ヨーロッパ旅行 (その2)
スペイン・ポルトガル編 | |
2008年(平成20年)
第6日目 5月13日(火)
スペイン・ポルトガルの旅
◎ 本 日 の 予 定 | ||
場 所 | 概 要 | |
グラナダ | 朝食 | ホテル:アリサレス のビュッフェ |
観光 (約2時間15分) | ヘネラリーフェ庭園 | |
【世界遺産】アルハンブラ宮殿 | ||
ミハスへ移動 | ミハスへ約152Km(約2時間30分) | |
ミハス | 昼食 | レストランでロースト・チキン料理 |
観光(約2時間30分) | ミハス散策 | |
セビージャの近くのボルムホフへ移動 | ボルムホフへ約200Km(約3時間30分) | |
ボルムホフ | 夕食 | ホテル:ベルティーチェ アルハラフェにて |
宿泊ホテル | ベルティーチェ アルハラフェ |
◎グラナダ 豆 知 識 |
グラナダ(Granada)は、スペイン南部の都市。アンダルシア州グラナダ県の県都である。人口は約24万人。 かつてはイベリア半島最後のイスラム王朝グラナダ王国の都であり、壮麗なアルハンブラ宮殿が有名である。シエラネバダ山脈が抱える「ベガ」と呼ばれる肥沃な平野を基盤にして栄えた。 他宗教にも寛大であったナスル朝のグラナダには、当時キリスト教世界で弾圧されていたユダヤ人も多く存在していた。しかし、レコンキスタ完了後は、キリスト教徒によるユダヤ人の虐殺が行われ( スペイン異端審問)、多くのユダヤ人がイベリア半島から去った。そうしたユダヤ人は、オスマン帝国などで保護され、経済発展を支える一勢力になる。 レコンキスタ(スペイン語: Reconquista)は、718年から1492年までに行われたキリスト教国によるイベリア半島の再征服活動の総称である。 |
訪 問 地 | 詳 細 | ||
ホテル:アリサレス | 6:30 7:00 |
*だんだんと、朝食のメニューも淡白なものを選んでいる。
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ヘネラリーフェ庭園 | 8:15 出発 |
*天候は曇り。気温は14度。かなり涼しい。半袖では寒い朝だ。 *泊ったホテル:アリサレスはこれからの観光地:アルハンブラ宮殿の側にあり、ホテルから歩いて行きます。 まだ、朝が早いので殆ど観光客はいません。 |
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*ヘネラリーフェ庭園 (Garten des Generalife) へ *ヘネラリ-フェ庭園 - アルハンブラ宮殿の東のはずれに建てられた夏用の離宮です。 入口は、アルハンブラ宮殿と同じです。 |
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*きれいに手入れされた、庭です。
かなりの高台(800mとか)にあります。 |
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水は、裏のシェラネバダ山脈からひいています。 | |||
*リスも遊んでいます。(小さくて見えますか?) | |||
これから見るアルハンブラ宮殿が、ヘネラリーフェ庭園の向こう側にあります。 | |||
アルハンブラ宮殿 | 9:30 入館 |
*アルハンブラ宮殿 (Alhambra) に入ります。入場料:13ユーロ(約2,200円) | |
*宮殿というと、パリのヴェルサイユ宮殿のような絢爛豪華なイメージを抱きますが、ここは入口も狭くて、中も豪華な装飾に囲まれているわけではありません。 宮殿と呼ばれていますが、イスラムの城塞の性質も備えており、その中に住宅、官庁、軍隊、厩舎、モスク、学校、浴場、墓地、庭園といった様々な施設を備えていたようです。 |
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*こんにち、スペインで良く見られるタイルの原型はここにあります。 | |||
*壁には、イスラムの経典がかかれている。 | |||
*砦のなごりで、水は豊富に取り入れていたようです。 |
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*ライオンの中庭なのに、ライオンがいない! ここでも、中庭(パティオ)があり、中央に12頭の石のライオンに支えられた噴水があり、四方は大理石の柱が林立する回廊となっているはずが、修理中でライオンが取り外されていました。 いれば、こんな感じです。 |
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*天井からは、乳頭のようなものがぶら下がっています。 ちょうど外からの光が射しこんでいました。 また、繊細で緻密な装飾が施されています。 イスラム教では、正妻のほかに、側室を持つことが許されていますので、彼女らの部屋もあります。 |
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*グラナダの夏は本当に暑くて、40度を超えるのはよくあることのようです。 そこで、建物は外からの熱気を防ぐために壁は厚く、窓も小さくしています。(風を入れるより、日光を遮断する方法をとったようです。) |
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*1492年(これって、コロンブスがアメリカ大陸を発見した年です。)イスラム最後の砦グラナダはカトリック教徒により征服されます。 | |||
*アルハンブラ宮殿からの眺めです。 丘の中腹の洞窟には、昨日見たフラメンコを踊ったジプシーの人々が今も住んでいます。 (洞窟の方が涼しいってことのようです。) |
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10時30分 頃 |
*約1時間ほど、アルハンブラ宮殿を見物して、次の目的地「ミハス Mijas 」へ向かいます。 | ||
ギフト・ショップにて | *寄木細工の店へ グラナダの特産品は、寄木細工です。 ずいぶんと複雑な模様がきれいに出ていました。 |
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*スペインが誇る陶磁器では、リヤドロ(LLADRO、Liadroとも)社の作品があります。 細かな部分まで見事に仕上げられ、また、子供などのかわいい作品も多くあります。 ちなみに、上の作品の値段は? 200万円以上でした。 |
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ミハスへ | 11:05 出発 |
*グラナダを後にして、南に向かいます。 ピカソの生まれた町:マラガを通り、地中海沿岸にある、ミハス(Mijas)まで、約2時間30分(約152Km)のバスの旅です。 |
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ミハス | 13時 着 |
*ミハス(Mijas)に着きました。道路も空いていて、予定より早く、2時間もかからず着きました。 |
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*家の色が北の方と全く違う! 今まで見てきたスペインの家の色は、土色でしたが、ここミハスの家は白い色に塗られています。 汚れるので、毎年、白の石灰を塗っているとか。 |
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*ミハスは高台にある小さな町 地中海の太陽海岸(Costa Del Sol)に面し、高台にあります。 天気が良ければ、対岸のアフリカや、ジブラルタルも見れることがあるかも。 |
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昼食 | *昼食 まずは、腹ごしらえです。 高台の見晴らしのいいレストランで、メインはロースト・チキンでした。 *味は、ウーン、まあまあでした。 |
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ミハス散策 | *旅行会社がくれた、ミハスの地図です。 この高台の町(というよりは村の広さですが)は、下の方(南?)にバスの駐車場があり、上の方に小さな観光用の闘牛場と教会があり、多くのお土産屋が通りにあります。 散策しても、30分もあれば全部見られる広さです。 |
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*狭い坂道を登っていきます。 | |||
*道の左右には、この暑いのに、コートなどの革製品屋が多い。 日本人の経営するお土産屋さんもあります。 |
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*町の上方にあるスペイン最小の闘牛場に来ました。 あくまでも観光用です。今日はやっていません。 |
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*日のあたる席と日陰の席では、入場料が違う。 闘牛場の入場券売り場です。左の「SOMBRA」は日陰の意味です。右の「SOL」は太陽の意味です。 長時間に渡って闘牛が行われるので、日陰の方が日のあたる席より高くなっています。 |
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*ロバに乗っての周遊もできます。 道端の露店で、アーモンドを独自にいろいろと味付けして売っています。 試食はできますので、試してください。これが、案外とおいしかった。 |
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*ミハスは高級リゾート、別荘地です。 スペインに限らずヨーロッパでは、多くの住居は隣と繋がった共同住宅です。 1戸建ての住宅は珍しいのですが、ここミハスでは、戸建てとプール付きの住宅があります。 ヨーロッパだけでなく、アメリカのお金持ちが別荘として建てています。 今日は、かなり暑いのですが、湿度が少なく、日蔭は涼しい天候でした。 |
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*素朴なマリア様?(ラ・ペーニャ聖母礼拝堂) きれいな教会ではなく、祠のような中にキャンドルに囲まれたマリア(?)様が祭られていました。 |
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ボルムホフへ | 15:30 発 |
*ミハスから今夜の宿泊地:セビージャの近郊にあるボルムホフへ向かいます。 距離にして約200Km、時間は3時間30分を予定しています。 また、来た道をマラガの方へ戻り、西へ行きます。 *どこへまでいっても、オリーブの畑が続く。 本当にオリーブの木だけです。今までは全然人気がなかったのですが、珍しくここにはトラクターのような車がありました。 |
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ホテル | 18:30 ホテル着 |
*ブルムホフ Bormujos にあるホテル:ベルティーチェ (Vertice)に着きました。 |
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夕食 | 19:30 夕食 |
*ホテル:ベルティーチェで、ヴァイキング・スタイルの夕食です。 ガスパチョ (Gazpacho)と呼ばれる冷製のスープは今日はトマト・スープでした。 発音は、ガス で切らないで。ガスパチョ と続けます。 *味は? いつものように、まあまあです。(極端に不味いわけではありません。) *ツアーの仲間が丁度誕生日でした。 夕食の席で、添乗員さんから、誕生日プレゼントとして、イニシャルの入ったタイルが贈られました。 添乗員さんの温かいお志でした。 |
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泊 | *ホテル:ベルティーチェ このホテルは、新しいのですが、高速道路の側にあり、夜でもうるさい環境でした。 |
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2008年 5月13日は終わりです。 | |||
◎地中海と大陸の中央部では、気候も文化も違う? スペインがあるイベリア半島は確かに広い。マドリッドを中心とした高原地帯は、荒野も多いけど、南のシェラネバダ山脈を越えると水も豊富で暑いけど、土地も肥沃な感じはする。 イタリアでも感じたが、これだけ広いと、家の建て方から始まり、食や風俗など文化は、南北では大きく違うようだ。 ◎イスラム教もスペインに多くの影響を残している。 スペインを旅すれば、必ず歴史として、一度イスラムに征服され、その後カトリックが全国統一をした事実に触れることになる。 宗教を先頭にした戦いは終わりのない戦いとして今も続くが、融合の実績もある。 互いに認め合って、共存ができる時代にしたいものです。 ◎ミハスは私も移住を検討した場所です。 今日、訪問しているミハスを中心とした「太陽海岸」は10年ぐらい前に、日本の引退者が第二の生活地としてかなり移住した場所です。 しかし、今は住宅を中心に生活費も高騰して、多くの日本人は帰ってしまったようです。 ◎「白い家(Casa Bianca)」の思い出 少しスペイン語になれてきた私は、ミハスの白亜の家から「白い家 =カーザ・ビアンカ(Casa Bianca)」 という歌を思い出しました。 スペインではなく、イタリアのサンレモ音楽祭で、1968年にヴィッキーという可愛い女性歌手が歌い、日本でも大変に流行りました。 ちなみに、ヴィッキーは「恋は水色」の大ヒット曲もあります。また日本にも来ています。 ◎一人での散策は怖い? ミハスでは、自由に散策していい時間があるのですが、いつもならそれを利用して、遠方まで歩く私ですが、バルセロナでの迷子の教訓から遠くには行っていません。 ◎スペイン語はあいまい? スペイン語で「Sevilla」は、日本の表記では「セビリア」とか「セビージャ」になっていて、統一されていません。 これは、リヤドロ(LLADRO、Liadro)も同じです。リヤドロは、発音とスペルが合わないので、社名まで変更されたようです。 ◎セビージャ近郊のボルムホフって? 泊まったボルムホフ(Bormojos)なんて町は当然聞いたこともなく、どこに位置しているのわかりません。 そこで、ネットで調べると、セビージャの西の川を越えたところにありました。 セビージャから車で20分程度の距離(11Km)です。 ◎スペインのタイル スペインではタイルに手書きの絵が書いてあったり、町名表示にもタイルが家に張り付けられていて、きれいで面白い使われ方をしています。 タイル製のアルファベット文字もお土産屋さんに各種あります。 今日の誕生日記念に名前のタイルをもらったのを機に、ツアーの人も、家の表札用に購入していました。 ◎高速道路脇のホテルは泊まれない! 泊まったホテルは、高速道路のそばにあるなんて信じられない。 日本なら最初からこんな立地はホテルに選ばないでしょうが、そこは「スペイン」ってことでしょうか! また、運の悪い私は、高速道路側の部屋になってしまった。 (でも、疲れていたのか、寝ていましたが) |