平成20年 管理業務主任者 試験問題 及び 解説
ページ1(問1より問25まで)
ご質問は、 「マンション管理士 香川事務所」へ。
*注: マンション標準管理規約(単棟型、団地型、複合用途型)は、平成28年3月に改正があり、当解説においては、未対応ですから、注意してください。
また、マンションの管理の適正化に関する指針も、平成28年3月に改正があり、当解説においては、未対応ですから、注意してください。
*試験に臨んで、お節介なアドバイス
1.設問にあわせて、問題用紙に ○(まる)、X(ばつ)をつける。
殆どの設問が、「正しい」か「間違い」かを訊いてきますので、設問により、問題の頭に、○かXをつけます。
そして、各選択肢を読み、○かXをつけます。
問題の○なりXと、選択肢の○かXが一致したものを、マークシートに記入してください。
2.疑問な問題は、飛ばす。
回答の時間は限られています。
そこで、回答として、○かXかはっきりしないものがでたら、「?」マークをつけて、次の問題に移ります。
全部の回答が終わってから、再度戻って決定してください。
3.複雑な問は、図を描く。
甲、乙、A、B、Cなど対象が多い問題もでます。
この場合、問題用紙の空いているところに、図を描いてください。
重要な点が分かってきます。
※ マンション標準管理規約は、平成16年に改正があった。また、平成23年7月にも小幅な改正があった。
マンション標準管理委託契約書は、平成15年に改正があった。また、平成22年5月にも改正があった。
【問 1】 次のアからエの各債務について、下記AからDに掲げた「多数当事者の債務関係」に該当するものを選択した場合に、最も適切な組合せはどれか。なお、アからエの各債務については、当事者間において別段の意思表示はないものとする。 *出だしから、平成20年の管理業務主任者の試験は、マンション管理士試験と違って、過去の傾向と異なり目新しい。 これらを踏まえ、ア〜エを読んでいくと、 答え:3 (適切な組み合わせは、ウとB) (2009年3月3日:解説変更した。) |
問2 |
【問 2】 マンション(マンションの管理の適正化の推進に関する法律(平成12年法律第149号。以下「マンション管理適正化法」という。)第2条第1号に規定するものをいう。以下同じ。)のA管理組合(以下本問において「A」という。)とBマンション管理業者(以下本問において「B」という。)との間で管理委託契約が締結された場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。 ○ 正しい。 無効と取り消しは、 平成17年 管理業務主任者 試験 「問2」 や、 平成15年 管理業務主任者 試験 「問2」 でも出ている。 平成22年 管理業務主任者 試験 「問6」、 平成23年 管理業務主任者試験 「問1」。 2 管理委託契約が、AとBとの通謀虚偽表示であった場合でも、そのために契約の効力は妨げられない。 ○ 正しい。 契約が相手方と通じてなされると、民法第94条 (虚偽表示) 3 管理委託契約が、第三者CのAに対する詐欺によってなされた場合には、Bは、契約を取り消すことができる。 ○ 正しい? 契約が、詐欺または強迫によると、民法第96条(詐欺又は強迫) 4 Bが管理委託業務を履行期に履行しない場合には、Aは、直ちに契約を解除することができる。 X 誤っている。 ここは、平成19年 管理業務主任者 試験 「問1」 選択肢3、 や 平成16年 管理業務主任者 試験 「問5」 選択肢2 でも出ている。 答え:1、2、3 (ここは、設問が「正しい」ではなく、「誤っている」の間違いではないか? 何度も設問を読み直した。出題機関の高層住宅管理協会としては、条文の1項だけで出したようだが、不適切な出題だ。) |
問3 |
【問 3】 契約の解除に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。 ○ 正しい。 平成25年 マンション管理士試験 「問14」 。 2 債務が履行不能になった場合に、履行不能について債務者の責めに帰する事由がないときには、債権者は解除することができない。 ○ 正しい。 民法第543条 (履行不能による解除権) 3 解除権の行使により、当事者の一方が金銭を返還するときには、受領した時からの利息を付す必要はなく、受領した額を返還すれば足りる。 X 誤っている。 民法第545条 (解除の効果) 4 債務者が数人ある場合に、債権者が契約の解除をするときには、債務者の全員に対してしなければならない。 ○ 正しい。 民法第544条 (解除権の不可分性) 答え:3 (ここは、少し難しいか。) |
【問 4】 マンションの一住戸には、A・B夫婦と、その子C及びAの母Dが居住しており、同住戸は、AとCの2人の共有である場合、AとCの死亡に伴う同住戸の相続に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。なお、A、Cの死亡時には、両者のうちで生存していた者を除くと、B、D以外の親族はいないものとする。 X 誤っている。 面倒な設問である。相続と同時死亡などが絡められている。 まず、相続人の順位については、民法第889条と同法第890条により、@位...被相続人(死亡者)の子、 A位...子がいない時は、父母(直系尊属)となり、B位...子も直系尊属もいない時は、兄弟姉妹 の順であるが、被相続人の配偶者は常に、各順位の相続人と同じ順位となり、これらの者がいない時には、単独で相続人となる。 2 Cの死亡後にAが死亡した場合には、その住戸は、Bのみが相続する。 X 誤っている。 ここも、2段階の相続関係となる。1番目の子Cの死亡により、選択肢1で説明した順位により、Cには子も配偶者もいないため、直系尊属である両親のAとBが相続する。 3 AとCがガス漏れ事故により同時に死亡した場合には、その住戸は、BとDが相続する。 ○ 正しい。 相続では死亡の前後(先あと)が相続の順位や相続分に絡むため大切な要素である。そこで、同時に死亡すると、民法第32条の2 4 Aが病死した日にCは海外で事故死したが、AとCの死亡の前後が明らかでない場合には、その住戸は、Bのみが相続する。 X 誤っている。 選択肢3で引用した、民法第32条の2 の「同時死亡の推定」の適用は、元々戦場や船での遭難など、同一の危難を想定していたが、解釈として、設問のような、Aが病死した日にCは海外で事故死したが、AとCの死亡の前後が明らかでない場合にも適当される。この場合には、選択肢3で述べたように、BとDが相続する。 答え:3 (解説としては、設問の「共有」は関係ない。) |
問5 |
【問 5】 Aマンションの区分所有者が、全員で土地所有者Bとの間で同マンションの敷地(以下本問において「本件敷地」という。)について賃借権の設定を受けている場合に関する次の記述のうち、民法、借地借家法(平成3年法律第90号)及び建物の区分所有等に関する法律(昭和37年法律第69号。以下「区分所有法」という。)の規定によれば、誤っているものはどれか。なお、同賃貸借は、借地借家法第22条の定める定期借地権及び同法第24条の建物譲渡特約付借地権の設定に係るものではない。 ○ 正しい。 設問の場合の土地(敷地)の賃借権は、借地借家法第2条 (定義) 2 本件敷地の賃貸借の存続期間が満了した場合において、契約の更新がないときは、Aマンションの区分所有者は、Bに対し、当該マンションを時価で買い取るべきことを請求することができる。 ○ 正しい。 この場合には、借地借家法第13条 (建物買取請求権) 3 Aマンションの区分所有者は、規約に別段の定めがあるときを除き、その有する専有部分とその専有部分に係る賃借権とを分離して処分することができない。 ○ 正しい。 今度は区分所有法の適用となる。 4 Aマンションの区分所有者は、規約に別段の定めがあるときを除き、その有する専有部分に係る賃借権をBの承諾を得ることなく譲渡することができる。 X 誤っている。 ここは、民法第612条の問題で、平成19年 管理業務主任者 試験 「問6」 や、 平成18年 マンション管理士 試験 「問5」 など多く出ている。平成20年 マンション管理士 試験 「問3」も。 答え:4 なお、区分所有法の解説は、別途「超解説 区分所有法」がありますので、こちらも参考にしてください。 |
問6 |
【問 6】 Aが区分所有しているマンションの501号室(以下本問において「本件専有部分」という。)に、債権者Bのために抵当権が設定されている場合に関する次の記述のうち、民法及び区分所有法の規定によれば、正しいものはどれか。 ○ 正しい。 平成26年管理業務主任者試験 「問1」。 2 Bの抵当権の効力は、本件専有部分と共に、当該マンションの共用部分のAの共有持分にも及ぶが、規約に別段の定めがあるときには、その効力は及ばない。 X 誤っている。 まず、マンションでの専有部分は、区分所有法第2条3項と1項により、民法での「所有権」に似た「区分所有権」を与えられるが、マンションの建物の共用部分(廊下、階段等)は、区分所有者の全員の共有関係(区分所有法第11条参照)にはあるが、区分所有権の目的にならず、(区分所有法第4条1項参照)、登記ができなくなっている。ここが、民法の共有関係と大きく異なっていることに注意。 3 Aが本件専有部分を賃貸した場合に、Bは、Aの有する本件専有部分の賃借人に対する賃料債権に対して、抵当権を行使することはできない。 X 誤っている。 抵当権は、民法第372条 (留置権等の規定の準用) 4 Bの抵当権の効力は、その設定時に、本件専有部分内にAによって備え付けられていた家具や家電製品などの独立の動産に及ぶ。 X 誤っている? 主物と従物のとらえ方である。抵当権の効力の範囲は、民法第370条 (抵当権の効力の及ぶ範囲) 答え:1 (設問がまずいけど) |
【問 7】 管理事務の内容及び実施方法に関する次のアからエまでの記述のうち、マンション標準管理委託契約書及びマンション標準管理委託契約書コメント(平成15年4月9日国総動第1号〜第4号。国土交通省総合政策局長通達。以下「マンション標準管理委託契約書」という。)の定めによれば、適切なものはいくつあるか。 (注)マンション標準委託契約書は、平成22年(2010年)5月1日施行で、改正があったので、注意のこと。ここは、改正に合わせた。本旨は変わりない。 ア マンション管理業者が行う管理事務の内容として、事務管理業務、管理員業務、清掃業務及び建物・設備管理業務があるが、消防法(昭和23年法律第186号)に定める防火管理者が行う業務は、管理事務に含まれない。 ○ 適切である。 平成20年の管理業務主任者試験も、マンション管理士試験と同様に、出題者が代わったようだ。今までは、マンション標準管理委託契約書コメントからの出題はあったが、設問での明示は無かった? ここは、平成21年管理業務主任者試験 「問7」 も参照。 イ マンション管理業者は、建築基準法(昭和25年法律第201号)第12条に規定する特殊建築物定期調査及び建築設備定期検査を行うと共に、その報告等に係る補助を行うものとする。 ○ 適切である。 ウ マンション管理業者は、管理対象部分に係る各種の点検、検査等を実施した場合、その結果を管理組合に報告すると共に、改善等の必要がある事項については、文書又は口頭で、具体的な方策を管理組合に助言するものとする。 X 適切でない。 管理委託契約書 エ マンション管理業者は、管理規約の原本、総会議事録、総会議案書等を、マンション管理業者の事務所で保管するものとする。 X 適切でない。 管理委託契約書 1一つ 答え:2 (2つ。適切なのは、アとイ) |
【問 8】 管理事務に関する次の記述のうち、マンション標準管理委託契約書の定めによれば、最も不適切なものはどれか。 (注)マンション標準委託契約書は、平成22年(2010年)5月1日施行で、改正があったので、注意のこと。ここは、改正に合わせた。本旨は変わりない。 1 マンション管理業者は、災害又は事故等の事由により、管理組合のために、緊急に行う必要がある業務で、管理組合の承認を受ける時間的な余裕がないものについては、承認を受けないで実施することができる。 ○ 適切である。 平成23年 管理業務主任者試験 「問9」 。 2 マンション管理業者は、災害又は事故等による損害について、その損害額が一定額を超えるときは、その一定額を超える損害額については、賠償する責任を負わないものとする。 X 適切でない。 賠償の免責事項は、管理委託契約書17条 (免責事項) 3 マンション管理業者は、管理事務を行うため必要なときは、管理組合の組合員及びその所有する専有部分の占有者に対し、管理組合に代わって、建物の保存に有害な行為の中止を求めることができるが、マンション管理業者が中止を求めても、なおその行為を中止しないときは、マンション管理業者はその責めを免れるものとする。 ○ 適切である。 ここは、平成17年 管理業務主任者 試験 「問8」 選択肢2 でも出た。 4 マンション管理業者は、災害又は事故等の事由により、管理組合のために緊急に業務を行う必要がある場合、管理組合の組合員及びその所有する専有部分の占有者に対して、立入りの請求をすることなく、専有部分に立ち入ることができる。 ○ 適切である。 まず、管理委託契約書13条 (専有部分等への立入り) 答え:2 |
【問 9】 マンション管理委託契約の解除等に関する次の記述のうち、マンション標準管理委託契約書の定めによれば、最も適切なものはどれか。 (注)マンション標準委託契約書は、平成22年(2010年)5月1日施行で、改正があったので、注意のこと。ここは、改正に合わせた。本旨は変わりない。 1 管理組合及びマンション管理業者は、その相手方が、契約に定められた義務の履行を怠った場合は、相当の期間を定めてその履行を催告し、相手方が当該期間内に、その義務を履行しないときは、契約を解除することができる。 ○ 適切である。 似たような出題は、平成18年 マンション管理士 試験 「問33」 、 平成23年 管理業務主任者試験 「問7」 にある。 2 管理組合は、マンション管理業者がマンション管理適正化法に基づく業務の停止命令の処分を受けたときは、管理委託契約を解除することができる。 X 適切でない。 管理組合の方からできる契約の解除条件は、管理委託契約書18条2項 3 管理組合及びマンション管理業者は、その相手方に対し、少なくとも1月前に書面で解約の申入れを行うことにより、管理委託契約を終了させることができる。 X 適切でない。 契約の解約の申し入れの場合には、管理委託契約書19条 (解約の申入れ) 4 管理組合又はマンション管理業者は、管理委託契約を更新しようとする場合、当該契約の有効期間が満了する日の3月前までに、その相手方に対し、口頭でその旨を申し出るものとする。 X 適切でない。 契約の更新では、管理委託契約書21条 (契約の更新) 答え:1 (2が悩むかも。) |
【問 10】 マンションの管理費の滞納に対する対策に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 ○ 適切である。 滞納と回収方法については、出題は多い。 平成17年管理業務主任者試験 「問11」 平成21年管理業務主任者試験 「問10」 など。 2 管理費の滞納者を被告として訴えを提起する場合、その滞納者が当該マンション以外の場所に住所を有するときでも、マンションの区分所有権に係る専有部分を被告の住所地としなければならない。 X 適切でない。 これは、管轄といわれ、訴訟を起こす時には、民事訴訟法第4条1項 (普通裁判籍による管轄) 3 通常の売買ではなく、競売によりマンションの区分所有権を買い受けた者は、前区分所有者の滞納管理費の支払義務を承継しない。 X 適切でない。 特定承継人は、平成20年 マンション管理士 試験 「問2」 など 出題傾向は高い。 4 管理費の滞納者に対し、訴訟を提起する場合、遅延損害金のほかに弁護士費用その他の訴訟に要する費用を請求できる旨を規約に定めることはできない。 ▲ 適切でない? これについては、疑問がある。 平成17年 マンション管理士 試験 「問28」 選択肢4 、 平成19年 管理業務主任者 試験 「問29」 を参照。 答え:1 (選択肢4 は依然として問題があるが。) |
【問 11】 マンションの管理費の消滅時効の中断に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。 X 誤っている。 時効の中断の出題は多い。 平成18年 管理業務主任者 試験 「問10」 、 平成17年 管理業務主任者 試験 「問10」、平成16年 管理業務主任者 試験 「問4」 など。 2 管理費を滞納している区分所有者が、管理組合に対し、滞納管理費の額と滞納している事実を認める承諾書を提出した場合、管理費債権の時効は中断する。 ○ 正しい。 ここは、平成19年 管理業務主任者 試験 「問10」 選択肢2 の変形。 3 管理費を滞納している区分所有者が、専有部分の区分所有権を第三者に売却した場合は、管理費債権の時効が中断する。 X 誤っている。 時効が中断するのは、選択肢1で引用した事由に該当する場合だけである。マンションの専有部分を売却しても滞納管理費には時効の中断はない。なお、マンションの場合、滞納管理費(修繕積立金も含めて)は、買った第三者(特定承継人)にも請求ができる。(区分所有法第8条参照。問10の選択肢3も参照。) 4 民事訴訟法(平成8年法律第109号)の定める通常の訴訟でなく、同法の「少額訴訟に関する特則」に基づく訴えを提起しただけでは、管理費債権の時効は中断しない。 X 誤っている。 選択肢1で引用した民法第147条1号「請求」に裁判上の訴えの提起は入る。 答え:2 |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 (注)マンション標準管理規約は、平成23年7月に役員資格や議決権など小幅な改正があったので、注意のこと。ここは、旧のまま。 1 管理組合は、再建マンションの設計概要等、管理組合が行う建物の建替え検討のための調査に係る経費は、建物の建替えに係る区分所有者の合意形成の後でなければ、修繕積立金を取り崩して支払うことができない。 X 適切でない。 どの項目が管理費から支出され、どの項目が修繕積立金から出ていくのかは、必ず出題されるので、記憶しておくこと。平成19年 管理業務主任者 試験「問32」 、平成18年 マンション管理士 試験 「問27」 など。 2 管理組合は、専門的知識を有する者の活用に要する費用の支出に充てるため、修繕積立金を取り崩して支払うことができる。 X 適切でない。 設問の内容は、選択肢1で引用した修繕積立金からの取り崩し項目に入っていない。(専門的知識を有する者の活用に要する費用の支出は管理費からの支出項目である。) 3 管理組合は、敷地及び共用部分等の変更のための経費に充てるために借入金をした場合、修繕積立金を取り崩して、その借入金の償還に充てることができる。 ○ 適切である。 選択肢1で引用した、修繕積立金からの取り崩し項目1項3号に該当し、同3項に該当する。 4 管理組合は、敷地及び共用部分等の管理に関し、区分所有者全体の利益のために通常必要となる管理に要する経費に充てるため、修繕積立金を取り崩して支払うことができる。 X 適切でない。 設問の内容は、選択肢1で引用した修繕積立金からの取り崩し項目に入っていない。(この「敷地及び共用部分等の管理に関し、区分所有者全体の利益のために通常必要となる管理に要する経費」は管理費から出す。大体、「通常必要」なら管理費の対象とわかる。) 答え:3 (少し易しい?) |
【問 13】 管理組合の管理事務に要する費用の負担及び支払い方法に関する次の記述のうち、マンション標準管理委託契約書の定めによれば、最も不適切なものはどれか。 (注)マンション標準委託契約書は、平成22年(2010年)5月1日施行で、改正があったので、注意のこと。改正に合わせた。本旨は変わりない。 1 管理事務の範囲・内容と定額委託業務費の関係を明確にするため、見積書等でその内訳を明示し、当事者間で合意をしている場合を除いて、管理委託契約に定額委託業務費の内訳を明示しなければならない。 ○ 適切である。 費用の負担は、平成23年 管理業務主任者試験 「問8」 、平成20年 マンション管理士試験 「問33」 、平成19年 管理業務主任者試験 「問8」 、平成16年 管理業務主任者試験 「問13」 。 2 管理組合は、管理事務として委託する事務(マンション標準管理委託契約書別表第1から第4までに定める事務)のためにマンション管理業者に支払われる委託業務費のほか、マンション管理業者が管理事務を実施するのに必要となる共用部分の水道光熱費、通信費、消耗品費等の諸費用も負担する。 ○ 適切である。 マンション管理業者が管理事務を実施するのに必要なのは、管理委託契約書6条4項 3 管理員室の使用に係る諸費用(水道光熱費、通信費、備品、消耗品費等)は、管理組合がマンション管理業者に管理事務を行わせるために不可欠であるので、管理組合が負担する。 X 適切でない。 今度は、管理員室の使用に係る諸費用となると、管理委託契約書7条 (管理員室:新:管理事務室 になっている:等の使用) 4 マンション管理業者は、事前にその発生を予測することが極めて困難な天災地変による災害、漏水又は火災等の偶発的な事故等の事由により、緊急に行う必要がある業務で、管理組合の承認を受ける時間的余裕がないものについては、管理組合の承認を受けないで実施することができ、管理組合は、マンション管理業者の責めによる事故等の場合を除いて、当該業務の遂行上やむを得ず支出した費用については、マンション管理業者に速やかに支払わなければならない。 ○ 適切である。 ここは、「問8」でもでている。 答え:3 |
*注:標準管理規約は平成28年3月に改正があったので注意の事。 (注)マンション標準管理規約は、平成23年7月に役員資格や議決権など小幅な改正があったので、注意のこと。ここは、旧のまま。 1 管理費の額については、各区分所有者の共用部分の共有持分及び使用頻度等を勘案して算出する。 X 適切でない。 前の「問12」でも述べたように、管理費からの支出項目、修繕積立金からの取り崩し項目は出題が多い。ここは、平成17年 マンション管理士 試験 「問28」 選択肢2 のまま。 2 役員活動費は管理組合の運営に要する費用として、通常の管理に要する経費に含まれる。 ○ 適切である。 管理費からの支出項目は、標準管理規約27条(管理費) 3 各居住者が、各自の判断で自治会、町内会等に加入する場合に支払う自治会費、町内会費等の支払いについては、管理費からの支出は認められない。 ○ 適切である。 選択肢2で引用したコメントAにあるように、各居住者が、各自の判断で自治会、町内会等に加入する場合に支払う自治会費、町内会費等の支払いについては、管理費からの支出は認められない。 4 管理費のうち、管理組合の運営に要する費用については、組合費として管理費とは分離して徴収することもできる。 ○ 適切である。 選択肢1で引用したコメントAに「管理費のうち、管理組合の運営に要する費用については、組合費として管理費とは分離して徴収することもできる。」とある。 答え:1 (1を知っていれば、すぐに次の問題に移れる。) |
【問 15】 管理組合の活動における以下の取引に関して、平成20年3月分の仕訳として正しいものは次のうちどれか。ただし、この管理組合の会計年度は、4月1日から翌年3月31日までとし、期中の取引において、企業会計原則に基づき厳格な発生主義によって経理しているものとする。 *発生主義による...この言葉の重要性は、毎年説明していますが、初めての人もいるでしょうから、また説明します。 これにより、管理費や修繕積立金は該当月に徴収することになっているなら、未収入金(滞納)があっても、全額計上されている。 *ここは、平成17年 管理業務主任者 試験 「問15」 のまま。 答え:4 (ここは、過去の平成17年の問題をやっていると、すぐに解答できた? 参照:マンション管理の知識 平成20年版 ページ597) |
【問 16】 管理組合の活動における以下の取引に関して、平成20年3月分の仕訳として正しいものは次のうちどれか。ただし、この管理組合の会計年度は、4月1日から翌年3月31日までとし、期中の取引において、企業会計原則に基づき厳格な発生主義によって経理しているものとする。 *仕訳:前期、当期と二期にまたがった場合での一部支払の会計処理である。面倒だ。 答え:3? (マンション管理士試験と同じように、会計の処理は、難しいというより曖昧だ。) (勘定科目:建物、修繕費については、平成16年 管理業務主任者 試験 「問14」 がある。) |
【問 17】 建築基準法(昭和25年法律第201号)第2条の用語の定義に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 X 誤っている。 建築基準法については、別途、マンション管理士・管理業務主任者試験用にまとめた、「超解説 建築基準法」も参照。 2 主要構造部とは、壁、柱、床などであり、同法施行令第1条で定義される「構造耐力上主要な部分」と同じものである。 X 誤っている。 この設問は、宅地建物取引主任者試験などでお馴染み。 3 建築とは、建築物を新築し、増築し、又は改築することをいい、移転は含まれない。 X 誤っている。 建築の定義は、建築基準法第2条13号 4 大規模の修繕とは、建築物の主要構造部の一種以上について行う過半の修繕をいう。 ○ 正しい。 建築基準法第2条14号 答え:4 (ここは易しい。) ★なお、建築基準法、都市計画法、水道法、消防法からの出題も多いので、これらだけをまとめた解説を、私の「目指せ! マンション管理士・管理業務主任者」の「過去問題の下」に作りましたから、これも、ご利用ください。 |
【問 18】 共同住宅の避難施設等に関する次の記述のうち、建築基準法によれば、誤っているものはどれか。なお、主要構造部は耐火構造であり、避難階は1階とし、階避難安全検証法、全館避難安全検証法及び国土交通大臣の認定については考慮しないものとする。 ○ 正しい。 避難階については、今年(平成20年) マンション管理士 試験 「問20」 でも出た。
2 避難階又は地上に通ずる直通階段までの歩行距離に関する制限については、住戸内の歩行距離を無視してよい。 X 誤りである。 言葉の意味が分かっていないと設問の意味がつかめない。 3 6階の居室の床面積の合計が200uを超える場合は、2以上の直通階段を設けなければならない。 ○ 正しい。 建築基準法施行令121条6号(二以上の直通階段を設ける場合) 4 屋外に設ける避難階段及び避難階における屋外への出口から道又は公園、広場、その他の空地に通ずる敷地内の通路の幅員は、1.5m以上でなければならない。 ○ 正しい。 これは、平成20年 マンション管理士 試験 「問20」 選択肢4 でも出ている。早めにマンション管理士試験をチェックした人は、この管理業務主任者試験に正解ができたかも。 答え:2 (またまた、細かなところからの出題だ。基本的に分かる人は少ない。2 とした人は運がいい。 |
【問 19】 建築物に作用する積載荷重及び外力に関する次の記述のうち、建築基準法によれば、誤っているものはどれか。 X 誤っている。 平成25年 マンション管理士試験 「問42」 。
とあり、この表によると、大き順に並べると、@床の構造計算をする場合 > A大ばり、柱又は基礎の構造計算をする場合 > B地震力を計算する場合 である。順序が誤っている。 2 積雪荷重は、[積雪の単位荷重]×[屋根の水平投影面積]×[その地方における垂直積雪量]として求めるが、積雪の単位荷重は積雪量1cmごとに20ニュートン/u以上としなければならない。なお、特定行政庁が規則で特段の定めをしていないものとする。 ○ 正しい。今度は、積雪荷重の計算式である。これは、建築基準法施行令86条 (積雪荷重) 3 風圧力は、[速度圧]×[風力係数]として計算しなければならない。 ○ 正しい。 風圧力の計算式は、建築基準法施行令87条1項 (風圧力) 4 地上部分の地震力は、[当該部分の固定荷重と積載荷重の和]×[当該高さにおける地震層せん断力係数]として計算するが、特定行政庁が指定する多雪区域においては、固定荷重と積載荷重の和に更に積雪荷重を加えるものとする。 ○ 正しい。 地上部分の地震力は、建築基準法施行令88条1項 (地震力) 答え:1 (ここも、1と解答した人は、運がいい。こんなの普通のマンション管理士・管理業務主任者試験を受ける人は勉強していない。ここまで必要とされる資格か? 出題者の頭を疑う。) |
【問 20】 排水管及び通気管の管径に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 ○ 適切である? 該当の規定が探せない。多分、建設省の告示だろうと思って、本屋やネットで探すが、適切な文章がない。 2 排水管は、立て管・横管のいずれの場合でも、排水の流下方向の管径を縮小してはならない。 ○ 適切である。 これは、常識で考えても、管の下側で狭くなれば、詰まるのは分かる。 3 排水立て管は、どの階においても最下部の最も大きな排水負荷を負担する部分の管径と同一とする。 ○ 適切である。 これも、階ごとに管径が変わると、物が詰まる原因となり易い。 4 伸頂通気管の管径は、排水立て管の管径より大きくしてはならない。 X 適切でない? 通気管の役目は、排水管内の空気が排水管の各所に自由に流通できるようにして、排水によって管内に圧力差を生じないようにするもので、伸頂通気管は、最上部の排水横管が排水立て管に接続した点よりも、さらに上方へその排水立て管を立ち上げ、これを通気管に使用する部分です。空気をとりいれるのだから、排水立て管の管径より大きくしても問題はなさそうである。専門的には、かなり高度な説明があるようですが、結論としては、「伸頂通気管の管径は、排水立て管の管径より小さくしないこと。」とあり、排水立て管の管径と同じかそれ以上とするそうです。そこで「大きくする」のは適切です。(2009年12月:服島様より) 答え:4 ? (根拠の分かる方は、連絡;https://plaza.rakuten.co.jp/honki4982/ ください。) または、マンション管理士・管理業務主任者専用;http://tk4982.at.webry.info/ へ。 |
【問 21】 避雷設備に関する次の記述のうち、建築基準法によれば、誤っているものはどれか。 X 誤っている。 避雷設備は、過去もよく出題がある。 平成16年 管理業務主任者 試験 「問25」,、 平成18年 マンション管理士 試験 「問21」 選択肢4 など。 2 避雷設備の構造方法を規定する日本工業規格が2003年に改正され、それに伴い建設省告示も改正されたが、それ以前の1992年の日本工業規格に適合するものは、現在の国土交通省告示に適合するものとみなされる。 ○ 適切である。 建築基準法施行令129条の15 (構造) 3 建物の雷撃に対する保護レベルは、TからWに区分されている。 ○ 適切である。 以前はなかった雷保護の効率として、保護レベルをTからWで分けている。ちなみに保護レベルTは保護効率98%で100回の落雷に対して98回は効果的に電撃を受け止める。保護レベルWは保護効率80%である。 4 定期的な検査を行うことを基本的条件として求めているが、その頻度については示されていない。 ○ 適切である? 検査の項目として、建設中や雷保護システムの施工完了後には検査を行うとあるが、保守の項目で、雷保護システムの信頼性を保つためには、定期的な検査を行うことが基本的条件である。不備が確認された場合には遅滞なく修理を行わなければならない、とあるだけで、その頻度の明示はないようだ。 答え:1 (JISの内容まで踏み込むとは、適切な出題ではない。これも、根拠を探すのに、時間がかかる! 参考:マンション管理の知識 平成20年版 ページ747〜) |
【問 22】 建築物の耐震改修の促進に関する法律(平成7年法律第123号。以下同じ。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 X 誤っている。 建築物の耐震改修の促進に関する法律は平成18年に改正があり、出題は、平成14年 管理業務主任者 試験 「問24」 から途絶えていた。また、本年度の 「問28」 でもでている。平成23年 管理業務主任者試験 「問21」 にもある。 2 所管行政庁は、特定建築物の耐震診断及び耐震改修について必要な指導及び助言ができる。 ○ 正しい。 同法第7条1項 (指導及び助言並びに指示等) 3 耐震改修を行おうとした者が、耐震改修の計画の認定を申請できるのは、特定建築物に限られる。 X 誤っている。 特に特定建築物に限らずできる。同法第8条1項(計画の認定) 4 所管行政庁が、耐震改修の計画の認定をした場合でも、建築基準法に基づく建築確認を受ける必要がある。 X 誤っている。 ここは、平成22年 マンション管理士試験 「問42」 選択肢4 でも出ている。また、平成20年 管理業務主任者試験 「問28」 も参考に。 答え:2 (ここは、建築物の耐震改修の促進に関する法律を知らなくても、2 を選ぶことはできたようだ。参考 :マンション管理の知識 平成20年版 ページ492〜) |
【問 23】 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(平成18年法律第91号)による移動等円滑化経路を構成するエレベーター及びその乗降ロビーに関する次の文中の(
ア )から( ウ )の中に入る数値の組合せとして、最も適切なものはどれか。なお、国土交通大臣が定める特殊な構造又は使用形態のエレベーターは考慮しないものとする。
*何と細かい部分からの出題だ。 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律はバリアフリー新法とも言われ平成18年に旧のハートビル法などから改正されたもの。 旧法については、平成16年 マンション管理士 試験 「問41」 や 平成15年 管理業務主任者 試験 「問26」 でも出ている。また、平成21年管理業務主任者試験 「問44」 選択肢1 でも出ている。 そろそろ出題されるとの予想はしていたが、このような形式で出題されるとは、難しい。 エレベーター及びその乗降ロビーに関しては、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令18条2項5号 「五 当該移動等円滑化経路を構成するエレベーター(次号に規定するものを除く。以下この号において同じ。)及びその乗降ロビーは、次に掲げるものであること。 イ かご(人を乗せ昇降する部分をいう。以下この号において同じ。)は、利用居室、車いす使用者用便房又は車いす使用者用駐車施設がある階及び地上階に停止すること。 ロ かご及び昇降路の出入口の幅は、八十センチメートル以上とすること。 ハ かごの奥行きは、百三十五センチメートル以上とすること。 ニ 乗降ロビーは、高低差がないものとし、その幅及び奥行きは、百五十センチメートル以上とすること。 ホ かご内及び乗降ロビーには、車いす使用者が利用しやすい位置に制御装置を設けること。 ヘ かご内に、かごが停止する予定の階及びかごの現在位置を表示する装置を設けること。 ト 乗降ロビーに、到着するかごの昇降方向を表示する装置を設けること。 チ 不特定かつ多数の者が利用する建築物(床面積の合計が二千平方メートル以上の建築物に限る。)の移動等円滑化経路を構成するエレベーターにあっては、イからハまで、ホ及びヘに定めるもののほか、次に掲げるものであること。 (1) かごの幅は、百四十センチメートル以上とすること。 (2) かごは、車いすの転回に支障がない構造とすること。 リ 不特定かつ多数の者が利用し、又は主として視覚障害者が利用するエレベーター及び乗降ロビーにあっては、イからチまでに定めるもののほか、次に掲げるものであること。ただし、視覚障害者の利用上支障がないものとして国土交通大臣が定める場合は、この限りでない。 (1) かご内に、かごが到着する階並びにかご及び昇降路の出入口の戸の閉鎖を音声により知らせる装置を設けること。 (2) かご内及び乗降ロビーに設ける制御装置(車いす使用者が利用しやすい位置及びその他の位置に制御装置を設ける場合にあっては、当該その他の位置に設けるものに限る。)は、点字その他国土交通大臣が定める方法により視覚障害者が円滑に操作することができる構造とすること。 (3) かご内又は乗降ロビーに、到着するかごの昇降方向を音声により知らせる装置を設けること。」とあり、 (ア)かご及び昇降路の出入口の幅は、80cm以上 (イ)かごの奥行きは、135cm以上 (ウ)乗降ロビーは、高低差がないものとし、その幅及び奥行きは、150cm以上 で 「3」 となる。 答え:3 (これも、3 と解答できたら、運の強い人だ。 このような出題は適切でない例として適切だ。あんまり参考にならないけど、マンション管理の知識 平成20年版 ページ669〜) |
【問 24】 給湯に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 X 適切でない? こんなの知らない。またやけどの湯温の限度を知ってどうするのか。 2 水に対する気体の溶解度は、水温が高くなるほど小さくなるため、水中に溶け込んでいた溶存気体は水を加熱するに従って分離する。 ○ 適切だろう。 溶存気体とは液体中に溶解している気体で、水中に溶けている気体は、熱すれば分離するのは、化学の実験でもやったことがある。普通、液体を加熱したり減圧して溶存気体の溶解度を下げたり、超音波振動を与えて分子振動で溶存気体を追い出したりすることができる。 3 サーモスタット式混合栓を用いる場合、混合栓での設定温度と混合栓に供給される湯温の差が小さいほど安定した出湯温度が得られる。 X 適切でない。 まず、サーモスタット式混合栓とは...自動温度調節機能付の水栓で温度表示目盛りにハンドルを合わせるだけで、希望の温度の湯が得られる湯水混合栓。湯温の変化に応じてエレメントが伸縮し、湯水のバルブを動かして湯と水の量を調節する(サーモスタット機能)ので、給水・給湯の圧力、及び温度が変化しても吐水温度はほとんど変化しない。混合栓での設定温度と混合栓に供給される湯温の差に影響されないのが特徴。 4 貯湯式給湯機の場合、水道用減圧弁を介して給湯機に給水すれば、出口側に逃がし弁(機体内の圧力を減圧する安全弁)の設置は不要である。 X 適切でない。 これは、平成17年 管理業務主任者 試験 「問25」 選択肢2 からの出題。 答え:2 (難問というか、ヤケドの温度はマンション管理士や管理業務主任者にとって必要な知識か。実に不適切な出題である。) |
【問 25】 平成5年に(財)日本昇降機安全センター(現(財)日本建築設備・昇降機センター)が策定した「昇降機の維持及び運行の管理に関する指針」に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 ○ 適切である。 昇降機(エレベーター)についての出題は多い。 平成15年 管理業務主任者 試験 「問20」 、平成14年 管理業務主任者 試験 「問18」 など。 2 昇降機の所有者又は管理者は、昇降機に係る人身事故等が発生した場合には、事故が発生した時から24時間以内に、特定行政庁に所定の様式による昇降機事故速報を提出するものとしている。 ○ 適切である。 人身事故等の場合は、第8 2 一 に、「 昇降機事故速報 事故が発生した時から24時間以内」を提出とある。 3 昇降機の所有者又は管理者は、建築基準法第12条第3項に基づく定期検査に加え、使用頻度に応じて専門技術者に、おおむね3月以内ごとに、点検その他必要な整備又は補修を行わせ、その記録を2年以上保存することとしている。 X 適切でない。 第12 定期点検・整備等 4 運行管理者は、昇降機の運行中随時巡回し、昇降機の運行に支障があると認めたときは、直ちに運行を中止して昇降機の所有者又は管理者に報告し、専門技術者に整備させるものとしている。 ○ 適切である。 第14 巡回管理 答え:3 (ここは、過去問題をやっていれば、なんとなく正解は、定期検査の月数とはわかる。) |
ここまで、問25 |
最終更新日:
2024年 9月 9日:「問16」仕訳に追記。
2014年10月30日:「問7」選択肢イに追記した。
2012年 5月11日:正解肢をピンク・太字で統一。「問12」及び「問14」に平成23年7月の標準管理規約の改正入。
2011年 6月16日「問16」に追記。
2011年 2月10日:「問23」バリアフリー新法のエレベーター図入。
2011年 2月 9日:標準管理委託契約書の改正を入。「問7」、「問8」、「問9」、「問13」
2009年12月6日