ヨーロッパ旅行 (その2)

スペイン・ポルトガル編
スペイン国旗
ポルトガル国旗

2008年(平成20年)

 第3日目 5月10日(土)

スペイン・ポルトガルの旅

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◎ 本 日 の 予 定
 場 所  概 要
カステリョンデプラナ 朝食 ホテル:アバ・カステロンのビュッフェ
バレンシアへ移動 バレンシアへ約75Km(約1時間15分)
バレンシア 観光 (約1時間30分) カテドラル
中央市場
【世界遺産】ラ・ロンハ(取引所)
クエンカへ移動 クエンカへ約205Km(約3時間30分)
クエンカ 昼食 レストランでポーク料理
観光(約2時間) 【世界遺産】クエンカ
元修道院
カテドラル
宙づりの家
マドリッドへ移動 マドリッドへ約165Km(約2時間30分)
マドリッド 夕食 ホテル:プラガにて
宿泊ホテル プラガ

 

 

◎ バレンシア   豆 知 識

バレンシア(バレンシア語:Valencia、スペイン語など:Valencia)は、バレンシア州の州都で、バレンシア県の県都。人口は約80万人で、首都マドリッド、バルセロナにつぐ、スペイン第三位の都市です。

地中海に面し、温暖な地中海性気候で雨量も少ない。年平均気温は18度、短かく温暖な冬と暑い夏が特徴。天然資源にも恵まれ、肥沃な土地で野菜、柑橘類(日本でもおなじみのバレンシア・オレンジ)、米が栽培され、その生産量は、スペイン一とも言われている。

観光地としては世界遺産に登録されているラ・ロンハや国立陶器博物館、カテドラルなどがあり、3月に開催される火祭り(ラス・ファリャス Las Fallas) は有名。この時期には、世界中から大勢の観光客が集まってくる。
また、スペインの有名な米料理「パエリア」の本場でもある。

 

 

訪  問  地 詳    細
カステリョンデプラナ
6:00
起床
モーニング・コールがある。
また、小雨が降っている。暗くて少し寒い。(16度)
今夜は、マドリッドへ泊るので荷造りをして、朝食へ行く。

7:00
朝食

朝食は、泊ったホテル:アバカステロンのビュッフェ・スタイルです。
 苦いコーヒーは少なめにして、オレンジ・ジュースを飲む。
 ジャガイモをつぶしたのも美味しい。
 ビュッフェ・スタイルは、食べ過ぎる! 日本での朝食はこんなに食べていないのに、これでは太る。

8:00
出発

小雨の中を、バレンシアの街へ向かう。

*スペインの駐車事情
 建物内に駐車場があるのは、珍しく、路上駐車が中心です。
 その地域の居住者には、駐車許可カードが出ているようです。

*車同士は、ビッタリと停まっている!
 出るときには、バンパーを前と後ろの車にぶつけて空間をつくりだします。これは、本当です。

バレンシア
 

雨が強くなってきた。

バレンシアの街に入る。緑が多くて道幅も広くきれいな街。

闘牛場もある。

*スペインの闘牛
  動物愛護者からの非難はあるが、スペイン中央部では人気がある。因みにバルセロナの闘牛場は非難を受けて閉鎖になっていた。
  一級、二級などのクラス分けがされていて、出てくる牛の数も決まっている。
  ここバレンシアの火祭り(3月)から、闘牛のシーズンも開始で、闘牛士(マタドール)への道は狭き門となっている。

バレンシアのカテドラル
9時頃から

カテドラル Catedral  見物

雨が強く、やや寒い(14度)中を、カテドラルに到着。丁度9時で、教会の鐘が大きく響いていた。

 

 

このバレンシアのカテドラルは、元はモスクの跡に建てられ、13世紀半ばに建設が始まり、14世紀末に完成しました。歴史が古く、3つの異なった様式の門があるので有名。

 ロマネスク様式...半円のアーチ
 ゴシック様式...尖ったアーチ
 バロック様式...近年の様式

 

それでは、ウンチク。

*ロマネスク(Romanesque )とは、ローマ風のという意味で、ロマネスク建築ではローマ時代の建築に多く使われた半円アーチを開口部の構造に使うことが特徴とされる。

中世西ヨーロッパの建築様式である。時代区分としては、おおよそ1,000年から1,200年頃までのゴシック建築以前の建築を指す。

 

  *ゴシック (Gothic)とは、もともと「ゴート族の」の意味で、主に教会堂建築に用いられる。

12世紀中ごろ北フランスにおこり、その後各国に広まった。

特徴としては、尖頭アーチ、交差ヴォールト(同一形状の筒型ヴォールトを2つ直交させた形状)などを多用し、天井の重さをうまく逃がすことで壁を薄くし、また窓を大きく取ることで建物の中を以前より格段に明るくすることができるようになった。

ちなみにゴシックという名称の由来は、ルネサンス期のイタリア人による「あんなものは野蛮なゴート族の作った建築だ」という意見からであるらしい。

*バロック(仏:baroque)とは、16世紀末から18世紀初頭にかけヨーロッパ各国に広まった美術・文化の様式。
  狭義には17世紀の芸術を特徴づける言葉をさすのに用いられるが、広くは同時代の生活態度全般を特徴づける言葉である。
  バロック建築は 1590年代のローマに始まり、こうした風潮が世間を支配するようになる1630年から1670年にかけて開花していった。

 

*世界一 幅の狭い家?

バレンシアのカテドラルの側にある。写真中央の他とは色が異なった、茶色の細長い部分です。
人が一人やっと入れるほどの幅です。

これでは、階段だけで住む部分が無いようですけど、奥行きがあるので、住めるのかも?

*日本の建築基準法では到底許されない!
  そんなことを言っていたら、ヨーロッパの世界遺産は全部不適格建築物に該当しますけどね。

 

中央市場
 

中央市場 Mercado Central は面白い

 観光スポットとしては載っていないようですが、カテドラルの近くに「中央市場」があります。

入口は狭いのですが、中は広くて、食材ならなんでも揃っています。

肉、ソーセージ、パン、果物、海老、魚、貝、卵そして香辛料など何でもありで、多くの人が買いに来てました。

店の数も多く、市場としてはヨーロッパ最大かも。新鮮で、安いようです。

同行の人から、頂いたチェリーやびわは甘くて美味しかった。

 

   
ラ・ロンハ
 

【世界遺産】ラ・ロンハ La Lonja (取引所)です。

この建物は、中央市場の向側にこじんまりとあります。

入場無料です。

 

*ラ・ロンハは、正式には、ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ( La Lonja de la Seda )と呼ばれています。

 ロンハ(Lonja)とは、取引所/貿易所の意味で、セダ(Seda)は絹だそうです。
 絹の取引場です。

 1482年から1533年にかけて建造された建物で、15〜16世紀に絹の貿易で繁栄した地中海商業都市の富と権力を象徴しています。 ゴシック後期のフランボワイヤン様式の傑作と言われています。

高い天井と、柱(11m)が縄模様です。

 

建物としては、外回りにもいろいろと特徴があるのでしょうが、生憎の雨で外の写真はありません。

 

建物全体としても、大きくも広くもなくこれがどうして【世界遺産】なの?と思えました。

ヨーロッパの歴史に貢献している建物なのでしょう。

*豪華客船の観光客が大挙して来た。
  まだ朝早くて、我々が入場した10時前には空いていましたが、すぐに団体が入ってきて、狭い部屋はあっと言う間に外国人客(日本人から見てですが)で一杯になりました。
  港に停泊中の客船からきたそうです。フランス語やイタリア語でした。

 

クエンカへ
10:30頃

*次の「クエンカ」へ向けて。約205Km、3時間30分ぐらいを予定しています。

バレンシアから、北西にバスは、走ります。

風力発電用の風車があります。

ラ・マンチャ地方に入ってきた。
雨は止みません。

 

ダムもあります。

山岳地帯を通ります。

 

 

*トイレ休憩

こんな、洒落たドライブ・インもありました。

 

 

*さらに、山道の狭いうねった道を、バスが走る。

この大型バスと対向車がきたらすれちがうのが難しい狭くて曲がった道です。

下の方から、旧市街の一番上までバスで上がって、街を上の方から観光します。

 

かなり上の方へきたでしょう。

クエンカは、断崖の上に造られた街ですので、高台にある、橋から入って行きます。

 

 

*クエンカ 豆知識 −観光の前に 

クエンカ(Cuenca)はスペイン中央の都市で、カスティーリャ・ラ・マンチャ州クエンカ県の県都です。人口は49,912人(2005年)。
マドリードからは、鉄道や高速道路で日帰り旅行や週末旅行ができる距離です。スペイン抽象美術館やカテドラル(大聖堂)も見所です。

クエンカの名前は、「川の盆地」を意味するラテン語の「conca」から来ており、フカール川とウエカル川の峡谷を指しているとされます。また、廃墟となったアラブ人の城「クンカ」から来ているという説もあります。崖の上に建てられていることから「鷲の巣」の名前でも知られています。

これから観光する、 旧市街は断崖という特殊な地形がさいわいして、ほかでは見られない独特な町を形成しています。フーカル川とウエカル川にはさまれた険しい崖の上に石造りの家がところ狭しとびっしり建っているのです。
トレドやサラマンカのような印象的な建造物はないものの、自然と人工物のユニークな組み合わせが見られます。フーカル川とウエカル川の2つの川による峡谷では、秋の紅葉がすばらしいとのこと。
そこには、地震や崖くずれを何度も体験している日本民族には到低考えられない光景がまっています。断崖絶壁の上にせり出してみえる「宙づりの家」(Casas Colgadas)はクエンカならではの景観の1つです。そして、「宙づりの家」の内1軒はユニークな抽象美術館(Museo de Abstracto)になっています。
ドラマティックな展開で有名なクエンカの「聖週間」の行事と同期間中に行われる「宗教音楽祭」は厳粛ななかにもスペイン特有の明るさがあって、坂道と狭い路地の町はその季節、観光客で埋まります。
クエンカの北36キロには「魅惑の町」という意味のシウダッド・エンカンタダ(Ciudad Encantada)があります。そこは石灰質の岩が自然の風化によって様々な形をとってしまい、まるで古代都市の廃城のようです。

クエンカにある二つの河川の浸食作用で造られた石灰岩の岩山に、イスラム教徒が要塞都市を築いたのは9世紀でした。1177年にカスティーリャ王アルフォンソ8世がレコンキスタ(キリスト教国によるイベリア半島の再征服活動)を成功させ、クエンカを奪回しました。

その後、キリスト教文化の特徴をもった建物が次々に建てられていったのです。標高約900mの断崖の山頂、南北約1km、東西約200〜350mの狭い土地の中央をアルフォンソ8世通りが貫き、イスラム時代にモスクがあった場所には、13世紀、外観はゴシック様式で内部装飾にはプラテレスコ様式を取り入れたカテドラル(大聖堂)が建設されました。

“魔法をかけられた町”とも言われるこの独特の景観は、ほかに類を見ないものとして世界遺産に登録されたのです。

クエンカ
13:30

【世界遺産】クエンカ Cuenca に到着

確かに、城塞都市です。狭い路地の左右に家が繋がっています。

雨は止みません。気温は9度と寒い。

 

*昼食

 とりあえず、レストランで食事です。

 上の写真のような坂道に面してありますので、坂の下にも別の出入り口があります。

 

レストランの内部です。鹿の剥製を飾っていました。

洒落た雰囲気で、今度は、ゆっくりと来てもいいかなって思わせるレストランでした。(でも、次のスペイン旅行の予定はありませんけど)

 

*ポークでしたが、味はまあまあです。

 

*クエンカ旧市街観光へ

城砦都市ですから、小道がまた、迷路のようになっています。

元修道院で今は美術館となっている建物の中も入りましたが、坂に建てられていて、2階、3階となっているのですが、これも増築につぐ増築って感じで、家の中でも迷路のようです。

*バルセロナで一度迷路に入ったことのある人(誰?)なら、もう、ガイドさんにピッタリトついて離れないでいた方が賢明です。

 

 

*狭い土地の上空を住居用にするには?

 どうして、「宙吊りの家」が出来たのか?

 その回答が、この写真です。

 2階から床用のハリを道路側に出して、下からつっかい棒をあてて、これで、3階部分の面積が広がります。

 この工法が、あとからでてきます、「宙吊りの家」ができたやり方です。

 

*クエンカの街の中心のカテドラル Catedral です。

 13世紀に建てられたゴシック様式です。
 外観だけです。中も凝っているようですが、入っていません。

 旧市街の住民は、生活が不便。
 この地区には学校もなくて、子供の送り迎えも面倒のようです。

 

*観光客がいない?

 雨と寒さのせいか、他の観光客がいません。

 狭い坂道も我々のグループだけです。

 こんな急な階段です。

 (バルセロナで走り回った人(誰?)は、階段を降りると、膝が痛いと言っていました。)

 

宙づりの家 (Casas Colgadas)

 これが、クエンカの名物「宙吊りの家」です。14世紀に建てられたそうです。
 崖の真上に家が建ち、木造のベランダの部分が飛び出しています。(しかも、上に行くほど広くなっている!)

 この崖の高さも、半端ではなく、下を見下ろすと、クラクラします。

*どうして、こんな建て方ができたのか?
  上の写真で説明したように、建物側から軒柱を突き出して、その上に建てています。

 この後ろ側にも、別の宙吊りの家があります。
 合計で3軒が繋がっています。

 

 

宙吊りの家々を川を挟んで、下から見た写真です。

右のこげ茶の建物が、上の写真です。その左側の2つの建物も同様に、崖に突き出して建てられています。

この建物は美術館として使われています。(我々は入っていませんが)

 

*下側からは、この橋で、クエンカの旧市街へ入る。

 クエンカは、川に囲まれ崖の上にある街です。
  街の上方からも、下からも、今は対岸から橋が架かっています。

  この橋も、かなり高い位置にあり、下を覗くと足がすくみます。

マドリッドへ
16:10
マドリッドへ

小雨と寒さが少しあったクエンカを後にして、次の目的地、スペインの首都:マドリッドへ向かいます。

 道の周りには、平原と小麦畑があります。

 スペインでは、鉄道網も完備されているようです。他の場所でも、高速道路と並行して、鉄道の線路が多く見られました。

*クエンカからバスに揺られて約165Km、2時間程度かかりました。

マドリッド
18時頃

*ホテル:プラガ(Praga)着

  スペインの首都:マドリッドへ来ました。 
  さすがに首都です。車の通行量もかなりあります。道路は整備されています。
  自動車の高速道路で環状線は地下化されています。

20時

*夕食

 泊ったホテル:プラガのヴァイキング・スタイルの夕食です。

 種類はあるのですが、メインのものがなく、ただ食べたというメニューでした。

 サラダは良かった。

 

*ホテル:プラガ

 マドリッドでも、大きなホテルのようです。部屋としては、まあまあです。

 だけど、エレベーターの調子が悪く、乗り降りの際、ガタガタと音がしてました。そして、とうとう故障したエレベーターもありました。(幸い、私は乗っていませんでした)

2008年 5月10日は終わりです。

◎雨が続く!
  観光案内書では、5月には連続して雨が降ることはあまりないようであったが、雨だ。
  まあ、こればかりは仕方のないこと。
  それは、それなりに思い出となるでしょう。

◎スペインの天気予報
  夜のテレビを見ていたら(現地のテレビでも天気予報は分かります)、スペイン各地が、雨・曇り・晴れとなっていて、いい天気にはならないようだ。
  でも、現地のガイドに後できいたら、スペインの天気予報は当たらないとのことでした。
  だいたい、雨・晴れ・曇りの予報が毎日でているそうです。

◎ラ・ロンハは行かなくてもいい場所?
  ここは、広くもなく、建物も暗くて特にこれといったものもなく、私としては見る価値がなかった。

◎クエンカの住宅
 よくもまあ、こんな断崖に住んだものだと感心します。
 イスラム教徒とキリスト教徒の戦いが長い間続き、安全な場所を求めるとこうなったのですね。

◎テレビの女性ニュース・キャスターは美人揃い!
  特に朝の番組の女性ニュース・キャスターは眼は大きく、黒い髪で表情は豊かです。
  きれいに化粧をして、各地をレポートしています。
  スペインのホテルでは、テレビで朝のニュースを見ましょう。

◎食事がよくない。
  朝は、ビュッフェ・スタイルで普通だけど、今まで食べた昼の魚、ポーク、夜のステーキ、ヴァイキングとこれは美味くない。

◎スペインの水道水は問題がない。
  添乗員さんは心配して、ミネラル・ウォーターを勧めるが、別に水道の水を飲んでも、体調には影響がありませんでした。

◎ミネラル・ウォーターはスペイン語で アグア (agua =水) で通じます。
  ペットボトルで売られています。炭酸ガス入りミネラル・ウォーターはスペイン語では「コン・ガス (Agua con gas )」 といい、 炭酸ガスなしは「シン・ガス (Agua sin gas)」です。
  こちらの観光バスでは、運転手さんが、1ユーロで売ってくれます。これが、一番安い!
  バスの運転手が売るのは、ドイツやフランスなど、ヨーロッパ各地でも同じ仕組みのようです。

◎スペインにはコンビニ・ストアーがない。
  大体、まだヨーロッパには、セブン・イレブンを初めとして、コンビニエンス・ストアーは進出してないようです。
  マクドナルドとフランスを本部とするスーパーのカルフールは各地に看板がありました。

 

 

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