年度 | 申込者数 | 受験者数 | 受験率 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
平成13年 | 109,520人 | 96,906人 | 88.5% | 7,213人 | 7.4% | 38点 |
平成14年 | 62,124人 | 53,317人 | 85.8% | 3,719人 | 7.0% | 36点 |
平成15年 | 43,912人 | 37,752人 | 86.0% | 3,021人 | 8.0% | 38点 |
平成16年 | 36,307人 | 31,278人 | 86.1% | 2,746人 | 8.8% | 30点 |
平成17年 | 30,612人 | 26,184人 | 85.5% | 1,909人 | 7.3% | 34点 |
平成18年 | 25,284人 | 21,743人 | 86.0% | 1,814人 | 8.3% | 37点 |
平成19年 | 23,093人 | 19,980人 | 86.5% | 1,479人 | 7.4% | 36点 |
平成20年 | 22,462人 | 19,301人 | 85.9% | 1,666人 | 8.6% | 37点 |
平成21年 | 21,935人 | 19,120人 | 87.2% | 1,444人 | 7.6% | 34点 |
平成22年 | 20,348人 | 17,704人 | 87.0% | 1,524人 | 8.6% | 37点 |
平成23年 | 19,754人 | 17,088人 | 86.5% | 1,587人 | 9.3% | 36点 |
平成24年 | 18,894人 | 16,404人 | 86.8% | 1,498人 | 9.1% | 34点 |
平成25年 | 17,700人 | 15,383人 | 86.9% | 1,265人 | 8.2% | 38点 |
平成26年 | 17,449人 | 14,937人 | 85.6% | 1,260人 | 8.4% | 36点 |
平成27年 | 16,466人 | 14,092人 | 85.6% | 1,158人 | 8.2% | 38点 |
平成28年 | 16,006人 | 13,737人 | 85.8% | 1,101人 | 8.0% | 35点 |
平成29年 | 15,102人 | 13,037人 | 86.3% | 1,168人 | 9.0% | 36点 |
平成30年 | 14,227人 | 12,389人 | 87.1% | 975人 | 7.9% | 38点 |
令和 1年 | 13,961人 | 12,021人 | 86.1% | 991人 | 8.2% | 37点 |
令和 2年 | 14,486人 | 12,198人 | 84.2% | 1,045人 | 8.6% | 36点 |
令和 3年 | 14,562人 | 12,520人 | 86.0% | 1,238人 | 9.9% | 38点 |
令和 4年 | 14,342人 | 12,209人 | 85.1% | 1,402人 | 11.5% | 40点 |
令和 5年 | 13,169人 |
11,158人 | 84.7% | 1,125人 | 10.1% | 36点 |
合計 | 601,715人 | 520,458人 | 86.5% | 42,348人 | 8.1% | 34.7点 |
◎平成13年から令和5年までの、マンション管理士試験の申込者・受験者・合格者数の変遷をグラフにしますと、以下のとおりです。
◎ また、平成13年から令和5年までの合格率をグラフにしますと、以下のようになります。
基本的に、マンション管理士試験では、合格率上位 8% を目標にしていたが、最近は、度重なる出題ミスが連続していて、この8%が守れなくなっている。
また、たびたび指摘しているが、年々減少化する受験者数にも対応が出来ていない。
この原因は、マンション管理士試験に合格しても、資格が活かせず食っていけないためだ。
マンションを取り巻く2つの老い
1.居住者の高齢化
2.建物の老朽化
この問題に対応するには、マンション管理の専門家であるマンション管理士が各マンションの顧問として活躍できるように法制化すべきだ。
政府の早急なアクションが求められる。
◎ 令和5年(2023年)のマンション管理士試験の受験者・合格者数などについて
2024年 1月 6日版:
令和5年のマンション管理士試験は、例年のように、11月の最終日曜日、11月26日(日)に全国の13試験会場にて実施された。
そこで、試験を請け負っている、公益財団法人 マンション管理センター の令和6年(2024年)1月5日の発表によると、
受験申込者数 13,169名 (14,342名)
受験者数 11,158名 (12,209名)
受験率 84.7% (85.1 %)
合格者数 1,125名 (1,402名)
合格率 10.1% (11.5%)
( )内の数値は令和4年度の実績
合格最低点 50問中 36問 (40問) 以上正解
合格者の平均年齢は、47.9歳で、最高齢者は、78歳とのこと。
グラフをみると、分かるように、マンション管理士を目指す人は、、本当に、年々減少しているという寂しい国家資格だ。
この原因は、難関のマンション管理士試験に合格しても、食ってはいけないという悲しい現実があるからだ。
管理会社との関係や滞納など、実に困っているマンションの管理組合は多い。
しかし、マンション・オーナー(区分所有者)は、自分の一生をかけてやっと払いきることができる莫大な借金をしてまで購入したマンションにもかかわらず、その管理を営利が目的の管理会社に任せている。
これでいいのか、マンションのオーナーにききたい。
あなたたちのマンションの問題、特に財務関係は、金儲けを商売としている管理会社に任せてはいけません。
もっと自分の貴重な財産であるマンションの管理運営に関心を持ち、管理組合のサイドに立ったマンション管理士に早めに相談をすることです。
受験者数などの関心よりも、このサイトを覗いた人は、マンションに住んでいる人の自分のマンションの管理運営について、もっと啓蒙活動をすべきです。
(1) マンションの管理に関する法令及び実務に関すること | 建物の区分所有等に関する法律、被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法、マンションの建替え等の円滑化に関する法律、民法(取引、契約等マンション管理に関するもの)、不動産登記法、マンション標準管理規約、マンション標準管理委託契約書、マンションの管理に関するその他の法律(建築基準法、都市計画法、消防法、住宅の品質確保の促進等に関する法律等) 等 |
(2) 管理組合の運営の円滑化に関すること | 管理組合の組織と運営(集会の運営等)、管理組合の業務と役割(役員、理事会の役割等)、管理組合の苦情対応と対策、管理組合の訴訟と判例、管理組合の会計 等 |
(3)マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること | マンションの構造・設備、長期修繕計画、建物・設備の診断、大規模修繕 等 |
(4)マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること | マンションの管理の適正化の推進に関する法律、マンション管理適正化指針 等 |
*2021年 2月14日版:令和2年度のマンション管理士試験で、出題ミスが、またあった!
2021年 2月12日付で、出題元の 「公益財団 マンション管理センター」から、以下のような文章がでた。
「令和3 年 2 月1 2 日
令和2 年度 マンション管理士試験の追加合格について
指定試験機関公益財団法人マンション管理センター
令和2年度 マンション管理士試験において、複数の選択肢が正解肢となっていた設問があったため採点をし直し、新たに合格最低点に達した者(73名)を追加合格者として決定しました。
受験生の皆様にご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げますとともに、今後このようなことが起きることのないように努め、より一 層、適切なマンション管理士試験の実施に取り組んで参ります。」
とまあ、実に官僚的な、もん切り方の文章を載せて、また、平成29年、平成24年のように出題ミスを犯している。
公式の発表が、2021年 1月15日にあり、この訂正の発表までに、約1ヵ月もかかっていて、誰かの指摘でやっと出題ミスに気がついたという訳だ。
この間、ボーダー・ラインにあった受験生の心情を出題元としてどのように捉えているのか、本当に、お詫びと反省をしているのか、この文章では実に納得がいかない。
*全問の正解の根拠を示せ!
だいたい、高額な受験料:¥9,400/人 もとっていながら、
「各受験者の採点結果、試験問題等に関する問い合わせには、一切応じられません。」
という、出題元の 「公益財団 マンション管理センター」の態度は、糾弾されてしかるべきものだ。
別の国家資格である、管理業務主任者試験でも言えるが、正解の根拠が分からないで、出題委員の私が正解だと言うのが完全に正解だという思いあがった官僚意識を捨てて、全問題で正解とした根拠の公開を、要求する。
正解の根拠が明らかであれば、受験生だけでなく、多くの有識者の意見を反映することが出来、より適切な国家資格の試験問題となれる。
*出題ミス後のデータ
受験申込者数、受験者数及び合格者数等
受験申込者数 14,486 名 (13,961 名)
受験者数 12,198 名 (12,021 名)
受験率 84.2 % (86.1 %)
合格者数 1,045名 972 名 (991 名)
合格率 8.6% 8.0 % (8.2 %)
( )内の数値は令和元年度の実績
合格最低点:50問中 36問以上 正解 (試験の一部免除者は45問中31問以上正解)
*2021年 1月16日版:
令和2年(2020年)11月29日(日)に全国で実施された、令和2年の国家資格であるマンション管理士試験については、上の表にあるように、
受験者数は、12,198人 で、前年(令和 1年)より、 + 177人 と過去からずっーと右肩下がりの傾向を見せていたマンション管理士試験だが、不思議なことに、僅かではあるが受験者数が増えた。
これは、多くの人がマンション管理士の存在を知り、この資格は活用出来ると思って受験してきたのか?
いやそうとは思えない。
それは、このマンション管理士の資格は、「足の裏についたご飯粒」と例えられ、その心は「とっても、食えない」と言われているように、マンション管理士として生計を充分に立てている人を私は知らないからだ。
それでも、受験生が1万人程度も居るのは、マンションに住んでいて、それならマンションを取り巻く区分所有法について勉強をしたい、管理規約の中身を知りたいという人たちが多くいて、この人たちが、例年、上位8%に入っている人しか合格できないという厳しい合格圏に到達できず、しかも、1問、また、2問程度足りなかったために、涙を飲み、その「くやしさ」を何とか次年度の「合格」という栄光に変えたいという程度で、継続して挑戦しているだけだ。
また、かなりの高齢者、例えば、令和2年では、85歳という年齢の人が合格しているように、もうこの資格で、生計を立てることを考えずに、頭の体操「脳トレ」の一環として、毎年受験をして、気長に勉強をしているのが、現状だ。
勿論、受験生の中にはこの資格:マンション管理士で、生計を立てようと志している人も、いることも知っている。
しかし、マンションの管理組合の管理・運営に対して、現在のマンション・オーナー(区分所有者)の関心の低さは、繰り返し管理業者にマンションの管理・運営を任せると、暴利を取られますよと忠告しても、「馬の耳に念仏」だ。
政府としてこのような状態を放置していると、多くのマンションで迎える「建替え」もうまくいかず、スラム化したマンションが多くなるという危機感を持ち、早急に、50戸以上の管理組合には、マンションの管理の専門家であるマンション管理士を最低1名は顧問として採用することの法律の制定が必要だと以前から言ってきているが、国土交通省の官僚には、認識がない。
*需要のないところに供給しても虚しい!
これだけ合格者がいるマンション管理士だけど、苦労してとったマンション管理士としての売り込みや事務所の宣伝も足りないという現状は、基本的に、管理組合が、マンション管理士を求めていないということだが。
なお、その他のデータとしては、972人(8.0%)が合格し、合格最低点は、50問中 36問 (正解率 72%)正解です。
この難関な国家資格であるマンション管理士試験に合格している多くの人は、一発合格が出来ずに、前もって、管理業務主任者試験に合格して、マンション管理適正化法に関する5問免除の特典を得ています。
この、5問免除(実質 5問正解扱い)は、合格の要素として大きいですよ。
これ以外に「マンション管理士 香川事務所」としてのコメントは、もう、下の過去のコメントで言い尽くしたので、特に目新しいものはありません。
それほど、この資格:マンション管理士制度は、過去から問題を抱えていながら、解決されていないということです。
下の文章を読んでください。
◎ 令和元年のマンション管理士試験の受験者・合格者数などについて
令和元年(2019年)11月24日に実施された、令和元年のマンション管理士試験については、上の表にあるように、
受験者数は、12、021人 で、前年(平成30年)より、 マイナス 368人
合格者数は、 991人 で、合格率は、 8.2% だ。
合格点は、50問中 37問 以上。
相変わらず、合格率 8% 前後をキープするのは、至上命令(どこからの?)のようで、人気の無さから、合格者は、昨年の 975人 に続いて 千人の大台を切った、 991人 になったという訳だ。
これ以外に「マンション管理士 香川事務所」としてのコメントは、もう、下の過去のコメントで言い尽くしたので、特に新しいのはありません。
下の文章を読んでください。
試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
マンション管理士試験 | 12,389人 | 975人 | 7.9% | 38問/50問 |
司法試験 | 5,238人 | 1,525人 | 29.1% | |
宅地建物取引主任士試験 | 213,993人 | 33,360人 | 15.5% | 37問/50問 |
管理業務主任者試験 | 16,249人 | 3,531人 | 21.7% | 33問/50問 |
◎平成25年
●申込者数発表時(平成25年10月22日)
平成25年のマンション管理士試験の受験申込者数は、17,700人で、平成24年の18、894人と比べて、マイナス1、194人だ。
平成13年にスタートしたマンション管理士・管理業務主任者試験だが、確実に申込者及び受験者数が激減している人気のない国家資格となったことを今年も示す数字となった。
難しい試験に苦労して合格しても収入の得られない現状では当然の帰結だ。
この試験制度は、開業して収入を得るという人よりも、もうマニア的に資格を取りたいと思っている人たちによって成り立っている。
それは、再度(再再度?)受験するひとが、8,279人と何と総申込者の46.8%も占めているからだ。
合格点から1点差や2点差で落ちてしまった人たちの無念な再チャレンジの気持ちによってかろうじて支えられている。
しかも、これらの人たちは、合格するために勉強しているだけで、合格しても、別に開業するまでの気はないから、マンション管理士が職業として盛り上がらない一因となっている。
それは、年齢構成をみると50歳以上が、7,861人とこれも、総申込者の44.4%と高い比率を占めていることで分かる。
世間から見るとかなりの老人達が、マンションの管理で少しでも知識があればいい程度で勉強し、あわよくば合格すれば、なおいいと思っているのが分かる。
これでは、マンションの住民の管理意識の低さを高める職業にはならない。
このマンション管理士・管理業務主任者の制度を創設した国土交通省は、この人気のない制度を改正して、一定の区分所有者からなるマンションには、マンション管理士を強制的に顧問とする制度にすべきだ。
実際私のところに寄せられる多くの質問を検討すると、素人の集団であるマンションの管理組合では問題に対応できていない。
なお、過去に管理業務主任者の試験に合格して、50問中5点を免除される人は、6,313人だった。
●平成25年のマンション管理士合格発表を受けて (合格発表:平成26年1月10日、記入:平成26年 2月 5日)
平成25年のマンション管理士試験の実態は、申込者数: 17,700人 で その内、受験生は 15、383人 だった。
合格最低点は、50問中 38点 以上であった。
そこで、合格者数は、 1,265人 で 合格率は 8.2% だった。
平成25年のマンション管理士試験は、前年(平成24年)は、出題内容が、曖昧だったり、変に凝った出題をしてしまい、それが出題ミスにも繋がったことを、大分反省したようで、殆どが条文のままで疑問点がでない出題だった。(参考:上記 平成24年の分析)
全体としては、例年よりもかなり易しい出題だった。
それが、昨年の合格点が 34点 であったのが、平成25年の合格点は、 38点 という結果になっている。
合格率は、上位 7〜8% で設定しているのは、間違いないようで、いつも、合格点の前後1点に多くの人がいて、例えば、平成25年でいえば、合格点を 39点 にすると、6% になり、37点にすると、9% になるという感じだ。
これは、受験生全体での話であり、基本的には、マンション管理士を受験する人のレベルは、下がっている。
私も、平成13年からのマンション管理士・管理業務主任者の試験問題の解説をしていますが、平成25年の出題内容なら、合格点は、 39点か 40点 も考えられたものです。
上の平成25年の申込者数の時点でも、指摘しましたが、本当に、マンション管理士試験に合格しても、食えない。
マンションに住んでいる区分所有者の自分の財産に対する意識の低さは、もういくらいっても無駄のようだ。
これは、つまるところ、地域コミュニティが形成できない都市の生活環境にも繋がっていますが。
老朽化するマンションで、絶対迎えることになる「建替え」時にあわてて対応しても、遅いことにマンションの居住者が、今、気が付かないといけないのですが、先送りする意識は、非常に残念です。
◎平成26年
●申込者数発表(平成26年10月24日)を受けて
平成26年のマンション管理士試験の受験申込者数は、17、449人 とのことだ。
昨年(平成25年)の申込者数は、17,700人だったから、 マイナス 251人 (前年比 98.6%)ということだ。
毎年指摘しているように申込者数は、減って、減ってドンドン、マンション管理士は人気のない国家資格になってしまった。
マンション管理士として開業しても、食ってはいけない資格となっている。
もう、マンション管理士試験を受けようとするのは、何度も、何度もマンション管理士試験に落ちた人たちが意地になって受けている。
平成26年の受験申込者数、17,449人の内、再度(再再度?)の申込者が、8,380人(全体比 48.0%)とは、その状況を示している。
また、管理業務主任者試験に合格した人(マンション管理士試験の一部(5点)を免除される者)も、6,556人(全体比 37.6%)と多くいる。
マンション管理士としては、食ってはいけなくても、「士(さむらい)業」を名誉として、名刺に刷り込みたいためだ。
マンション管理士を定めた国土交通省の役人は、この不人気の打開策を打ち出さないと、役所内で冷遇されるよ。
●平成26年のマンション管理士合格発表(平成27年1月16日)を受けて
平成26年のマンション管理士試験の合格点は、50問中 36問 以上とのことだ。
昨年(平成25年)の合格点は、38点 以上でした。
申込者数は、17,449人 でその内受験した人は、14,937人。
36点以上をとって合格した人は、 1,260人 で合格率は 8.4% となる。
昨年(平成25年)は、受験者数 15、383人で、 合格者数は、 1,265人 で合格率は、 8.2% でした。
この合格率 8.4% という数字は、マンション管理士試験の例年の合格率 7〜8%の範囲である。
確かに合格率が、8.4% という数字は国家資格としてもかなり難しい資格になるが、昨年も指摘したように、毎年受験生のレベルは低下している。
私も、平成13年からのマンション管理士試験及び管理業務主任者試験の解説をしてきたが、平成26年の出題レベルなら受験生の上位 7〜8% になるのは、以前なら 38点前後 だと感じている。
毎年、毎年、人気を失って、減り続けるマンション管理士の受験者数。
一応、まだ、1万人以上の受験生がいるが、この受験者のほとんどが、過去に合格点に1点、または2点足りずに悔しさから、再、再々受験していて、どうにかこの数字を保っている。
受験者の実態は、マンション管理士としての開業を考えずに、もう脳力トレーニングの一環として受けている人も多い。
そのいい例が、平成26年の合格者での最高年齢がなんと78歳というデータでも分かる。
なんとか、マンション管理士が食っていける制度にしないと、本当にこのマンション管理士の試験は、おかしな方向に向う。
国土交通省の役人も天下り先の公益財団法人マンション管理センターの職員も、もうすぐ職を失う危機感がないとだめだよ。
◎平成29年
もう、ここまで平成16年からの、このページを読んでいる人には、マンション管理士試験の実情は分かったと思いますが、念のため、データを記します。
平成29年の 受験者数は、13,037人 で 前年(平成28年)よりも、 マイナス 700人 となった。(上記、グラフも参考に)
まさに、右肩下がりの、人気が無くなっていく マンション管理士試験だ。
そして、平成29年の 受験者数、13,037人 に対して 合格者数は、 1,168人 で 合格率は、平均の 7.9%よりは、高い、 9.0% という、例年よりは、少しばかり広き門になっている。
合格最低点は、50問中36問 正解という。
これは、マンション管理士試験の人気は落ちても、2、3年と長きに渡って受験を続けている人が多く、それらの人が、正解 35点、36点付近、つまり合格点の近くに多くいるということで、37点 にすると、出題元の 公益財団法人 マンション管理センターが目標としている、 合格率が 8% を切り 35点にすると 合格率は、 10% になるという偏りがあるのだろう。
だけど、このマンション管理士試験を決めた、国土交通省の役人と、管理組合によるマンションの管理の適正化の推進に寄与することを目的とするとして指名を受けている 公益財団法人 マンション管理センター はその存在価値が多いに疑われる事態になっている。
全然、彼らは、それを自覚していないのが、問題だ。
*また、平成29年でも出題ミスがあった。
*事前に分かった「問21」 選択肢1 について
合格者発表(平成30年1月12日)がある前の平成29年12月26日に出題元の 公益財団法人 マンション管理センター から以下の文章が公表 された。
平成29年12月26日
平成29年度マンション管理士試験における試験問題の誤りについて平成29年11月26日(日)に実施した平成29年度マンション管理士試験において、試験問題の問21に誤りがありました。
問21の試験問題は、誤っているものを一つ選ぶところ、誤っている選択肢が二つあることが判明したため、二つある正答の選択肢をいずれも正解の扱いとすることといたしました。
なお、詳細は、別紙をご参照願います。
受験者の皆様をはじめ関係する方々に多大なご迷惑をおかけいたしましたことについて深くお詫び申し上げますとともに、今後は再発防止に努めてまいります。
別紙
問21 の出題 の誤り内容について
平成 29 年度マンショ管理士試験 の問 21 は、 誤りの 肢を選ぶ問題であるが、 選択 肢 1において、 「建築設備等検査員資格者証のうち昇降機交付を受けている者」
とするころ を誤って 「建築設備等検査員資格者証の交付を受けて いる者 」と記述しため 誤り の肢となり、 誤りの 肢が 1及び 4の複数にな
った 。
という内容です。
この出題元の公益財団法人 マンション管理センターでは、平成24年にも、出題ミスを指摘され、訂正をしています。
平成24年の出題ミスの詳細は、上の 平成24年の分析 を参考にしてください。
*平成29年では追加の出題ミスもある
しかし、平成29年では、 「問1」の選択肢4 と 「問30」の選択肢3 でも出題ミスがある。
・マンション管理士試験での「問1」 選択肢4
「4 一部の区分所有者のみの共用に供されるべきことが明らかな共用部分(この問いにおいて「一部共用部分」という。)があっても、区分所有者全員の利害に関係する一部共用部分の管理のすべてを区分所有者全員で行う場合には、一部の区分所有者のみで構成される3条の団体は存在しない。」
という、一体、何を言っているのか分からない文章の拙さ。
・マンション管理士試験 「問30」 選択肢3
「3 理事長は、組合員から、理由を付した書面による会計帳簿の閲覧請求があった場合には、これを閲覧させなければならないが、利害関係人からの会計帳簿の閲覧請求については、閲覧させることを要しない。」
での、利害関係人からも「理由を付した書面」の閲覧請求 が必要という要件を欠いた出題。
本当に、出題元の公益財団法人 マンション管理センターに対して、出題ミスを認めて公表した、 「問21」 選択肢1を含めて、受験生だけでなく、多くの人にこの試験制度をもっと知ってもらい、正解とする根拠の説明を求めます。
でも、年々、私のサイトへの問い合わせなどをみると、マンション管理士・管理業務主任者試験に対する受験生の熱意も下がっているいるのは、残念です。