岡山から山口への旅 〜列車・バス利用〜 

期間: 2024年(令和6年) 11月13日(水) 〜 11月15日(金) 

(2泊3日の列車・路線バスの旅)

第1日目: 2024年(令和6年) 11月13日(水) 

岡山から 山口の 錦帯橋〜瑠璃光寺〜湯田温泉へ

前へ  次へ

     
 日   程   表    2024年11月13日(水)
11月 13日
(水)
岡山駅から@錦帯橋〜A瑠璃光寺〜B湯田温泉へ
@岡山駅から錦帯橋へ
岡山駅 発 08:24 JR:新幹線 ひかり531号 博多行 (40分)
広島駅 着 09:04 各駅停車へ乗り換え
広島駅 発 09:07 JR:新幹線 こだま837号 博多行 (14分)
新岩国駅 着  09:21
新岩国駅前 発 09:24 いわくにバス (14分)
錦帯橋 着   09:38
錦帯橋 観光 錦帯橋 観光 (約50分)
A錦帯橋から瑠璃光寺へ
錦帯橋 発 10:30 いわくにバス (14分)
新岩国駅前 着 10:44分
新岩国駅 発 11:25 JR:新幹線 こだま843号 博多行 (30分)
新山口駅 着 11:55 
新山口駅 発 12:25 山口線 (26分)
山口駅 着 12:51
山口駅前 発  13:20 山口市コミュニティバス (13分) 大内ルート
香山公園瑠璃光寺 着 13:33
瑠璃光寺 観光 昼食

瑠璃光寺 観光 (約2時間)
B瑠璃光寺から湯田温泉へ
山口県庁前 発 15:47 防長交通バス 新山口駅行 (17分)
NTT山口前 着 16:04
   今日の宿:ホテル・ルートイン山口 湯田温泉 チェックイン
湯田温泉 散策 湯田温泉 
 足湯のはしご 

夕食 など 
湯田温泉 宿泊 New
 ホテル・ルートイン山口 湯田温泉

訪  問  地 詳    細
@岡山駅〜錦帯橋へ



   
8時前

* JR岡山駅です。
 
 久し振りに超距離の列車の旅で、やや興奮と不安を抱いています。
 最近は切符も自動販売になっていて、券売機の前で暫くうろちょろして操作方法を読んでいます。

 そんな、心配から7時30分頃には、駅に着いていて、駅員に相談しながら切符を買おうと思っていたのですが、担当の窓口が開くのが、8時でもう5,6十人が並んでいて、これでは、予定の8:24分発の切符が買えそうもありません。

 そこで、自動券売機を操作してどうにか、クレジットでも買えました。
 

*料金
 乗車券:岡山駅〜山口駅 (通しで買える)  ¥5,500−
 新幹線:自由席 岡山駅〜新岩国駅     ¥3,400−
 ----------------------------------------------
    合計                 ¥8,900−


 JRの時刻表やバスの時刻表を調べた結果、今回の旅の目的地の一つで岩国にある「錦帯橋」への行き方は、在来の山陽本線の岩国駅からも行けるが、それでは、乗車時間と乗り換え時間もかかり、次の目的地である山口市の瑠璃光寺へは、行き難いので、料金は高くなるけど、新幹線を選んだ。

  新幹線のルートは、岡山駅から広島駅までは、速い「ひかり」に乗り、広島駅で各駅に停まる「こだま」に乗り換えて、新岩国駅まで行く。


    
 

岡山〜広島へ 08:24発 *JR岡山駅 新幹線:ひかり531号 博多行き (40分)

 本当に日本の鉄道の時刻は正確だ!

 1分の遅れもなく、ひかり531号が、岡山駅にきます。

 ひかりの自由席は、前よりの1〜5号車です。

 定刻の 08:24 岡山駅をでます。

 これから、広島駅で各駅の新幹線に乗り換えて、錦帯橋のある、新岩国駅へ向かいます。
広島〜新岩国へ 09:04着 *JR:広島駅 着

 岡山駅から新幹線なら40分で広島駅に着きます。

 ここで、各駅停車の こだま837号 博多行 (14分) に乗り換えて、錦帯橋の最寄り駅:新岩国駅に向かいます。

 乗った感想としては、トンネルが多いだ。
 来る途中、広島駅の側に、野球の広島カープの球場:広島市民球場が見えた。

  時々、広島カープのテレビ中継で外野席から線路が見えていたけど、こんなに、野球場が線路に近いとは知らなかった。
09:07発 *JR:広島駅 発

 広島駅で 各駅停車の JR:新幹線 こだま837号 博多行に乗り換え、新岩国駅に向かいます。新岩国駅までは14分かかります。

   
 
新岩国〜錦帯橋へ
09:21着 *JR:新岩国駅 着

 岡山駅を出発してから、約60分で、錦帯橋の最寄り駅:新岩国駅へ着きました。

 広島駅と新岩国駅の間も、トンネル区間が多い感じです。

 

 新岩国駅は、完全に新幹線だけの駅という感じで、余り乗降客もいません。
09:24発 *JR:新岩国駅前 発 いわくにバス 岩国駅行 (14分) 

 時刻表では、新幹線が 09:21 に新岩国駅に到着し、錦帯橋行のバスが、09:24 に出るという僅か3分しか乗り換えの時間がないので、間に合うかと心配して小走りで新幹線を降りたら、バス停はもう改札口の目の前だった。

 これなら、乗り換え時間は、1分でも間に合った。

 乗客は、アジア系の観光客4,5人を交えた、合計15人程度で、全員楽に座れました。


  *バス料金 ¥350 です。
    09:38着   
  *錦帯橋のバス停

 JRの新岩国駅からバスで14分もかからずに、錦帯橋に着きました。


  錦帯橋のバス停は大きくて、待合室もあります。
錦帯橋 *錦帯橋

 錦川のそばに、錦帯橋の案内の看板もあります。

   錦帯橋のウンチク

  錦帯橋は、山口県岩国市の川幅約200mの錦川に架けられた、5連の木造のアーチ型の橋。

  

  中央の3連が迫持式(せりもちしき)と言われるアーチ橋で、両端は桁橋構造を持つ反橋(そりはし)。
  
  山の上に築かれた岩国城と錦川を天然の掘りとして利用し、錦川を挟んでいる城下町(横山・錦見地区)を繋ぐ重要な橋。
  全長193.3m、幅5.0m。
  橋の高さは、川床の一番深いところから、中央の第3橋が最高で13.03m。

  元の橋は、関ヶ原の戦いによって、岩国の藩主となった吉川(きっかわ)家の第3代藩主、吉川広嘉(きっかわ ひろよし)によって1673年(延宝元年)に建設されたが、錦川の洪水により何度も流されたり一部が壊れ、また老朽化もあり、そのたびに、再建や部分修理・復元がなされている。
  最近の再建は、1950年(昭和25年)にキジア台風(台風第29号)で流されたのが、2004年(平成16年)に建替えられた。

  錦帯橋の美しさは、江戸時代でも有名で、歌川広重や葛飾北斎も浮世絵に描いている。

  


   










  錦帯橋の特徴は、主要構造部は釘を使わずに、組木という日本の独特な建築技術で、継手(つぎて:2本の木材を同じ方向に継ぎ合せること)や仕口(しぐち:2本以上の木材を直角または角度をもって組み合わせること)の工法で造られていること。

 アーチ構造:左右の橋脚を起点に橋桁の1番桁から11番桁まで順次勾配を緩めながら先に突き出るように重ねていき、9番桁鼻間(出っ歯ているところ)に大棟木(おおむなぎ:横木のこと))、10番桁鼻間に小棟木を入れる。
  
  

 
 アーチ状の橋の台は石垣で流されないようにしている。
錦帯橋のそば
09:40〜 *錦帯橋 観光へ

 ◎入橋代をとられる!
 橋を渡るのに、¥310 とられます。
 これには、向こう岸(横山側)からまた、戻る料金も含んでいます。

 

 
錦帯橋
それでは、錦帯橋の写真を見てください。
   
 
錦帯橋      
錦帯橋  *この日は、実に天候もよく、汗ばむほどの陽気でした。

 10時頃にもかかわらず、朝早くから、観光客は来ていました。
錦帯橋 *錦帯橋の向こう側

 錦帯橋を渡り終えたところ(横山側)に、一応入橋券(切符)のチェック所があります。

 
錦帯橋 *錦帯橋の対岸

 ここ(横山側)から、山の上にある岩国城へロープウェイ(大人 往復 ¥560)で登れます。私は、行きませんでしたが。 こちら岸には、錦帯橋を造らせた藩主:吉川(きっかわ)廣嘉(ひろよし)や岩国出身の重宗雄三などの銅像もあります。
       
錦帯橋 *錦帯橋は案外勾配がある。

 高齢者には、この階段は少しきつい? 

   
錦帯橋 *バスで新岩国駅へ戻る

 錦帯橋で約50分程過ごしました。 山の上の岩国城には行きませんでしたが、50分もあれば、対岸の銅像も橋の下の構造も充分に写真撮影はできます。
        お土産も充分に買えます。
錦帯橋〜新岩国駅へ 10:30 発 *錦帯橋バス停から先ほど来た道を新幹線の新岩国駅まで戻り、新山口駅を経由して次の目的地、山口市にある瑠璃光寺へ行きます。 バスの所要時間は、14分です。

 バスの乗客は、山陽本線の岩国駅から来た方が、新幹線の新岩国駅からの乗客より断然多かった。

 外国人も多くて、かなりの人が立っていたようだ。

 この錦帯橋で全員降りました。

 ここから乗ったのは、私を含めて、3人です。

 
新岩国駅 10:44 *新岩国駅前 着

 寂しい田舎道をまた、新幹線の新岩国駅まで、14分をかけて時間とうりに戻ってきました。

 料金は、行きも帰りも 片道¥350 です。
新岩国駅から山口駅へ
  *次の目的地は、新山口駅で乗り換えて、山口市にある瑠璃光寺です。

 今回の山口県を中心とした旅行を計画する際に、列車と路線バスなどいろいろと時刻表を調べたのですが、ここ新岩国駅から時間を掛けずに山口駅まで行くには、新幹線で新山口駅までいき、そこで、山口線に乗り換えて、山口駅まで行くのがベストのようです。
新岩国駅   *JR新幹線:新岩国駅から新山口駅までの切符、こだま の自由席券を買います。

 ¥1,760 です。  
  乗車券は、岡山駅から山口駅までのを岡山駅ですでに購入していますから不要です。 (¥5,500)
  
  岡山駅に入場、新岩国駅での途中下車、新岩国駅入場が赤字で記載されている。
 
新岩国駅   *山口名物の外郎(ういろう)を1つ買ってみた。

 列車が来るまで、時間があったので、新岩国駅の構内にあるセブン・イレブンで、山口の名物ということで、外郎(ういろう)を1袋(小さな3本入り)を買ってみた。

 外郎と言えば、名古屋が本場かと思っていたら、山口でも名物としていろいろなお店で売っている。
 こし餡とマメがあったが、こし餡 1袋を ¥361 で買った。

 この場では食べていません。

 
新岩国駅〜新山口駅へ 11:25 発 *JR:新幹線 こだま843号 博多行 (30分)
   新幹線の席は、当然自由席です。
  いつものように、定刻どうりに、こだま は来ます。ここから、30分かけて、新山口駅まで行きます。

  自由席の車内は、がら空きでした。

 
新岩国駅〜新山口駅へ   *徳山あたり

 工場が多い。
新山口駅 11:55 着 *新山口駅 着

 新岩国駅から新幹線:こだま に乗って30分で新山口駅に着きました。

 ここ新山口駅から、下のホームにある在来の山口線に乗り換えて、目的の「瑠璃光寺」がある、山口駅まで行きます。

 

 
新山口駅   *新山口駅って?

 新山口駅という割には、古い感じのする駅です。

 そこで、調べると、元の駅名は「小郡(おごおり」で、新幹線が開通した1975年(昭和50年)当時には、「小郡」の駅名であったのが、平成の大合併による旧小郡町と旧山口市などの合併から山口県の観光の中心駅として小郡では通りが悪いとの判断から、「新山口駅」の名が、2003年(平成15年)に旧小郡駅から改名されてつけられた。
  
  新幹線ホームから、下のホームに行くと、小郡駅時代の物があった。

 
新山口駅〜山口駅へ 12:25 発  *新山口駅から山口駅へ

 高架にある新幹線ホームを降りて下のホーム:山口・津和野方面行です。 ここで、30分ほど待ち、12:25 新山口駅発 12:51 山口駅着 の在来線:山口線に乗ります。

 勿論、各駅停車です。 山口駅まで田舎の線路で、26分かかります。

 
山口駅 12:51 着 *山口駅 着

 新山口駅から26分で、瑠璃光寺のある山口駅に着きました。
 
 岡山駅からここ山口駅までの乗車券は、新幹線を利用しても、朝岡山駅で買った、 ¥5,500 の範囲です。
 
 山口駅〜瑠璃光寺へ   *山口駅前
 約30分ほど山口駅前で待って、今度は、山口駅前から出ている山口市コミュニティバスの「大内ルート」に乗って、香山(こうざん)公園瑠璃光寺で降ります。約10分程度で、着きます。

 瑠璃光寺へ   13:20
 発 
*山口駅前 発 

  事前の調査では、山口市内では、コミュニティバスが安くて(一律 ¥200)、便利とのことです。

 しかし、私が今夜泊まる予定の湯田温泉があるルートと瑠璃光寺がある大内ルートとは別です。
 そこで、また、山口駅前まで戻って、湯田温泉へ向かう予定でしたが、瑠璃光寺の観光案内所で、山口県庁まで歩けば、山口駅前まで戻らずにいけるとのことで、当初の予定は、変更しました。(でも、この県庁のバス停でかなりの待ち時間が出ましたが)

 コミュニティバスの乗り場は、駅を出てすぐ左側にあります。

 ここから乗ったのは、私ともう一人の合計2名です。
 
 瑠璃光寺へ   
瑠璃光寺   13:33 着  *香山(こうざん)公園 瑠璃光寺 着

 瑠璃光寺は、香山(こうざん)公園内にあります。

 山口駅前からコミュニティバスで、13分ほどという距離です。料金は、¥200 です。

 
  水曜日という平日だけど、観光バスが一杯停まっていた。
瓦そば   13:40   昼食 〜瓦そば〜

 もう、お昼も過ぎた、2時頃なので、かなりお腹が空いています。

 そこで、山口県では各地の食堂の看板に出ている名物料理の「瓦そば」を、バス停の側にある「長州苑」で食べます。

 この瓦そばは、油をひいて熱した瓦の上に茹でた茶そばと具材の金糸たまごやねぎ、レモン、もみじおろし等が乗っていてこれらをだし汁に入れて、熱く焼けた茶そばをだし汁に浸して食べます。
 1人分 ¥1,320 でした。

 味は? 付け焼きそばで、まあまあです。

 *瓦そばのいわれ
  昭和36年(1861年)に、下関の川棚にある温泉旅館が温泉の名物料理として瓦の上で肉や野菜を焼いた料理を出していたが、その旅館は廃業し一度は無くなった。しかし、その料理を懐かしむ客が多くいたので、他の旅館や飲食店でも出すようになり、今日は、山口県の名物料理となった。
  
 食事をしているお客さんは、観光バスの人で、「長州苑」は、一杯でした。
瑠璃光寺   


山口名物の「瓦そば」を食べて、腹ごしらえもできたので、香山公園内にある瑠璃光寺を観に行きましょう。

  なお、国宝の五重塔は、改修中で、塔の周りは高い塀で覆われています。

  工事期間は、令和5年(2023年)2月から、令和8年(2026年)3月までの予定です。

  現在、改修中であることは、知っていましたが、訪問しました。
瑠璃光寺   13:50〜 瑠璃光寺のウンチク

 瑠璃光寺(るりこうじ)は、山口市香山(こうざん)町にある曹洞宗の寺院。
 国宝の五重塔を中心として、境内は香山公園と呼ばれ、桜や梅の名所にもなっている。

 足利尊氏から始まる室町時代(1336年〜1568年)の大内氏全盛期の大内文化を伝える寺院であり、「西の京・山口」を代表する観光名所となっている。
 
 また、同じく香山公園内にある香山墓所は「毛利家墓所」のうちの一つとして国の史跡に指定されている。
 
瑠璃光寺   *国宝 瑠璃光寺五重塔 〜改修中〜

 室町時代。大内氏前期全盛の頃、25代大内義弘は現在の香山(こうざん)公園内に、中国の元から帰国した石屏子介禅師(しっぺいすかいぜんじ)を迎え香積寺(こうじゃくじ)を建立しました。その義弘は応仁の乱(1399年)を起こし時の室町幕府第3代征夷大将軍:足利義満と大阪の泉州で戦い戦死。そこで、次の大内氏26代の弟・盛見(もりあき)は兄義弘:の菩提を弔うため、香積寺に五重塔を造営中、北九州の守護大名:少貳(しょうに)氏と戦って1431年に戦死。五重塔はその後、嘉吉2年(1442年)頃落慶しました。
 そして、安土桃山時代:関ヶ原の合戦(1600年)に負けて長門・周防に移された西方総大将だった毛利輝元が萩に入り、香山にあった香積寺を萩に移した。その跡地に山口市仁保高野にあった瑠璃光寺を移築しました。これが今日の姿です。

 屋外にある五重塔としては日本で10番目に古く、京都の醍醐寺の五重塔、奈良の法隆寺の五重塔とならび日本三名塔の一つに数えられることもある。

 高さ 31.2m で屋根は檜皮(ひわだ)葺。二層にのみ回縁(まわりえん)がついているのが特徴である。建築様式は和様であるが、回縁勾欄の蓮の花を逆さにした逆蓮頭(ぎゃくれんとう)や本尊を安置する円形須弥壇(えんけいしゅみだん)など一部に禅宗様(唐様)が採り入れられている。初重(一層目)には日本の仏塔では唯一となる円型の須弥壇があり、僧形の大内義弘像と阿弥陀如来像を祀っている。
 
瑠璃光寺(改修前)    *改修前の瑠璃光寺 五重塔
 五重塔は相輪の尖端まで31.2メートル、各層軒が広く張出し、檜皮葺の屋根の勾配は緩くなっています。
 塔身は上層ほど間を縮め、塔の胴を細く見せ、すっきりした感じがします。これに対して初重の丈が高く、柱が太く二重目には廻縁・高欄があるので安定感が強く感じられます。
 鎌倉時代から、建築様式に、和様・唐様(禅宗様)・天竺様(大仏様)の3つがあらわれますが、和様を主体に、一部を禅様に、室町建築としては装飾が少ない造りとなっています。
瑠璃光寺  *瑠璃光寺 境内

 国宝の五重塔が改修中で、塔の周りを覆われているのは事前の情報で知っていましたが、折角、山口を旅するなら「大内氏」についても知りたいと思い、大内氏に所縁が深い瑠璃光寺を訪れました。

 工事中の五重塔の囲いには、大内盛見が兄:義弘を弔って瑠璃光寺を建設したとかの話がイラストで描かれています。
瑠璃光寺  境内 
*瑠璃光寺 境内 
 瑠璃光寺は、正式には「曹洞宗保寧山 瑠璃光寺」と言います。
 
*大内弘世の像:大内氏24代の当主。この山口盆地に京に似た町づくりをした。
瑠璃光寺  境内      
 お堂の中に入ってみましょう。

 金色に輝いています。
瑠璃光寺  境内       *ご本尊〜薬師如来〜

 曹洞宗保寧山 瑠璃光寺の本尊は、薬師如来です。 境内には、他にもいろいろな像があった。  
 
瑠璃光寺  境内        
瑠璃光寺  境内      
*この香山公園内には、瑠璃光寺以外にも、明治維新で活躍した西郷隆盛、大久保利通や木戸孝允、伊藤博文など薩摩と長州の志士が集まり薩長連合を纏めた「枕流亭(ちんりゅうてい)」や、藩主の毛利敬親が下級武士を招いて茶会を開いた「露山堂(ろざんどう)」なども、元の場所から移されてここにあります。



     気を付けて見ないと、これらは、小さな建物で見落としてしまいます。    
  
香山墓地     * うぐいす張りの石畳へ

 次は、大内氏所縁の瑠璃光寺から歴史を後に戻し、明治維新にも関係した萩藩の藩主だった毛利家歴代の墓がある香山(こうざん)墓地へもいってみましょう。
 
 墓へ行く石畳のこの場所で手を叩くと、音がこだまする。そこで、ここは、「うぐいす張りの石畳」と呼ばれています。ぜひ、手を叩いて、試してください。

     
瑠璃光寺から山口県庁へ     14:30頃 *瑠璃光寺から歩いて山口県庁前のバス停へ
  
  約40分ほど、瑠璃光寺のある香山公園内を散策し、全部見ましたので、次の目的地でもあり本日の宿泊地「湯田温泉」へ行きます。
  当所の計画では、山口コミュニティバスでは、瑠璃光寺のある「大内ルート」と湯田温泉の方の「吉敷・湯田ルート」とは、山口駅前まで行かないと交わらないとのことで、山口駅まで戻る積りでしたが、瑠璃光寺の観光案内所で、山口県庁まで、10分ほど歩けば、県庁前から湯田温泉行きのバスが出ているとのことで、山口県庁まで歩きます。
 
 途中、こんな由緒ありそうな「洞春禅寺」の前を通った。
 *洞春寺:毛利元就の菩提寺とのことだ。


山口県庁     14:40頃 *山口県庁

 途中、ハイキング・コースのような案内板があり、それに従って山道を歩くと、瑠璃光寺から10分ほどで、山口県庁の裏側にでた。

 ここには、大正5年に完成した旧県庁舎や県会議事堂も残されている。
山口県庁        *山口県政資料館
 旧本庁舎は、現在山口県政資料館として、無料解放されています。 物産展示もあります。

    
山口県庁   15:47 発  *山口県庁前 発 防長交通バス 新山口駅行 (17分) ¥220

 ここから、湯田温泉まで、バスで行きます。

 *バスの案内が分かり難い!
  20分おきぐらいに各地へ向かってバスが来ますが、どのバスが湯田温泉へ行くのか、まったく分かり難い。
  それは、行き先が「湯田温泉」とか、「湯田温泉経由」などの表示がバスにないからだ。
  そこで、運転手に聞こうと思っても、直ぐにバスが出るので、聞くことができず、2,3台乗り損ねて、どうやら、新山口駅まで行くのが、湯田温泉も通るとわかり、それに乗った。
  約1時間ぐらい無駄にした。
湯田温泉     16:04 着 *ホテル・ルートイン山口 湯田温泉 着

 今日の宿:ホテル・ルートイン山口 湯田温泉に到着です。

 このホテル・ルートイン山口 湯田温泉の真ん前のバス停が丁度、NTT山口支店前で、これは便利です。

 早速、チェックインして、部屋番号は、5階の514号室でした。

 料金は、一人1泊朝食付き ¥8,550 です。

 ◎ホテル・ルートイン山口 湯田温泉 のうたい文句
 
  ◆男女別自家源泉の天然温泉大浴場
  ◆コンビニまで徒歩1分
  ◆駐車場無料
  ◆朝食バイキング無料
  ◆夕食処あり(日・祝休み)
  ◆WOWOW視聴無料
湯田温泉   
湯田温泉のウンチク

 地理的には周りに火山もない田んぼのような土地ですが、地下に熱いマグマがあるようで、これが、「湯のわく田」「湯田温泉」となったいわれです。
 1日に2,000トンもの湯量があるとのこと。
 今から800年前ごろに発見されたようです。

 けがをした白いキツネがここにあった寺の池につかり、傷をなおしたとの伝説から「白狐の湯」とも呼ばれています。

   湯田温泉の駅前には、こんな大きな白狐像がある。

 幕末の志士、坂本龍馬、高杉晋作、木戸孝充、西郷隆盛、大久保利通、伊藤博文などが、ここ、湯田温泉にある「松田屋」に泊まり会合し、入浴した。

 その松田屋の風呂は、今でも家族風呂として入れる。

 また、若くして亡くなった詩人の中原中也や俳人の種田山頭火(たねだ さんとうか)も愛した湯。二人とも山口県生まれ。
湯田温泉   16:40 頃 *湯田温泉 〜観光案内所前の足湯〜

 とりあえず、チェックインした、ホテル・ルートインから、湯田温泉の中心にある、観光案内所に、湯の町街道を歩きます。

 観光案内所へ行くのは、ここ湯田温泉から明日行く予定の「秋芳洞」行きのバスの時刻とバス停の確認です。

 バスの本数がすくないので、乗り遅れたら大変です。

 秋芳洞行きのバスは、 08:46 ホテル・ルートインがあるNTT山口支店前から出るのを確認しました。

 その観光案内所の入口に、無料で浸かれる「足湯」がありました。

 靴下を脱いで、ズボンをたくりあげて、20分ほど浸かっていました。

 ここ湯田温泉では、無料の足湯が近くにあるので、それをはしごしてみましょう。

 足が「ポッカ・ポカ」してきて気持ちがいい。

 足湯利用の常連さんもいる。

  後ろのほうに、湯田温泉のシンボル:キツネ像がありますよ。
 
湯田温泉   17時頃 *井上公園内の足湯

 観光案内所の裏側の方にある井上公園にも足湯があります。

 でも、ここは、湯が足の裏程度までしかなく、少なくて充分に温まれませんでした。

 足湯の管理は誰がやっているんでしょうね。  

  マンホールの蓋にもキツネが。
湯田温泉    17:15 頃 *中原中也記念館近くの足湯

 この足湯は、お湯も充分にあり、温まりました。

       *中原中也記念館はもう閉館の時間でした。 私は、中原中也の詩には興味がありません。
湯田温泉     *狐の足あと
  
  湯田温泉で最近流行っている、カフェです。

  ギャラリー施設もあるみたいで、この敷地内に足湯(3か所)がありますが、ここは、¥200 とられるので、入りませんでした。
  

 
湯田温泉    18時頃 *松田屋ホテルの側の足湯

 大分日も暮れてきて、足湯のはしごも、ここ松田屋の側にある足湯で終りです。

 無料の足湯ですが、お湯や周りの腰掛ける木組みもしっかりしています。
 また、広い! さすがに、名旅館:松田屋の足湯です。 外人さんも、長湯してました。

*湯田温泉のもう一つの有名な旅館と言えば、「古希庵」がある。
 もう暗くて、写真も撮れなかったのですが、湯の町街道の終りの、広い庭園に囲まれた一角に「古希庵」という宿があります。

 2011年にオープンした新しい宿ですが、個室露天風呂に加えてプール、大浴場もあり、料理もいいそうです。お金のある方は、どうぞ。
湯田温泉   19時半頃 夕食

  今夜泊まる、ホテル・ルートインの料金には、明日の朝飯は付いていますが、今夜の夕食は付いていません。

  そこで、折角、山口の湯田温泉まで来たので、名物のふぐでも食べようかと思い、あちらこちらを巡りましたが、飲み屋はありますが、日本料理を出してくれそうな店が全然見つかりません。

  地元で貰ったガイド・ブックを片手に、湯田温泉駅の近くまで探しましたが、なさそうなので、結局、湯田温泉の中心にある「ガスト」まで戻り、チキンを食べています。 ライス付きで ¥1,120 です。
ホテル・ルートイン     *ホテル・ルートイン山口 湯田温泉
  泊まったのは、5階の514号室です。シングルの完全なビジネス・タイプの部屋でした。
 部屋には、ご覧のような、狭いユニット・バスも付いていますが、大浴場に浸かって寝ます。
  
ホテル・ルートイン  *ホテル・ルートイン山口 湯田温泉の情報

 〒753-0076
 山口県山口市泉都町9-1
 TEL.050-5576-8001 / FAX.083-934-2123

 チェックイン / チェックアウト 15:00 / 10:00
●JR山口線 湯田温泉駅から1.9km 徒歩約15分 車で約5分
●中国自動車道 山口インターから7km 車で約15分 / 小郡インターから9km 車で約19分

 大浴場もありますよ。

 New
 お休み
◎ 2024年11月13日(水)は終わりです。
●第一日目の感想 〜岡山駅から湯田温泉〜

@岡山駅から錦帯橋へ
 久し振りに、JR利用で切符を買うのに気を遣う。自動販売機を利用し、クレジット決済だからだ。
 新幹線利用で、岡山駅から新岩国までの自由席切符と、また、岡山駅から最終目的地の山口駅までの乗車券も買う。
 東京から岡山に引っ越してきたので、東京〜岡山間の新幹線には、3年前に乗ったことがあるが、岡山から先の新幹線には、初乗車だった。
 そこで、乗った感想は、トンネルが多い だった。
 海沿いを走っているけど、すぐに暗いトンネルに入って、景色は余り見えない。

A錦帯橋

 話には聞いていたけど、実際に見ると長いし、また弧(アーチ)型にして力の分散を防ぐ建築学はよくできている。
 5連の形が美しい。
 度々流されたり、老朽化で再建にお金も技術力も必要だったようだけど、この錦帯橋は見る価値がある。
 
B新岩国駅から山口駅へ
 ここでまた新幹線の切符を自動販売機で買ったが、もう既に、岡山駅で山口駅までの自乗車券は買ってあるのにまた、乗車券を買ってしまった。
 それに気付かないで、切符を改札機に入れたら、警告音が鳴り駅員がきた。
 どうやら、切符販売機で「乗車券は不要」のタッチをしなかったようだ。
 駅員に付き添われて、クレジットの払い戻し手続きをした。

C新山口駅
 少しは地理に詳しい私でも、元の山口駅と新幹線も停まる新山口駅では、距離があり過ぎで、どうしてこんなに離れた駅に「新」を付けたのか興味があって調べると、JRと地元の観光業者の思惑があったようで面白い。

D瑠璃光寺の五重塔
 この瑠璃光寺が「香山公園内」にあるとは知らなかった。また、「香山」は、「こうざん」ではなく「かやま」と読んでいた。
 残念ながら2026年3月まで改修工事中だったけど、長州藩の前に栄えた大内氏の栄華を見た。

 *ここの「うぐいす張りの石畳」は、音が響いて面白い。何度も手を叩いて楽しんだ。
 もともと、音が反響するようには、設計していないくて、偶然石畳の形状で反響するようだ。

E瑠璃光寺から湯田温泉へのバス
 本当は、瑠璃光寺から山口駅に戻り、乗り換えて湯田温泉にいく予定だったが、瑠璃光寺の観光案内の勧めで、山口県庁前まで歩いて、県庁前でバスを待っていたが、来るバスが湯田温泉に停まるかどうか分からず、運転手に聞こうとしても直ぐに発車して確かめられず、2,3本やり過ごして、時間を無駄にした。
 どうか運転手さん、旅行者に優しくしてください。

F湯田温泉
 どうして、こんな火山もない平地にお湯が湧き出したのか、調べたが、はっきりしない。
 まあ、地理的には、この下に熱いマグマがあるということだろうが、どうゆう地殻変化があったのかな。

 *足湯巡り
  タダで足湯に浸かれるのは、いい。
  観光案内所から離れた場所にもあるようなので、暇な人は、巡ってください。

 *飲食店
  酒も飲まない一人者の旅行者が楽しめそうな飲食店がないのは、寂しい。

Gホテル・ルートイン山口 湯田温泉

 湯田温泉の中心地からは少しばかり外れた場所にあるが、歩けない距離ではない。
 そばにコンビニがあり、風呂上り用の「アイス」を買った。

前へ  次へ 



海外旅行編なら

イギリス、ドイツ、スイス、フランス、イタリア編はこちら

スペインとポルトガル編はこちら

オーストリア、スロバキア、ハンガリー、チェコ そして ドイツ編はこちら

ヴェトナムとアンコール・ワット編はこちら

スリランカとインド編はこちら

ロシア編はこちら

掲示板へ

映画・演劇 評論へ



更新記録

2024年12月27日:第1版 Up
2024年11月20日から作成

*映画・演劇評論へ*写真集へ*目指せ!マンション管理士・管理業務主任者へ*「超解説 区分所有法」へ*「要約 建築基準法」へ、 *ヨーロッパ旅行記へ*ヴェトナム、アンコール・ワット旅行記へ*スリランカとインド旅行記へ、 *ロシア旅行記へ *「讃岐 広島へ帰る」へ 、*金町団地の建替闘争の記録へ ★「マンション管理士 香川事務所」へ