験 「問16」 も。 2 前々年度、前年度、当年度の各一年間の課税売上高を算定したところ、それぞれ、 1,300万円、950万円、900万円であった場合、当年度は納税義務者となり消費税を計算し納入する必要がある。 ○ 正しい。 消費税でも、人格のない社団も法人とみなされます(消費税法第3条参照)。そして、区分所有法第47条14項 3 管理組合が支払う共用部分に係る火災保険料等の損害保険料は、消費税の課税対象とはならない。 ○ 正しい。 国税庁の消費税のガイドラインで、主な非課税取引として、 4 マンション敷地内の駐車場を当該管理組合の組合員以外の第三者に使用させることによる駐車場収入は、消費税の課税対象とならず、課税売上高を構成しない。 X 誤っている。 ここは、平成14年管理業務主任者試験 「問15」 選択肢3 。 答え:4 (ここは、過去問題をやっていると、選択肢4 はすぐに分かったかも。) |
【問 17】 建築基準法(昭和25年法律第201号)における用語の定義に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 防火上有効な公園、広場、川等の空地若しくは水面又は耐火構造の壁その他これらに類するものに面する部分を除き、隣地境界線から1階にあっては3m以下、2階以上にあっては5m以下にある建築物の部分は、延焼のおそれのある部分に該当する。 ○ 正しい。 建築基準法からの出題が多いので、建築基準法の解説をマンション管理士・管理業務主任者向けに載せましたの参考にしてください。超解説 建築基準法
2 床が地盤面下にある階で、床面から地盤面までの高さがその階の天井の高さの4分の1以上のものを地階という。 X 誤っている。 ここは、平成17年管理業務主任者試験 「問18」 で出ています。
3 特定行政庁が指定する幅員4m未満の道路の中心線から水平距離で2m後退した線までの部分は、敷地面積には算入されない。 ○ 正しい。 似たような出題は、平成23年 管理業務主任者試験 「問17」 にも。 4 階投室、昇降機塔、装飾塔、物見塔、屋窓その他これらに類する建築物の屋上部分の水平投影面積の合計が、当該建築物の建築面積の8分の1以内の場合、その部分の高さは、建築物の高さに算入されないことがある。 ○ 正しい。 建築物の高さは、建築基準法施行令第2条6号 答え:2 (ここは、過去問題をやっていれば、選択肢2 はすぐに分かった?) |
【問 18】 防水工法の特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1 「アスファルト防水熱工法」は、歴史があり、「改質アスファルトシート防水工法(トーチ工法)」に比べ、施工現場周辺の環境に及ぼす影響が少ない。 X 適切でない。 防水は、平成19年マンション管理士試験 「問39」 も参考にしてください。 2 「改質アスファルトシート防水工法(トーチ工法)」は、「アスファルト防水熱工法」に比べ、防水層の性能が施工時の気温に左右されにくい。 ○ 適切である。 「アスファルト防水熱工法」は温度によって極端に硬さが変化しますが、「改質アスファルトシート防水工法(トーチ工法)」は、アスファルトにポリマーが添加されており、低温でも柔軟性があります。気温に左右されずに信頼性のある防水層を作れるようです。 3 「塩化ビニル系樹脂シート防水工法」では保護材不要で、軽歩行ができる施工も一般化しているが、「合成ゴム系シート防水工法」では厚塗り塗装材を保護層とすることにより、軽歩行も可能となる。 ○ 適切である。 塩化ビニル系樹脂シート防水工法は、塩化ビニル系樹脂防水シートを接着剤などで下地に貼り付けます。表面強度があるので軽歩行用として使用されます。また、ゴム系のシートは柔らかいため非歩行用に使用されますが、厚塗り塗装材を保護層とすることにより、軽歩行も可能となります。なお、塩化ビニル系樹脂シート防水工法は、シートのデザイン性や接着剤で張るだけといった施工性に優れていますが、複雑な形状や狭い場所では、シート同士のジョイントがたくさん発生します。 4 「ウレタン系塗膜防水工法」は、突出物の多い屋上の改修工事の際に、施工が容易なため採用されることが多い。 ○ 適切である。 ウレタン系塗膜防水工法は、ウレタンゴムなど液状の防水材を塗り重ねて、硬化させ防水層にし、表面にトップコートを塗ります。施工が容易なため、狭い場所や、バルコニーや廊下の床、排水溝、屋根のパラペット(手すり壁)、ひさしなどで採用されます。複雑な部分への施工が容易で、防水層に継目がなく、美観に優れていますが、気温や施工直後の天候によって品質にばらつきが出る可能性があります。 答え:1 (ここは、解答は速いけど、解説は、画像を探していて時間がかかった!) |
【問 19】 建築基準法第20条により、政令で定める基準に従った構造計算によって確かめられる安全性を有しなければならないとされる建築物に関する次の記述の(ア)から(エ)の中に入る数値の組合せとして、正しいものはどれか。 木造の建築物で(ア)以上の階数を有し、又は延べ面積が(イ)uを超えるもののうち、高さが13m又は軒の高さが9mを超えるもの。 「第六条 建築主は、第一号から第三号までに掲げる建築物を建築しようとする場合(増築しようとする場合においては、建築物が増築後において第一号から第三号までに掲げる規模のものとなる場合を含む。)、これらの建築物の大規模の修繕若しくは大規模の模様替をしようとする場合又は第四号に掲げる建築物を建築しようとする場合においては、当該工事に着手する前に、その計画が建築基準関係規定(この法律並びにこれに基づく命令及び条例の規定(以下「建築基準法令の規定」という。)その他建築物の敷地、構造又は建築設備に関する法律並びにこれに基づく命令及び条例の規定で政令で定めるものをいう。以下同じ。)に適合するものであることについて、確認の申請書を提出して建築主事の確認を受け、確認済証の交付を受けなければならない。当該確認を受けた建築物の計画の変更(国土交通省令で定める軽微な変更を除く。)をして、第一号から第三号までに掲げる建築物を建築しようとする場合(増築しようとする場合においては、建築物が増築後において第一号から第三号までに掲げる規模のものとなる場合を含む。)、これらの建築物の大規模の修繕若しくは大規模の模様替をしようとする場合又は第四号に掲げる建築物を建築しようとする場合も、同様とする。 一 別表第一(い)欄に掲げる用途に供する特殊建築物で、その用途に供する部分の床面積の合計が百平方メートルを超えるもの 二 木造の建築物で三以上の階数を有し、又は延べ面積が五百平方メートル、高さが十三メートル若しくは軒の高さが九メートルを超えるもの 三 木造以外の建築物で二以上の階数を有し、又は延べ面積が二百平方メートルを超えるもの 四 前三号に掲げる建築物を除くほか、都市計画区域若しくは準都市計画区域(いずれも都道府県知事が都道府県都市計画審議会の意見を聴いて指定する区域を除く。)若しくは景観法(平成十六年法律第百十号)第七十四条第一項の準景観地区(市町村長が指定する区域を除く。)内又は都道府県知事が関係市町村の意見を聴いてその区域の全部若しくは一部について指定する区域内における建築物」とあり、 (ア)=3 以上の階数 (イ)=延べ面積 500u超 (ウ)=2 以上の階数 (エ)=延べ面積 200u 超 答え:4 (出題意図が分からない。木造建築物は、3階以上と2階以上で何か変わっていたと記憶していた人なら、正解ができたかも。) |
【問 20】 一般の家庭において使用されるディスポーザ排水処理システムに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1 ディスポーザは、台所流しに取り付けられ、生ごみを破砕して水とともに排水するものである。 ○ 適切である。 ディスポーザ(ディスポーザーともいう)は、平成16年マンション管理士試験 「問43」 選択肢3 でも出ている。
2 ディスポーザ排水処理システムは、ディスポーザ、排水配管及び排水処理槽からなる。 ○ 適切である。 選択肢1で説明しましたように、「ディスポーザ排水処理システム」とは、(社)日本下水道協会が定めたシステムで、@ディスポーザ、A排水配管、B排水処理槽から構成されます。 3 ディスポーザ排水処理システムを設置する場合は、台所流しからの排水管は専用の配管として排水処理槽に接続する。 ○ 適切である。 選択肢1で説明しましたように、ディスポーザ排水処理システムを設置する場合は、台所流しからの排水管は専用の配管として排水処理槽に接続します。 4 下水道未整備地域においては、環境上の問題からディスポーザ排水処理システムを設置することが認められていない。 X 適切でない? ひどく紛らわしい設問だ。 選択肢1で説明しましたように、下水道が整備された地域では、環境上の問題から「ディスポーザ排水処理システム」でなければ設置が認められていませんが、下水道未整備地域では、このような規制はないようです。ディスポーザ対応型合併浄化槽を設置すれば認められる? ここは、下の 「問25」 選択肢2 も参照。 答え:4 (出題方法が悪い。) |
【問 21】 住戸内に設置する住宅用火災警報器(消防法施行令(昭和36年政令第37号)第5条の6第1号に規定する住宅用防災警報器をいう。以下本問において同じ。)に関する次の記述のうち、消防法によれば、正しいものはどれか。 1 住宅用火災警報器の設置が義務化された対象は新築住宅であり、既存住宅は義務化の対象外である。 X 誤っている。 住宅用火災警報器の設置の義務は新しく設けられた規定です。その背景は、住宅火災で亡くなった人のうちの6〜7割は「逃げ遅れ」が原因で命を落としています。早く火災の発生を知っていれば、助かった方も多かったのではないかと推測されます。そこで、住宅火災による死者数の低減を目的とし、平成16年に消防法が改正され、消防法及び市町村条例により、戸建住宅やアパート、マンションなど、新築・既存の全ての住宅に火災警報器等の設置が義務づけられました。ただし、すでに自動火災報知設備やスプリンクラー設備が設置されている場合は、住宅用火災警報器等の設置が免除される場合があります。 設置及び維持基準については、市町村条例で定められています。 住宅用火災警報器は大きく分けて、@煙を感知して火災の発生を警報音または音声で知らせる「煙式」と、 A熱を感知して火災の発生を警報音または音声で知らせる「熱式」の2種類があります。 具体的な規定は、消防法施行令第5条の7 (住宅用防災機器の設置及び維持に関する条例の基準) 2 就寝の用に供する居室及び当該居室が存在する階(避難階を除く。)から直下階に通ずる屋内階段には、住宅用火災警報器を設置しなければならない。 ○ 正しい。 「直下階に通ずる屋内階段」とは、分かりにくい表現ですが、選択肢1で引用した、消防法施行令第5条の7 1項イ と ロ によると、 注:消防法施行令第5条の7 では、上記のように、「就寝の用に供する居室」と限定していますが、東京都消防庁のホームページでは、住宅用火災警報器の取付場所として、「すべての居室、階段、台所の天井または壁に設置が必要です。(浴室、トイレ、洗面所、納戸などは含まれません。) としています。 そこで、疑問があればすぐやりますので、東京消防庁にメールをだすと、親切に答えてくれました。 3 共同住宅用スプリンクラー設備を設置した場合であっても、住宅用火災警報器の設置を免除されることはない。 X 誤っている。 選択肢1で引用した、消防法施行令第5条の7 3号 4 住宅用火災警報器の設置場所は、天井面に限られ、壁面に設置してはならない。 X 誤っている。 選択肢1で引用した、消防法施行令第5条の7 1項2号 答え:2 (ここは、なんとなく正解は、2 と分かった人は多い? ここは、昨年出題されるかと予想した箇所だった。) |
【問 22】 テレビ共同受信設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1 テレビ端子への配線方式には、直列ユニット方式(縦配線方式)と幹線分岐方式(スター配線方式)があるが、デジタル放送、CATV(Cable Television)、インターネットなどで展開される双方向通信は、幹線分岐方式では対応できない。 X 適切でない。 テレビ端子の配線方式なんて、気にも留めていない分野です。そこで、勉強です。 2 地上波アナログテレビ放送は、平成23年7月24日までに終了することになっている。 ○ 適切である。 この設問はもうお馴染み。平成15年(2003年)12月より地上波デジタル放送が関東、近畿、中京の三大都市圏で開始され、来年:平成23年(2011年)7月24日までに、VHF帯域で送られていたアナログ放送から、UHF帯域で送られるデジタル放送に完全に移行します。デジタル放送では、高画質・高音質、多チャンネル放送、データ放送受信、地域密着型放送、双方向機能による番組参加等を楽しむことができますが、地上波デジタル放送に対応したテレビ共同受信設備にする必要があります。 3 地上波デジタルテレビ放送で使用される周波数帯は、現在地上波アナログテレビ放送で使用されている周波数帯より高周波数帯域であるため、テレビ共同受信設備のアンテナやプースター等の取替えが必要となる場合がある。 ○ 適切である。 ここは、平成19年マンション管理士試験 「問43」 でも出ている。 4 CATVの加入料、受信料、サービス内容などは、運営している会社により異なるので、導入に当たっては事前調査が大切である。 ○ 適切である。 CATV(Cable Television)は、各地域に設置されたマスター・アンテナですべての放送を一括受信し、1本のケーブルを通して放送は直接家庭に送られています。したがって、BS・CS用のパラボラ・アンテナやチューナーなどを設置することなくホームターミナル(ケーブルテレビ受信用チューナー)を通じて、衛星や地上波デジタル放送を見ることができます。すべての番組は、1本のケーブルを通じて直接家庭に届けられるので、アンテナ受信のように周囲の建物に左右されることも少なく、いつでも安定した画像と音声で番組を見られます。UHFアンテナは必要ありません。CATVの会社は、例えば、東京の新宿区なら (株)ケーブルテレビジョン東京、(財)東京ケーブルビジョンがあり、葛飾区なら、(株)JCNコアラ葛飾、他にも大手として、J−COMグループなどがあり、各々の会社がカバーしている地域もサービス内容もまた、加入料金やオプションを利用した場合の追加料金など異なっています。マンションでCATVを導入する際には、加入料やサービス内容の事前調査は大切です。 答え:1 (ここは、配線は知らなくても、他の選択肢は適切とすぐ分かる。) |
【問 23】 住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成11年法律第81号)に基づき、日本住宅性能表示基準(平成12年建設省告示第1652号)に従って表示すべき住宅の性能の「音環境に関すること」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1 共同住宅等に適用されるのは、重量床衝撃音対策、軽量床衝撃音対策、透過損失等級(界壁)及び透過損失等級(外壁開口部)の4項目である。 ○ 正しい。 遮音については、今年、平成21年マンション管理士試験 「問42」 も参照のこと。 そして、「音環境に関すること」では、共同住宅の界床が有している「足音(重量床衝撃音と言います。)や物の落下音など(軽量床衝撃音と言います。)の伝わりにくさ」、界壁が有している「話し声など(空気伝搬音又は空気音と言います。)の伝わりにくさ」、住宅の外壁の開口部が有する「騒音(空気伝搬音)の伝わりにくさ」を、それぞれ高めるための対策が、どの程度講じられているかなどを評価するものです。具体的には、次の4つです。 2 重量床衝撃音対策等級での対象周波数域は、軽量床衝撃音対策等級での対象周波数域より高周波域となっている。 X 誤っている。 重量床衝撃音対策等級でも軽量床衝撃音対策等級でも同じ周波数(例えば500ヘルツ)を使用して測定します。 3 軽量床衝撃音の下階への伝わりにくさは、軽量床衝撃音対策等級又は相当スラブ厚のいずれかについて評価するものとされている。 X 誤っている。 選択肢1で説明しましたように、軽量床衝撃音対策は、「軽量床衝撃音対策等級」又は「軽量床衝撃音レベル低減量(床仕上げ構造)」のいずれかを選択して評価・表示するものです。 4 透過損失等級(界壁)において評価されるのは、界壁の構造に係る固体伝搬音の透過のしにくさである。 X 誤っている。 分かりにくい設問ですが、透過損失等級(界壁)において評価されるのは、界壁が有している「話し声など(空気伝搬音又は空気音と言います。)の伝わりにくさ」です。界壁の構造による空気伝搬音の遮断の程度で、等級4(特に優れた空気伝搬音の遮断性能)〜等級1(建築基準法に定める空気伝搬音の遮断の程度が確保されている程度)まであります。界壁の構造で使用する材料によって、空気伝搬音の透過のしにくさはあります。 答え:1 (ここまで知っている受験生がいるのかな? 難問というか、選択肢4 を正確に X とできる人はいないのでは。) |
【問 24】 共同住宅の非常用の照明装置に関する次の記述のうち、建築基準法によれば、誤っているものはどれか。 1 住戸内には非常用の照明装置を設置する必要がない。 ○ 正しい。 非常用の照明装置に関する出題も多い。 平成20年マンション管理士試験 「問20」 選択肢3 、平成19年管理業務主任者試験 「問21」 、平成15年マンション管理士試験 「問20」 など。ここの出題は、平成19年管理業務主任者試験 「問21」 が近い。 2 階数が3以上で延べ面積が500uを超える建築物の居室から地上に通ずる廊下、階段その他の通路には非常用の照明装置の設置義務があるが、採光上有効に直接外気に開放された通路などは免除される。 ○ 正しい。 選択肢1で引用しました、建築基準法施行令第126条の4 (設置) 3 非常用の照明装置において必要とされる照度の測定は、十分に補正された低照度測定用照度計を用いた物理測定方法によらなければならない。 ○ 正しい。 ここは、建築基準法施行令第126条の5 に基づいた(昭和45年12月28日建設省告示第1830号) 最終改正 平成12年5月30日建設省告示第1405号 4 停電時の予備電源として蓄電池を用いるものにあっては、充電を行うことなく20分間継続して点灯し、必要な照度を確保できるものでなければならない。 X 誤っている。 選択肢3と同じく、(昭和45年12月28日建設省告示第1830号) 最終改正 平成12年5月30日建設省告示第1405号 答え:4 (ここは、かなり難しい。 選択肢4の 30分 は知るわけない。私は、過去問題のデータがあったから建設省の告示がすぐに分かったけど、建設省の告示からの、しかも20分か30分かを問う出題方法は許されない。) |
【問 25】 排水及び浄化槽に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1 浄化槽から公共用水域等に放流される水の水質については、環境省令で、技術上の基準が定められている。 ○ 適切である。 浄化槽法からも時々出題がある。例えば、平成14年管理業務主任者試験 「問28」 選択肢3 。 2 浄化槽管理者は、環境省令で定めるところにより、毎年1回(全ばつ気方式の浄化槽にあっては、おおむね6月ごとに1回以上)、浄化槽の清掃をしなければならない。 ○ 適切である。 ここは、平成14年マンション管理士試験 「問22」。 3 排水トラップの封水深は、5cm以上10cm以下(阻集器を兼ねる排水トラップについては5cm以上)としなければならない。 ○ 適切である。 ここは、平成18年マンション管理士試験 「問44」 や 平成16年管理業務主任者試験 「問23」 などで出ている。 4 給水タンクの水抜管及びオーバーフロー管は、排水管に直接連結しなければならない。 X 適切でない。 ここは、平成14年管理業務主任者試験 「問21」 に出ている。 答え:4 (ここは、過去問題をやってきた人には、超易しい問題。でも、解説では、浄化槽の仕組みを図解したために、かなり時間がかかっています。) |
ここまで、問25 |
最終更新日:
2012年 6月22日:平成23年の標準管理規約の改正で確認済み。
2011年10月24日:一部のブラウザで画面の移動ができなくなるので再UP
2011年 2月 5日:新マンション標準管理委託契約書関係を入。
2010年8月31日:@問7の余談に追記、A問14の問題文に、「冷暖房設備室外機取替 12,000,000円」の抜けを挿入。
2010年3月7日:破産法で「問11」に追記
2010年2月15日:再チェックで補足
2010年1月22日:高層住宅管理業協会の発表を記入
2010年1月19日:問21の条例追記。
2010年 1月16日