目指せ! マンション管理士・管理業務主任者

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マンション管理士管理業務主任者 試験 申込・受験・合格者数及び合格点数の記録。

  グラフもあります。

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マンション管理士編

*なお、法律や設備など出題分野の分析は、別途、「出題分野別分析編」 があります。
「出題分野分析編」のサイトは、もうデータ内容に例年差がなく、分析してもあまり効果がなさそうなので、2020年(令和2年) 3月 9日:更新を止めましたが、過去の膨大なデータは、使えます。

*平成13年から令和5年までの、マンション管理士・管理業務主任者試験問題とその解説(令和1年まで)は、「目指せ! マンション管理士・管理業務主任者」のサイトの、「過去問題」にありますから、ご利用ください。

 2024年 1月 6日:2024年 1月 5日の出題元の「公益財団 マンション管理センター」の発表を受け令和4年のマンション管理士の合格者数等を入れた。グラフも更新した。

 2023年 1月 7日:2023年 1月 5日の出題元の「公益財団 マンション管理センター」の発表を受け令和4年のマンション管理士の合格者数等を入れた。グラフも更新した。

 2022年 1月15日:2022年 1月14日の出題元の「公益財団 マンション管理センター」の発表を受け令和3年のマンション管理士の合格者数等を入れた。グラフも更新した。


◎マンション管理士試験の申込者・受験者と合格者および合格点の平成13年(2001年)から令和5年(2023年)までの推移は以下のようになっている。


◎マンション管理士

★申込者/受験者/合格者/合格点数 

年度 申込者数 受験者数 受験率 合格者数 合格率 合格点
平成13年 109,520人  96,906人 88.5%  7,213人 7.4% 38点
平成14年  62,124人  53,317人 85.8% 3,719人 7.0% 36点
平成15年  43,912人 37,752人 86.0% 3,021人 8.0% 38点
平成16年 36,307人 31,278人 86.1% 2,746人 8.8% 30点
平成17年 30,612人 26,184人 85.5% 1,909 7.3% 34点
平成18年 25,284人 21,743人 86.0% 1,814 8.3% 37点
平成19年 23,093人 19,980人 86.5% 1,479 7.4% 36点
平成20年 22,462人 19,301人 85.9% 1,666人 8.6% 37点
平成21年 21,935人  19,120人 87.2% 1,444 7.6% 34点
平成22年 20,348人  17,704人 87.0% 1,524人 8.6% 37点
平成23年 19,754人  17,088人 86.5% 1,587人 9.3% 36点
平成24年 18,894人 16,404人 86.8% 1,498人 9.1% 34点
平成25年 17,700人 15,383人 86.9% 1,265人 8.2% 38点
平成26年 17,449人 14,937人 85.6% 1,260人 8.4% 36点
平成27年 16,466人 14,092人 85.6% 1,158人 8.2% 38点
平成28年 16,006人 13,737人 85.8% 1,101人 8.0% 35点
平成29年 15,102人 13,037人 86.3% 1,168人 9.0% 36点
平成30年 14,227人 12,389人 87.1% 975人 7.9% 38点
令和 1年 13,961人 12,021人 86.1% 991人 8.2% 37点
令和 2年 14,486人 12,198人 84.2% 1,045人 8.6% 36点
令和 3年 14,562人 12,520人 86.0% 1,238人 9.9% 38点
令和 4年 14,342人 12,209人 85.1% 1,402人 11.5% 40点
令和 5年 13,169人
11,158人 84.7% 1,125人 10.1% 36点
合計 601,715人 520,458人 86.5% 42,348人 8.1% 34.7点



◎マンション管理士の登録者数が分かった!
 
 *令和 2年3月31日付での、マンション管理士の登録数は、25,660名だそうです。
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 *平成29年3月31日付での、マンション管理士の登録数は、23、921名 だそうです。
 *平成28年までの合格者の総数は、34,404人 ですから、69.5% の人が登録しています。
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 *平成26年3月31日現在で、 21、711名 です。
  平成25年までの合格者数は 30,885人 ですから、 70.2% の人が登録している。
  少ない!? 多い!?

◎平成13年から令和5年までの、マンション管理士試験の申込者・受験者・合格者数の変遷をグラフにしますと、以下のとおりです。

  

◎ また、平成13年から令和5年までの合格率をグラフにしますと、以下のようになります。

 

  基本的に、マンション管理士試験では、合格率上位 8% を目標にしていたが、最近は、度重なる出題ミスが連続していて、この8%が守れなくなっている。
 また、たびたび指摘しているが、年々減少化する受験者数にも対応が出来ていない。

 この原因は、マンション管理士試験に合格しても、資格が活かせず食っていけないためだ。

 マンションを取り巻く2つの老い
  1.居住者の高齢化
  2.建物の老朽化
 この問題に対応するには、マンション管理の専門家であるマンション管理士が各マンションの顧問として活躍できるように法制化すべきだ。

 政府の早急なアクションが求められる。


◎ 令和5年(2023年)のマンション管理士試験の受験者・合格者数などについて

  2024年 1月 6日版:
  令和5年のマンション管理士試験は、例年のように、11月の最終日曜日、11月26日(日)に全国の13試験会場にて実施された。

  そこで、試験を請け負っている、公益財団法人 マンション管理センター の令和6年(2024年)1月5日の発表によると、
  
  受験申込者数  13,169名 (14,342名)
  受験者数     11,158名  (12,209名)
  受験率       84.7%   (85.1 %)
  合格者数    1,125名 (1,402名)
  合格率       10.1% (11.5%)

  ( )内の数値は令和4年度の実績
  
  合格最低点  50問中 36問 (40問) 以上正解

  合格者の平均年齢は、47.9歳で、最高齢者は、78歳とのこと。

 グラフをみると、分かるように、マンション管理士を目指す人は、、本当に、年々減少しているという寂しい国家資格だ。
 
 この原因は、難関のマンション管理士試験に合格しても、食ってはいけないという悲しい現実があるからだ。

 管理会社との関係や滞納など、実に困っているマンションの管理組合は多い。
 しかし、マンション・オーナー(区分所有者)は、自分の一生をかけてやっと払いきることができる莫大な借金をしてまで購入したマンションにもかかわらず、その管理を営利が目的の管理会社に任せている。

 これでいいのか、マンションのオーナーにききたい。

 あなたたちのマンションの問題、特に財務関係は、金儲けを商売としている管理会社に任せてはいけません。
 もっと自分の貴重な財産であるマンションの管理運営に関心を持ち、管理組合のサイドに立ったマンション管理士に早めに相談をすることです。

 受験者数などの関心よりも、このサイトを覗いた人は、マンションに住んでいる人の自分のマンションの管理運営について、もっと啓蒙活動をすべきです。



◎ 令和4年(2022年)のマンション管理士試験の受験者・合格者数などについて

  2023年 1月 7日版:
  令和4年のマンション管理士試験は、恒例のように、11月の最終日曜日、11月27日(日)に全国の13試験会場にて実施された。

  そこで、試験を請け負っている、公益財団法人 マンション管理センター の令和5年(2023年)1月5日の発表によると、通常なら1月15日ぐらいに合格の発表があるが、令和4年分は10日ほど早くなり、この早期に合格発表をした点は、評価でき、その内容は以下のようになっている。
  

  受験申込者数 14,342 名 (14,562 名)
  受験者数 12,209 名 (12,520 名)
  受験率 85.1 % (86.0 %)
  合格者数 1,402 名 (1,238 名)
  合格率 11.5 % (9.9 %)

  ( )内の数値は令和3年度の実績
  
  合格最低点  50問中 40問 以上正解
 
  そして、
  「*問 4 については、正解肢のない問題となっていることが判明しました。このため、問4 については、全ての解答を正解として取り扱うことといたします。
   また、問 9 については、正誤の判定が不明瞭な選択肢があったことから、2又は3を正解として取り扱うことといたします。
  このような事態が生じたことをお詫び申し上げますとともに、再発防止に努めてまいります。」

 ともある。

  つまり、令和4年の国家資格:マンション管理士試験問題において、50問中 2問も 出題ミスを犯してしまったということだ。
 このために、通常なら 成績上位 8% 前後が合格ラインであるが、異常とも思える 合格率 11.5% という今までにない 2桁の数字を出した。

  この試験を請け負っている 公益財団法人 マンション管理センター は、最近は令和2年、また平成29年、平成24年にも出題ミスを犯しているという機関で、これでは国家資格:マンション管理士試験の出題を請け負う機関としてもう、適切でないと判断される機関だ。

  そして、出題ミスが発見されるたびに、「このような事態が生じたことをお詫び申し上げますとともに、再発防止に努めてまいります。」 とか、「受験生の皆様にご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げますとともに、今後このようなことが起きることのないように努め、より一 層、適切なマンション管理士試験の実施に取り組んで参ります。」
 
とかの、心のこもっていないおざなりの文章を載せてお茶を濁しているが、全然、反省と再発防止が実行できていないことを露呈している。

 このような出題ミスが度重なっては、真摯にマンション管理士試験に合格するために、寸暇を惜しんで勉強し、高い受験料(¥9,400ー)を払っている受験生を愚弄している。

 公益財団法人 マンション管理センターの監督官庁である国土交通省は、至急、この公益財団法人 マンション管理センターを監査して、マンション管理士試験のあり方を検討させるべきだ。

◎出題ミスの再発防止策としての提案
    
  そこで、国家資格であるマンション管理士試験のあり方を検討し、提案する。

 1.出題元:公益財団法人 マンション管理センター内部の改革
      ア.出題委員の再編成と互いの校正力を監査する人も加える
        令和4年度の試験委員の氏名と役職は、公益財団法人 マンション管理センターの発表では以下のとおり。
         秋山 靖浩   早稲田大学大学院教授
         大塚 雅之   関東学院大学教授
         小澤 昌志   公認会計士
         鎌野 邦樹   早稲田大学大学院教授
         厚井乃武夫  弁護士
         佐藤 貴美   弁護士
         篠原みち子  弁護士
         竹島 徹     司法書士
         冨安 亮輔   東洋大学准教授
         永井 香織   日本大学教授
         花房 博文   創価大学法科大学院教授
         早川眞一郎  専修大学法科大学院教授
         升田 純     弁護士
         宮下 修一   中央大学法科大学院教授
         吉田 倬郎   工学院大学名誉教授
         渡辺 晋    弁護士

        竹内 重貴    国土交通省不動産・建設経済局参事官
        堤 洋介     国土交通省都市局都市計画課長
        深井 敦夫    国土交通省住宅局建築指導課長
        矢吹 周平    国土交通省住宅局参事官
        横井三知貴   厚生労働省医薬・生活衛生局水道課水道水質管理官
        白石 暢彦   消防庁予防課長
        鈴木 敏夫   警察庁生活安全局生活安全企画課長
   
     確かにこの顔ぶれをみると、区分所有法や会計、マンションの生活などについて詳しい人々を集めているが、問題文の作成とその問題文に対する他の人の精査・校正力が不足しているために、出題ミスが起きている。
     本当に各自が性根をいれて、問題文を精査しているのか、疑問だ。
    
     ここは、もう一度、国家資格の問題を作成しているということを、肝に銘じた考えを持つ、マンション管理士も入れるべきだ。

     イ.問題文の正誤の根拠を明らかにせよ
       今回(令和4年)の「問4」や「問9」のような出題ミスだけでなく、国家試験では、その「正誤」の根拠を試験後には、国民の前に明らかにすることが必要だ。
       国家試験というその重要性から、試験問題は、その内容が「正誤」は勿論のこと、出題として適切であるか、出題の根拠を明らかにして、多くの人々から判断してもらう姿勢が必要だ。
       これを、現在の出題元:公益財団法人 マンション管理センターでは、出題ミスを犯していながらなお「各受験者の採点結果、試験問題等に関するお問い合わせには、一切応じられません。」としている。
       この姿勢は、出題ミスを犯していながら実に不遜である。
       この機関は自己反省は当然ながら厳しく糾弾されるべきだ。

  2.出題範囲の見直し
     現在のマンション管理士試験での出題は、 想定されるマンション管理士試験の内容として、
    
(1) マンションの管理に関する法令及び実務に関すること 建物の区分所有等に関する法律、被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法、マンションの建替え等の円滑化に関する法律、民法(取引、契約等マンション管理に関するもの)、不動産登記法、マンション標準管理規約、マンション標準管理委託契約書、マンションの管理に関するその他の法律(建築基準法、都市計画法、消防法、住宅の品質確保の促進等に関する法律等) 等
(2) 管理組合の運営の円滑化に関すること 管理組合の組織と運営(集会の運営等)、管理組合の業務と役割(役員、理事会の役割等)、管理組合の苦情対応と対策、管理組合の訴訟と判例、管理組合の会計 等
(3)マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること マンションの構造・設備、長期修繕計画、建物・設備の診断、大規模修繕 等
(4)マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること マンションの管理の適正化の推進に関する法律、マンション管理適正化指針 等

 が挙げられているが、国家資格であるのに、どうして、国土交通省の役人が作成した参考版に過ぎない「マンション標準管理規約」、「マンション標準管理委託契約書」や、「長期修繕計画」また「大規模修繕 」など、法的な認知が明確でない項目が試験の対象になっているのか、大いに疑問である。

 まず、これらを試験問題の対象とする根拠を国民に分かるように説明して、説明ができない項目は削除し、試験問題の内容を変更すべきである。

 以上、「マンション管理士 香川事務所」からの提案だ。
     


◎ 令和3年のマンション管理士試験の受験者・合格者数などについて

2022年 1月15日版: 令和3年度のマンション管理士試験では、昨年のような出題ミスもなく、どうにか収まったようだ。(各データは、上の表を参考のこと)

 しかし、度重なる出題ミスを恐れて、捻った出題がなかったようで、例年なら合格率 8% なのに、令和3年度では、過去に例をみない 9.9% という平均値よりも 1.9% も高い合格率が出ている。

 しかも、令和2年度の最低合格問が 50問中 36問正解 だったが、令和3年度は これも 38問正解と 2問 も上がっている。

 本当に、令和3年度の問題は、易しかったようだ。

 この数値、どうして 令和3年度は、例年の合格率 8% にできなかったかを、分析すると、合格の 38問正解 の近くには、かなりの人数がいて、1つ下の37問正解を採用すると、9.9% を超えた % 、例えば、11%とか、となり、一方、39問正解 とすると、こんどは、 7%台 になるということで、このような結果になったと思われる。

 本当に、マンション管理士試験に合格するのは、難しい!
それは、最低限、民法や区分所有法に精通した知識だけでなく、建築基準法や消防法・水道法など建物に関する知識、それらにプラスして、建物の設備に関する知識、会計などまで求められているからだ。

 取りあえず、管理業務主任者試験に合格して、出題分野である「マンションの管理の適正化に関する法律」の5問免除の特典を受けるのは、マンション管理士試験合格に近づく一歩だ。

 「マンション管理士 香川事務所」 としての主張や分析に関しては、下の文章を参考にしてください。



◎ 令和2年のマンション管理士試験の受験者・合格者数などについて

*2021年 2月14日版:令和2年度のマンション管理士試験で、出題ミスが、またあった!

  2021年 2月12日付で、出題元の 「公益財団 マンション管理センター」から、以下のような文章がでた。

 「令和3 年 2 月1 2 日 

 令和2 年度 マンション管理士試験の追加合格について
    指定試験機関公益財団法人マンション管理センター

 令和2年度 マンション管理士試験において、複数の選択肢が正解肢となっていた設問があったため採点をし直し、新たに合格最低点に達した者(73名)を追加合格者として決定しました。
 受験生の皆様にご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げますとともに、今後このようなことが起きることのないように努め、より一 層、適切なマンション管理士試験の実施に取り組んで参ります。」


 とまあ、実に官僚的な、もん切り方の文章を載せて、また、平成29年、平成24年のように出題ミスを犯している。

 公式の発表が、2021年 1月15日にあり、この訂正の発表までに、約1ヵ月もかかっていて、誰かの指摘でやっと出題ミスに気がついたという訳だ。

 この間、ボーダー・ラインにあった受験生の心情を出題元としてどのように捉えているのか、本当に、お詫びと反省をしているのか、この文章では実に納得がいかない。

 *全問の正解の根拠を示せ!
 だいたい、高額な受験料:¥9,400/人 もとっていながら、
 「各受験者の採点結果、試験問題等に関する問い合わせには、一切応じられません。」
 という、出題元の 「公益財団 マンション管理センター」の態度は、糾弾されてしかるべきものだ。

 別の国家資格である、管理業務主任者試験でも言えるが、正解の根拠が分からないで、出題委員の私が正解だと言うのが完全に正解だという思いあがった官僚意識を捨てて、全問題で正解とした根拠の公開を、要求する。

 正解の根拠が明らかであれば、受験生だけでなく、多くの有識者の意見を反映することが出来、より適切な国家資格の試験問題となれる。

 *出題ミス後のデータ
  受験申込者数、受験者数及び合格者数等
  受験申込者数  14,486 名 (13,961 名)
  受験者数     12,198 名 (12,021 名)
  受験率        84.2 % (86.1 %)
  合格者数      1,045名  972(991 名)
  合格率        8.6%  8.0 % (8.2 %)
  ( )内の数値は令和元年度の実績

  合格最低点:50問中 36問以上 正解 (試験の一部免除者は45問中31問以上正解)
 


*2021年 1月16日版:
 令和2年(2020年)11月29日(日)に全国で実施された、令和2年の国家資格であるマンション管理士試験については、上の表にあるように、
  受験者数は、12,198人 で、前年(令和 1年)より、 + 177人 と過去からずっーと右肩下がりの傾向を見せていたマンション管理士試験だが、不思議なことに、僅かではあるが受験者数が増えた。
 これは、多くの人がマンション管理士の存在を知り、この資格は活用出来ると思って受験してきたのか?

 いやそうとは思えない。
 それは、このマンション管理士の資格は、「足の裏についたご飯粒」と例えられ、その心は「とっても、食えない」と言われているように、マンション管理士として生計を充分に立てている人を私は知らないからだ。

 それでも、受験生が1万人程度も居るのは、マンションに住んでいて、それならマンションを取り巻く区分所有法について勉強をしたい、管理規約の中身を知りたいという人たちが多くいて、この人たちが、例年、上位8%に入っている人しか合格できないという厳しい合格圏に到達できず、しかも、1問、また、2問程度足りなかったために、涙を飲み、その「くやしさ」を何とか次年度の「合格」という栄光に変えたいという程度で、継続して挑戦しているだけだ。

 また、かなりの高齢者、例えば、令和2年では、85歳という年齢の人が合格しているように、もうこの資格で、生計を立てることを考えずに、頭の体操「脳トレ」の一環として、毎年受験をして、気長に勉強をしているのが、現状だ。

 勿論、受験生の中にはこの資格:マンション管理士で、生計を立てようと志している人も、いることも知っている。

 しかし、マンションの管理組合の管理・運営に対して、現在のマンション・オーナー(区分所有者)の関心の低さは、繰り返し管理業者にマンションの管理・運営を任せると、暴利を取られますよと忠告しても、「馬の耳に念仏」だ。

 政府としてこのような状態を放置していると、多くのマンションで迎える「建替え」もうまくいかず、スラム化したマンションが多くなるという危機感を持ち、早急に、50戸以上の管理組合には、マンションの管理の専門家であるマンション管理士を最低1名は顧問として採用することの法律の制定が必要だと以前から言ってきているが、国土交通省の官僚には、認識がない。

 *需要のないところに供給しても虚しい!
 これだけ合格者がいるマンション管理士だけど、苦労してとったマンション管理士としての売り込みや事務所の宣伝も足りないという現状は、基本的に、管理組合が、マンション管理士を求めていないということだが。

 なお、その他のデータとしては、972人(8.0%)が合格し、合格最低点は、50問中 36問 (正解率 72%)正解です。

 この難関な国家資格であるマンション管理士試験に合格している多くの人は、一発合格が出来ずに、前もって、管理業務主任者試験に合格して、マンション管理適正化法に関する5問免除の特典を得ています。

 この、5問免除(実質 5問正解扱い)は、合格の要素として大きいですよ。

 これ以外に「マンション管理士 香川事務所」としてのコメントは、もう、下の過去のコメントで言い尽くしたので、特に目新しいものはありません。

 それほど、この資格:マンション管理士制度は、過去から問題を抱えていながら、解決されていないということです。

下の文章を読んでください。

 



◎ 令和元年のマンション管理士試験の受験者・合格者数などについて

  令和元年(2019年)11月24日に実施された、令和元年のマンション管理士試験については、上の表にあるように、
  受験者数は、12、021人 で、前年(平成30年)より、 マイナス 368人
  合格者数は、   991人 で、合格率は、 8.2% だ。
  合格点は、50問中 37問 以上。

  相変わらず、合格率 8% 前後をキープするのは、至上命令(どこからの?)のようで、人気の無さから、合格者は、昨年の 975人 に続いて 千人の大台を切った、 991人 になったという訳だ。

 これ以外に「マンション管理士 香川事務所」としてのコメントは、もう、下の過去のコメントで言い尽くしたので、特に新しいのはありません。
下の文章を読んでください。


◎ 平成30年のマンション管理士試験の受験者・合格者数などについて 〜平成30年から、今まで、過去の解説は下にあったのを、上に持ってきました〜

 平成30年11月25日に実施された、平成30年のマンション管理士試験のデータは、以下の通りです。

 参考:出題元:公益財団法人 マンション管理センター http://www.mankan.org/goukakusyagaiyo.html


 受験者数は、12,389人 で 前年(平成29年)よりも、 マイナス 648人 となった。(上記、グラフも参考に)
 まさに、グラフが明確に示すように、毎年連続して、右肩下がりの、見事に人気が無くなっていく マンション管理士試験だ。

 そして、合格者数は、 975人 で 合格率は、過去17年間の平均 7.9% を維持し、ついに、大台の千人を切ってしまった。
合格最低点は、 50問中 38問 で、この 38問 は、平成30年のマンション管理士試験問題は、過去17年間の合格最低問が、36問 であるから、かなり易しいことを示している。

 昨年(平成29年) の合格率は 9.0% で例年より高かったのは、「問21」において、出題ミスがあったためで、出題元の「公益財団法人 マンション管理センター」としては、過去から守って来た 合格率 8% 前後を実行している。

 参考:平成30年度
試験   受験者数  合格者数  合格率  合格点 
 マンション管理士試験  12,389人  975人  7.9%  38問/50問
 司法試験  5,238人   1,525人  29.1%  
 宅地建物取引主任士試験  213,993人  33,360人  15.5%   37問/50問
 管理業務主任者試験  16,249人   3,531人  21.7%  33問/50問

  上の表からも、マンション管理士試験の合格率 8% 前後が、いかに難しい国家資格であるかが分かる。

 しかし、合格率 8% 前後という、この恐ろしく狭きマンション管理士資格だけど、例年、解説してきて、同じ表現になり恐縮ですが、本当にこのマンション管理士試験は、合格して、資格をとっても食えない!
正に、「足の裏についたご飯粒」(その心は、”とっても食えない”)と同じということだ。

 それでも、未だに、1万4千人を超える人が、高額な受験料 ¥9,400− を 払っても合格したいと思うのは、合格点に1問か2問、わずかに届かず、不合格になったという、悔しさに支えられているようだ。
 ちなみに、試験申込の収入は、総額 1億3373万円以上になる、国家資格の試験を請け負うのは、おいしいビジネスです。
 
 本当に、このマンション管理士制度を決めた、国土交通省の役人と、管理組合によるマンションの管理の適正化の推進に寄与することを目的とするとして指名を受けている「公益財団法人 マンション管理センター」は、マンション管理士制度の認知度とその活用に対して貢献していない。
 両者ともその存在価値が多いに疑われる事態になっている。
 だが、国土交通省の役人も、「公益財団法人 マンション管理センター」の理事たちも、彼らは、自分たちが決められた働きをしていないことを自覚していないのが、このマンション管理士制度での大きな問題だ。

 この人気のないマンション管理士制度を早急に改正して、一定の区分所有者数からなるマンションには、マンション管理士を強制的に顧問とする制度にすべきだ。
 実際私のところに寄せられる多くの質問を検討すると、素人の集団であるマンションの管理組合では管理と運営の問題に対応できていない。



◎ここから下は、平成16年から平成29年の順になっています。



◎ 平成16年の感想(当サイトの開始年)

  ◎申込者数発表時
   申込者数は平成13年(109,520人)と平成16年(36,307人)を比べると -73,213人で 33%に減った。
   創設時の平成13年と比べると、申込者数は半分以下になっている。
   人気が無くなっている資格か、それとも難しいのか?

  合格率は、7%〜8%を考えているのか? 今後の傾向がどうなるのか?

◎平成16年は、極端に出題が難しかったようで、合格率8.8%だけど、正解30点であった。


◎平成17年は
、出題も落ち着き、合格率7%から8%の間で今後も推移しそうである。



平成18年も申込者数の下落傾向に歯止めがかからず、平成17年と比べて、-5,328人 (17.4%減)である。
  折角の国家資格であるが、独立・自立し活躍できる資格ではないのか。
  創設されて、6年がたったが、残念ながら人気の資格ではなくなってきたようだ。

  合格率は、7%〜8%で落ち着いてきたようである。
  出題傾向も過去の問題からしぼられてきたようである。 


◎平成19年 相変わらず、申込者数は下落している。(前年比 -2,191人
  合格率は、7.4%であった。
  しかし、出題傾向としては、新しく「失火法」などもでている。
  毎年受験生数が減少しているのは、試験の難しさと比べて、マンション管理士としての資格の活用が期待できない実情があるようだ。
  国も資格として設定した以上、活用の法律的なバックアップ策を講じる必要がある。


◎平成20年 
  ●申込発表時
   申込者の減少は止まらない。(前年比 −631人
   受験申込者 22,462人の内、再受験申込者が、10,114人と、何と45.0%が再受験である。
   また、試験の一部を免除される者(管理業務主任者試験の合格者)は、7,010人(31.2%)である。
   これらの人は、いわば、浪人で、1年なり2年なり勉強しているので、合格率を7%から8%とみると、平成20年は、合格点が上がる可能性がある。

  ●合格発表時
   合格者は、1,666人と前年の1,479人より +187人となった。
   申込の時点で予想したように、合格最低点は、平成19年の36点より、1点上がり37点であったが、合格率は前年の7.4%から8.6%と増えている。
   出題としては、過去の問題をやっていれば、かなりとれる傾向にある。
   でも、40点以上をとっている人は、ほんの少数で、何度も挑戦している人が、この合格点近くの、36点と37点にいるようだ。
   合格率は、上位7%か8%との設定はあるようで、合格点を38点とすると、7%にならず、37点では合格者が、8.6%となるが、ここを妥当としたようだ。

   かなりの人が1点差に泣いているようだ。


◎平成21年 

  ●申込発表時
    申込者は依然として、減少傾向が止まらない。 前年比 マイナス 527人だ。
    そして、管理業務主任者試験に受かり、5問を免除される人は、6,825人。
    前年に引き続き受験する人は、9,983人。何と、全体の 45.6% を占める。
    ほとんど、1発では受からない試験であることを示している。

  ●合格発表時
   合格点が34点と低い! この合格点の低さは、過去からみると平成16年の30点、そして、平成17年の34点と同じだ。
   合格者数は、1,444人、受験者数は、19,120人だったから、合格率は、7.7%だ。
   平成19年の合格者が、1,666人だったから、昨年と比べて、−222人だった。

   毎年想定している合格率 7%〜8%の範囲から云えば、この34点になるのだろうが、試験内容が難しかったのか?
   私が、やった感じでは、昨年並みと判断したが、受験生は、案外できなかったってことか。
   折角、苦労して合格しても、食っていけない資格では、受験生からも飽きられてしまったのか!

   年々、受験生が減少している「マンション管理士試験」、ここらで何とかしなければ、世間の認知度がどんどん無くなる。


◎平成22年

  ●申込発表時
    申込人は、20,348人と、前年に比べて、またまた大幅に減った。
    平成21年は、21,935人だったから、前年比 マイナス 1,587人だ。
    どんどん人気のない国家資格になっている。
    また、管理業務主任者試験に受かり、5問を免除される人は、6,589人。
    再受験をする人は、9,345人。何と、全体の 45.9% を占める。
    どうする、この傾向は!

  ●合格発表時
    申込 20、348人の内、17,704人が受験をし、その内、1,524人が合格した。
    合格点は37点以上。合格率 8.6% である。
 
    毎年、毎年、受験生の数は減っているが、合格率は、7%〜8%と設定しているようで、合格点を38点とすると、この合格圏内の7%〜8%に収まらないのだろう。
    そこで、合格点は昨年の34点より37点と高めであったが、合格者数は、昨年より+80人と増えている。
    本当に、この1点の差である36点、また35点の人が多いようだ。
    受験生も再、再々受験の人が多くて、合格点も高くなる傾向にあることは、前から指摘しているとおりである。

    平成22年の出題傾向としては、過去問題をやっていれば、比較的易しかった。
    また、区分所有法や民法も専門領域まで入っていない出題なので、差がつくのは、参考書にはない範囲からの出題でいかに雑学的に知っているかどうかだ。


◎平成23年

 ●申込発表時(平成23年10月22日)
    また、また申込み人数が減った。平成23年は、19,754人と前年(平成22年)の20,348人と比べると、マイナス594人だ。
    どんどん、試験の難しさに比べて、資格の活用ができないので人気が下がる。
    それでも再受験者は、8,958人(45.3%)で、管理業務主任者試験は受かって5問免除の人は、6,634人(33.6%)と、何とかこの資格に合格しようとしているので、上位7〜8%の合格圏に入るのは、かなり勉強が必要だ。

 ●合格者 発表時(平成24年1月13日)
   何と! 受験生は減ったのに合格者が増えた!

   平成23年は、受験生が17、088人と前年の17、704人に比べて、マイナス616人とかなり減ったにも係わらず、合格者は、前年の1,524人から、1,587人と、プラス63人という面白いデータになっている。
   合格率も、通常想定されていた、受験生の上位 7%〜8%を超えて、9.3%という過去の傾向からは、つかめない数字が出ている。

  しかし、平成23年の合格点は通常レベルの36点である。
  これらのデータから想像すると、例年のように、合格圏を上位 7%〜8% ぐらいで 足切りをすると、37点では、その7%〜8%にも足りず、35点では、また、10%以上になるので、仕方なく36点を合格点にしたということか。
  つまり、多くの受験生が、この36点付近の得点をしていて、また、1点差に泣いた人が、かなりいるということです。
  設備関係からの「排水ます」の出題に見られるように、過去問題だけの勉強では正解を導くことができない。

  本当に、この1点の差に泣かないためには、参考書だけの勉強にプラスして、建築・設備関係の本を雑学的に読んでないと合格は難しいようだ。


◎平成24年

 ●申込者数発表時(平成24年10月23日)
    平成24年のマンション管理士試験の受験申込者数は、18、894人で、平成23年の19、754人と比べて、マイナス860人だ。
    もう毎年指摘しているが、マンション管理士試験の人気の無さが明確に表れている。
    試験に合格しても、マンション管理士として収入面での活用ができない現状では、当然の帰結か。

    しかし、マンション管理士試験に限らず、試験では一度挑戦して不合格になると落ちた人の感情としては悔しいもので、再度挑戦する。そこで、再挑戦の人々は多く、18、894人の受験申込者の内、約46%という、 8、650人もの高い数字で再度(再再度?)挑戦する人たちがいる。
   この、マンション管理士試験制度は、これらの再挑戦者によって、かろうじて成り立っているようだ。

    また、マンション管理士試験と管理業務主任者試験は同じ出題傾向なので、マンション管理士試験と管理業務主任者試験を同時に受験する人も多い。
    そこで、管理業務主任者試験には合格したが、マンション管理士試験では、不合格の涙を流した人も多いようで、マンション管理士試験の申込者には、例年、全50問中5問を免除される人も多く受験する。
   平成24年では5問免除される人は、全申込者数 18、894人の内6、517人 とこれまた34.5%の高割合を占める。

    これら、再受験者の数や、5問免除の人の数は例年と同じような傾向だから、基本だけを勉強しても、上位の7〜8%には入れない。

 ●合格発表(平成25年 1月11日)を受けて
  平成24年のマンション管理士試験の最終受験者数は、16,404人(前年 17,088人)で、合格者数は、1,498人(前年 1,587人) 。合格率は、9.1% (前年 9.3%)となった。
  合格点は、50問中34点以上。(平成23年は 36点/50問)

  合格率の9.1%は、例年なら合格率の7〜8%を設定していたが、昨年(平成23年度)から、9%台になっているのは注目に値する。
  今年の合格点34点の前後には、例年のように、実に多くの得点者がいて、本当なら、合格率8%程度で切りたいのだけど、35点にすると合格率は6%台になるようで、止む無く9%台となるが、34点にしたというところか。

  でも、これでも、1点の差に泣いた受験生は多い。

  でも、受験者は、前年(平成23年)と比較すると、マイナス 684人、合格者数は、マイナス89人。
  グラフでも明確に分かるように、毎年、毎年、受験者数が低減している傾向に、歯止めがかからない。
  そこで、多くの資格校でも、宅地建物取引主任者の講座と比べて、この マンション管理士・管理業務主任者の受験講座にあまり熱心でなくなったようだ。

  本当に、苦労し勉学を重ねて合格しても、収入に結びつかない現状では、私も、平成13年から始まるマンション管理士・管理業務主任者試験の解説をやっているが、私のサイトを訪れる人の質問内容も、どことなく元気がない。

   試験問題を出す人のレベルもかなり劣化している。実に曖昧な出題が多くて、解説に時間がかかる。でも、全体として、受験生のレベルも落ちている気はする。
 
  ◎出題ミスがあった!
  平成24年では、問24 に単純な出題ミスがあり、正解は1つしかないところが、2つになったのは、この出題元:財団法人 マンション管理センター の運営が、まさにお役所仕事で、国家資格の問題を作る機関としては、不適当な存在であるということを露呈した。

  このままの状況では、マンション管理士を国家資格とした国土交通省の存在が大きく問われる。

  2013年 2月17日 追記:平成24年では、管理業務主任者試験でも、出題ミスが2問もありました
 詳細は、管理業務主任者試験の平成24年にあります。

◎平成25年

 ●申込者数発表時(平成25年10月22日)
    平成25年のマンション管理士試験の受験申込者数は、17,700人で、平成24年の18、894人と比べて、マイナス1、194人だ。

    平成13年にスタートしたマンション管理士・管理業務主任者試験だが、確実に申込者及び受験者数が激減している人気のない国家資格となったことを今年も示す数字となった。

  難しい試験に苦労して合格しても収入の得られない現状では当然の帰結だ。

  この試験制度は、開業して収入を得るという人よりも、もうマニア的に資格を取りたいと思っている人たちによって成り立っている。

  それは、再度(再再度?)受験するひとが、8,279人と何と総申込者の46.8%も占めているからだ。

 合格点から1点差や2点差で落ちてしまった人たちの無念な再チャレンジの気持ちによってかろうじて支えられている。
しかも、これらの人たちは、合格するために勉強しているだけで、合格しても、別に開業するまでの気はないから、マンション管理士が職業として盛り上がらない一因となっている。

 それは、年齢構成をみると50歳以上が、7,861人とこれも、総申込者の44.4%と高い比率を占めていることで分かる。
 世間から見るとかなりの老人達が、マンションの管理で少しでも知識があればいい程度で勉強し、あわよくば合格すれば、なおいいと思っているのが分かる。
これでは、マンションの住民の管理意識の低さを高める職業にはならない。

  このマンション管理士・管理業務主任者の制度を創設した国土交通省は、この人気のない制度を改正して、一定の区分所有者からなるマンションには、マンション管理士を強制的に顧問とする制度にすべきだ。
 実際私のところに寄せられる多くの質問を検討すると、素人の集団であるマンションの管理組合では問題に対応できていない。

 なお、過去に管理業務主任者の試験に合格して、50問中5点を免除される人は、6,313人だった。

 ●平成25年のマンション管理士合格発表を受けて (合格発表:平成26年1月10日、記入:平成26年 2月 5日)

 平成25年のマンション管理士試験の実態は、申込者数: 17,700人 で その内、受験生は 15、383人 だった。
 合格最低点は、50問中 38点 以上であった。

 そこで、合格者数は、 1,265人 で 合格率は 8.2% だった。

 平成25年のマンション管理士試験は、前年(平成24年)は、出題内容が、曖昧だったり、変に凝った出題をしてしまい、それが出題ミスにも繋がったことを、大分反省したようで、殆どが条文のままで疑問点がでない出題だった。(参考:上記 平成24年の分析)

 全体としては、例年よりもかなり易しい出題だった。
 それが、昨年の合格点が 34点 であったのが、平成25年の合格点は、 38点 という結果になっている。

 合格率は、上位 7〜8% で設定しているのは、間違いないようで、いつも、合格点の前後1点に多くの人がいて、例えば、平成25年でいえば、合格点を 39点 にすると、6% になり、37点にすると、9% になるという感じだ。

 これは、受験生全体での話であり、基本的には、マンション管理士を受験する人のレベルは、下がっている。

 私も、平成13年からのマンション管理士・管理業務主任者の試験問題の解説をしていますが、平成25年の出題内容なら、合格点は、 39点か 40点 も考えられたものです。

 上の平成25年の申込者数の時点でも、指摘しましたが、本当に、マンション管理士試験に合格しても、食えない。

 マンションに住んでいる区分所有者の自分の財産に対する意識の低さは、もういくらいっても無駄のようだ。

 これは、つまるところ、地域コミュニティが形成できない都市の生活環境にも繋がっていますが。

 老朽化するマンションで、絶対迎えることになる「建替え」時にあわてて対応しても、遅いことにマンションの居住者が、今、気が付かないといけないのですが、先送りする意識は、非常に残念です。


◎平成26年

 ●申込者数発表(平成26年10月24日)を受けて
  平成26年のマンション管理士試験の受験申込者数は、17、449人 とのことだ。
 昨年(平成25年)の申込者数は、17,700人だったから、 マイナス 251人 (前年比 98.6%)ということだ。
 毎年指摘しているように申込者数は、減って、減ってドンドン、マンション管理士は人気のない国家資格になってしまった。
 マンション管理士として開業しても、食ってはいけない資格となっている。

 もう、マンション管理士試験を受けようとするのは、何度も、何度もマンション管理士試験に落ちた人たちが意地になって受けている。
 平成26年の受験申込者数、17,449人の内、再度(再再度?)の申込者が、8,380人(全体比 48.0%)とは、その状況を示している。

 また、管理業務主任者試験に合格した人(マンション管理士試験の一部(5点)を免除される者)も、6,556人(全体比 37.6%)と多くいる。
マンション管理士としては、食ってはいけなくても、「士(さむらい)業」を名誉として、名刺に刷り込みたいためだ。

 マンション管理士を定めた国土交通省の役人は、この不人気の打開策を打ち出さないと、役所内で冷遇されるよ。

 ●平成26年のマンション管理士合格発表(平成27年1月16日)を受けて

  平成26年のマンション管理士試験の合格点は、50問中 36問 以上とのことだ。
  昨年(平成25年)の合格点は、38点 以上でした。

  申込者数は、17,449人 でその内受験した人は、14,937人。
  36点以上をとって合格した人は、 1,260人 で合格率は 8.4% となる。

 昨年(平成25年)は、受験者数 15、383人で、 合格者数は、 1,265人 で合格率は、 8.2% でした。

 この合格率 8.4% という数字は、マンション管理士試験の例年の合格率 7〜8%の範囲である。

 確かに合格率が、8.4% という数字は国家資格としてもかなり難しい資格になるが、昨年も指摘したように、毎年受験生のレベルは低下している。
 私も、平成13年からのマンション管理士試験及び管理業務主任者試験の解説をしてきたが、平成26年の出題レベルなら受験生の上位 7〜8% になるのは、以前なら 38点前後 だと感じている。

 毎年、毎年、人気を失って、減り続けるマンション管理士の受験者数。

 一応、まだ、1万人以上の受験生がいるが、この受験者のほとんどが、過去に合格点に1点、または2点足りずに悔しさから、再、再々受験していて、どうにかこの数字を保っている。

 受験者の実態は、マンション管理士としての開業を考えずに、もう脳力トレーニングの一環として受けている人も多い。
 そのいい例が、平成26年の合格者での最高年齢がなんと78歳というデータでも分かる。

 なんとか、マンション管理士が食っていける制度にしないと、本当にこのマンション管理士の試験は、おかしな方向に向う。

 国土交通省の役人も天下り先の公益財団法人マンション管理センターの職員も、もうすぐ職を失う危機感がないとだめだよ。


◎平成27年 

 ●年々減少する受験者数
  毎年、この欄で指摘しているように、国家資格:マンション管理士の人気の凋落は激しいものがある。
  前年(平成26年)の受験者数は、14、937人だったのが、平成27年では、14、092人 となり、 マイナス 845人だ。 
 この、マンション管理士の資格が制定され平成13年の受験者は、96、906人 だったのと比べると、何んと 82,814人 もの減少である。

 このマンション管理士の受験者の減少は、その数が足りているせいではなく、単に資格をとっても食べていけないことにある。

 それでも、この受験者数があるのは、本当に、1問差、2問の差で合格できない人が、過去に多くいて、再受験、再々受験をしているだけだ。

 そして、合格点は、50問中 38問以上 正解となっている。
 そこで、合格者数は、 1,158人 で合格率は、 8.2% 。
 基本的に、マンション管理士試験では、上位 8% で足きりをしているようで、この合格率は、例年の数字である。

 平成27年の合格者では、82歳の人がいるというデータが示すように、もうこの資格は、脳力トレーニング的な意味合いを持っていて、実用の資格ではないようだ。

 この資格をなんとか活用するようにしないと、管轄している国土交通省や、試験を請け負っている、国土交通省の役人の天下り先の公益財団法人 マンション管理センターの職員は、職を失うよ!


◎平成28年

 ●合格率 8% という超難関な国家資格:マンション管理士
  しかし、人気は低くなるばかりだ。
  平成28年の 受験者数は、13,737人 で 前年(平成27年)よりも、 マイナス 355人 となった。(上記、グラフも参考に)
  平成13年にこのマンション管理士・管理業務主任者の制度が創立され、年を経るごとに受験者数が減少しており、残念ながらこの右肩下がりの傾向は、歯止めが利かない。

 マンション管理士試験が人気がない理由としては、マンションの管理組合に対して、マンション管理士が積極的に、必要性をアピールできていないことと、マンションのオーナー達が自分の財産であるマンションの管理に対して、実に無頓着で、他人任せにしていることがあげられる。

 それでもなお、受験者数、13,737人 というのは、過去のマンション管理士試験に、1問差、2問差で落ちた人たちの、再、再々、再々々受験によって辛うじて、この制度が成り立っている。
 この実情を、マンション管理士・管理業務主任者資格を創設した国土交通省の住宅局の役人達は、もっと深刻に受け止めないと、責任を問われる事態になっている。

 そこで、平成28年の 受験者数、13,737人 に対して 合格者数は、 1,101人 で 合格率は、例年のように、 8.0% という、まさに狭き門だ。

 ちなみに、この合格率 8.0% というのは、平成28年の 司法試験の合格率 22.9% よりも難しいということだ。

 参考: 法務省発表:平成28年司法試験に前年より267人少ない 1、583人 が合格 したと発表した。合格率は0.13ポイント低下し 22.95%
 受験者数は昨年より1、117人少ない6、899人。合格者は男性1、212人、女性371人。平均年齢は28.3歳で最年長は66歳、最年少は21歳だった。法科大学院を修了しないで受験資格を得る予備試験通過者で合格したのは235人で合格率は61.52%。

 平成28年のマンション管理士試験の 合格点は、 50問中 35問以上 の正解 (昨年は、38問以上の正解)で、平成13年からの試験問題の解説をしてきた、マンション管理士 香川 の感想では、年々、受験者数の減少に伴い受験者のレベルも低下している。それ以上に、出題者のレベルの低下が糾弾されるべきではある。


◎平成29年

 もう、ここまで平成16年からの、このページを読んでいる人には、マンション管理士試験の実情は分かったと思いますが、念のため、データを記します。

 平成29年の 受験者数は、13,037人 で 前年(平成28年)よりも、 マイナス 700人 となった。(上記、グラフも参考に)
 まさに、右肩下がりの、人気が無くなっていく マンション管理士試験だ。

 そして、平成29年の 受験者数、13,037人 に対して 合格者数は、 1,168人 で 合格率は、平均の 7.9%よりは、高い、 9.0% という、例年よりは、少しばかり広き門になっている。
 合格最低点は、50問中36問 正解という。

 これは、マンション管理士試験の人気は落ちても、2、3年と長きに渡って受験を続けている人が多く、それらの人が、正解 35点、36点付近、つまり合格点の近くに多くいるということで、37点 にすると、出題元の 公益財団法人 マンション管理センターが目標としている、 合格率が 8% を切り 35点にすると 合格率は、 10% になるという偏りがあるのだろう。

 だけど、このマンション管理士試験を決めた、国土交通省の役人と、管理組合によるマンションの管理の適正化の推進に寄与することを目的とするとして指名を受けている  公益財団法人 マンション管理センター はその存在価値が多いに疑われる事態になっている。
 全然、彼らは、それを自覚していないのが、問題だ。

*また、平成29年でも出題ミスがあった。
  *事前に分かった「問21」 選択肢1 について
  合格者発表(平成30年1月12日)がある前の平成29年12月26日に出題元の 公益財団法人 マンション管理センター から以下の文章が公表 された。

  平成29年12月26日
平成29年度マンション管理士試験における試験問題の誤りについて平成29年11月26日(日)に実施した平成29年度マンション管理士試験において、試験問題の問21に誤りがありました。
問21の試験問題は、誤っているものを一つ選ぶところ、誤っている選択肢が二つあることが判明したため、二つある正答の選択肢をいずれも正解の扱いとすることといたしました。
なお、詳細は、別紙をご参照願います。
受験者の皆様をはじめ関係する方々に多大なご迷惑をおかけいたしましたことについて深くお詫び申し上げますとともに、今後は再発防止に努めてまいります。


 別紙 
問21 の出題 の誤り内容について
平成 29 年度マンショ管理士試験 の問 21 は、 誤りの 肢を選ぶ問題であるが、 選択 肢 1において、 「建築設備等検査員資格者証のうち昇降機交付を受けている者」 とするころ を誤って 「建築設備等検査員資格者証の交付を受けて いる者 」と記述しため 誤り の肢となり、 誤りの 肢が 1及び 4の複数にな った 。


 という内容です。
 この出題元の公益財団法人 マンション管理センターでは、平成24年にも、出題ミスを指摘され、訂正をしています。

 平成24年の出題ミスの詳細は、上の 平成24年の分析 を参考にしてください。

  *平成29年では追加の出題ミスもある
   しかし、平成29年では、 「問1」の選択肢4 と  「問30」の選択肢3 でも出題ミスがある。

  ・マンション管理士試験での「問1」 選択肢4
  「4 一部の区分所有者のみの共用に供されるべきことが明らかな共用部分(この問いにおいて「一部共用部分」という。)があっても、区分所有者全員の利害に関係する一部共用部分の管理のすべてを区分所有者全員で行う場合には、一部の区分所有者のみで構成される3条の団体は存在しない。」
 という、一体、何を言っているのか分からない文章の拙さ。

 ・マンション管理士試験 「問30」 選択肢3
 「3 理事長は、組合員から、理由を付した書面による会計帳簿の閲覧請求があった場合には、これを閲覧させなければならないが、利害関係人からの会計帳簿の閲覧請求については、閲覧させることを要しない。」
 での、利害関係人からも「理由を付した書面」の閲覧請求 が必要という要件を欠いた出題。

 本当に、出題元の公益財団法人 マンション管理センターに対して、出題ミスを認めて公表した、 「問21」 選択肢1を含めて、受験生だけでなく、多くの人にこの試験制度をもっと知ってもらい、正解とする根拠の説明を求めます。

 でも、年々、私のサイトへの問い合わせなどをみると、マンション管理士・管理業務主任者試験に対する受験生の熱意も下がっているいるのは、残念です。


参考:問題の分析



最終更新日:
2024年 1月 6日:2024年 1月 5日の出題元の「公益財団 マンション管理センター」の発表を受け令和4年のマンション管理士の合格者数等を入れた。グラフも更新した。
2923年11月30日:マンション管理士試験の受験者数を入れた。
2023年 1月 7日:1月5日のマンション管理士試験の合格発表を受けて、数、グラフ等を更新した。
2022年12月 4日:マンション管理士の申込、受験者数を入れた。
2022年 3月18日:WINDOWS 11 へ
2022年 1月15日:マンション管理士試験の合格発表を受けて、合格者数、グラフを更新した。
2021年10月23日:マンション管理士試験の申込者数を入れた。
2021年 6月 1日:マンション管理士の登録者数を入れた。
2021年 2月14日:「問23」で正解が、3と1になり、表、グラフ、コメントを入れた。
2021年 1月16日:1月15日の発表を受けて、表、グラフ、コメントを入れた。
2021年1月16日:マンション管理士編と管理業務主任者編にファイルを分けた。
2020年 3月 9日:令和元年のマンション管理士、管理業務主任試験の合格グラフなど入れた。
2019年 3月29日:マンション管理士試験・管理業務主任者試験の合格者など、平成30年のデータを入れた。
2018年 3月 4日:平成29年のマンション管理士・管理業務主任者の合格者数等をいれて、グラフも更新した。
2017年 7月12日:マンション管理士と管理業務主任者の登録数を入れた。
2017年 2月25日:平成28年のマンション管理士・管理業務主任者の合格者数などを入れた。
2016年 3月19日:windows 10 にした。
2016年 1月31日:平成27年のマンション管理士・管理業務主任者の合格者数等をいれて、グラフも更新した。
2015年 2月19日:グラフを表の下に移した。
2015年 2月 6日:マンション管理士・管理業務主任者の登録者数を入れた。
2015年 1月26日:マンション管理士・管理業務主任者試験の合格発表を受けて、データを更新した。
2014年10月25日:平成26年のマンション管理士・管理業務主任者試験の受験申込数の発表を受けて数字を更新、コメント入れた。
2014年 2月5日:平成25年のマンション管理士・管理業務主任者の合格数、グラフを更新した。
2013年11月25日:平成25年のマンション管理士受験数を入れた。
2013年10月25日:平成25年の管理業務主任者試験の申込者数を入れた。
2013年10月23日:平成25年のマンション管理士試験の申込者数を入れた。
2013年 2月17日:(社)高層住宅管理業協会の出題ミスに伴い、管理業務主任者の合格者の数など変更し、グラフも入れ替えた。
2013年 1月28日:合格数などと分析を入れ、グラフも更新した。
2012年12月 7日:マンション管理士・管理業務主任者試験の受験者数を記入。
2012年10月25日:マンション管理士・管理業務主任者試験の申込者数を記入。
2012年 1月20日:平成23年の管理業務主任者合格発表を受けて、データとグラフの更新。
2012年 1月15日:平成23年のマンション管理士合格発表を受けて、データの更新。グラフの更新。
2011年12月 9日:平成23年の管理業務主任者試験の受験数記入
2011年10月28日:管理業務主任者試験の申込人数記入
2011年10月23日:マンション管理士試験の申込人数記入
2011年 1月22日
2011年 1月15日

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