ヴェトナムとアンコール・ワット   7日間の旅行記

2010年(平成22年)  7月12日(月) 第5日目 

カンボジア、アンコール遺跡群、オールド・マーケット観光 〜 ヴェトナム、ホーチミンへ戻る

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◎ 本 日 の 予 定
 場 所  概 要
アンコール・ワットの
  朝日鑑賞
5:00 
5:20
バスにて出発
アンコール・ワット着
朝食 6:30 ホテル:アンコール・ミラクル・リゾート&スパのビュッフェ
出発 8:00  バス発
アンコール遺跡群観光
   (約3時間)
8:50
〜 
バンテアイ・スレイ
バンテアイ・クディ
スラ・スラン
クッキー店へ
昼食 11:30 クメール料理 
オールド・マーケット散策 12:30
オールド・マーケット
ホテルで休憩 13:00

15:00
ホテルに戻りお休み
フルーツ・ビュッフェ 15:15 隣のホテルにて 各種フルーツ食べ放題
シェムリアップ空港 発 18:00 ヴェトナム航空 VN-828便 (所要時間約50分)
 ヴェトナム へ戻る
ホーチミン空港 着 18:50 また、ヴェトナムへ入国
夕食 20:00 南部ヴェトナム料理
宿泊 ニュー・ワールド・ホテル・サイゴン


訪  問  地 詳    細
アンコール・ワットの朝日 4:00
起床

5:00

5:20
*ホテル:アンコール・ミラクル・リゾート&スパ
 ・ビュッフェのモーニング・コールがある。
  希望者だけのオプションとして、アンコール・ワットの朝日鑑賞が組まれていますので、それに参加です。
  19人の内、約10名ほどが参加しました。
 
*アンコール・ワットへ
  まだ暗い中、ホテル:アンコール・ミラクル・リゾート&スパからアンコール・ワットへ行くと、もうかなりの人がいます。

  朝早い時間ですが、入場チケットのチェックの人はもういますので、入場用パスをお忘れなく。
  *日の出は、6:00頃です。

 朝と言う事で、暗闇用に、懐中電灯を用意している人もいましたが、ぼんやりと足元は見えます。
  星がきれいに見えます。

 天気は、いい!
 でも、もう少しばかり、蒸す。
  *虫除け用に長袖の着用です。

 (蚊は朝はでないようですが。)
  *日の出を待つ人たち

 ヨーロッパから来ている人も多い感じです。
5:40
*大分、東の空が白くなってきました。
5:43 *アンコール・ワットの北側にある池にも写るようになりました。

 同じ池で、昨日撮った夕方の写真と比べると、こうなります。
  *もうすぐ、朝日が出ます。
6:01 *日の出です。

 自動のデジカメでは、太陽の撮影は、これが限度です。
6:10 *アンコール・ワットをあとにします。

 日が出ると、アンコール・ワットは全て、逆光になるので、残念ながら写真撮影には向いていません。
朝食 6:30 *朝食

  ホテル:アンコール・ミラクル・リゾート&スパに戻り、2階にあるレストランで、ビュッフェ形式の朝食です。

 今朝の麺は、ラーメンです。これもいけます。
 コーヒーは、ヨーロッパ風で、現地のようなドロッとさせていません。
 朝早くから、朝日を見たりで動いていますから、またしっかりと食べています。
観光へ  8:00 *ホテル:アンコール・ミラクル・リゾート&スパ 発

 今日の午前中の予定は、アンコール・ワットの東北にある寺院:バンテアイ・スレイ、バンテアイ・クディ、スラ・スラン等を見て、今夜は、また、カンボジアからヴェトナムに入国しますが、昼に一度ホテルに戻り休憩します。

*少人数での観光客は、バイク・タクシーを利用している。
  我々のような大型の観光バスを利用する方が少数派かも分かりません。
  でも、エアコンの効いていない外は暑いけど! それも、観光の思い出ですが。
バンテアイ・スレイ     8:50 *バンテアイ・スレイ(Banteay Srei)寺院

 先ずは、ホテルから一番遠く(アンコール・トムから約40Km)にあるバンテアイ・スレイにやって来ました。



 
  *バンテアイは砦、スレイは女性を意味し、「女の砦」となります。10世紀末に建立されたヒンズー教の寺院です。


  *そんなに広くはありませんが、深く掘りこまれた彫刻で有名です。

  *特に、中央の神殿の祠に彫られた微笑んでいる女神像は「東洋のモナリザ」と呼ばれています。

 

 近くから撮影は出来ないのですが、これだそうです。
 この女神像をフランスの作家のアンドレ・マルローが持ち出そうとして逮捕されてしまったいわくつきの物です。
  *整備されたお土産店

 ここ、バンテアイ・スレイは観光客も多いせいか、お土産店がきれいに軒を並べています。
 
 他の場所、アンコール・ワットなどでは、子供達の売り子がいて物を持って売りに来ますが、ここでは、商品をチャント店に並べています。

 (まったく、買う気はしませんから、値段は見てません。)
バンテアイ・クディ 10:10
*バンテアイ・クディ(Banteay Kdei)

 バンテアイ・スレイから、アンコール・ワットの方に戻る位置関係になりますが、次は、バンテアイ・クディ寺院です。

 バンテアイは「砦」、クディは「僧坊(小部屋)」の意味だそうです。12世紀末に、ジャヤヴァルマン7世によって建立されました。僧侶が生活するために改築されたようです。

 中程度の寺院で、東の塔門から入ります。
 入口もバイヨン寺院よりかなり、小型です。

 この東の塔の向かい側が、王の沐浴の池だった、スラ・スラン(Srah Srang)です。
  *上智大学が中心になって修復をしている。

 ここ、バンテアイ・クディは、まだまだ修復が進んでおらず、石ころや屋根が壊れたままの状態です。

 ここも、上智大学の調査で、多数の切り落とされた仏像の首の部分が地下から発掘されています。

  *地元の人やお坊さんはお参りしている。

 参道には、3,4人の楽団がいて、演奏をしています。
  *かなり痛みがひどく、ワイヤー・ロープで外側も補強しています。
  *穏やかな表情の女神

 このバンテアイ・クディは、ヒンズー教の色合いをかなり残していて、ダンスの女神:アプサラの浮き彫りもあります。



*スラ・スラン(Srah Srang)
 バンテアイ・クディの東側に、スラ・スランという、王様の沐浴の池があります。
 沐浴用と言いながら、東西700m、南北350mという広大な池です。ここは、もう暑くて、話を聞いて終わりです。

 スラ・スランで朝日を迎えるコースもあるようです。
クッキー店 11:10
*名物 クッキー店の前

 お土産用に、賞をとったという、クッキー店に寄りますが、私は、試食用のを食べているだけです。

 シェムリアップの近辺の道は整備されています。

 自動車の通行も少なく、自転車でお寺巡りをしている観光客もいます。

 暑いでしょうが。

 
昼食 11:30〜 *クメール料理

 昼はクメール料理です。
 内容は、豚肉入りカレー、さつまあげ、焼きそばなどです。基本的には、中華料理に似た味です。
 左上の海苔のスープは美味しい。
オールド・マーケット 12:30〜 *シェムリアップ市::オールド・マーケットの散策

 シェムリアップ市街の市場に来ました。

  *何でもありの市場
   衣類から、食品、果物(ラン・プータンやライチなど)、宝石まで殆どの品物が扱われています。
  *臭いがきつくて、頭がふらつく
 

  生の豚の頭や、池で獲れた魚も並んでいて、臭い!
休憩 13:00

15:00
*臭かったオールド・マーケットを後にして、ホテル:アンコール・ミラクル・リゾート&スパに戻り、荷造りをして、出発までしばし、休憩です。

 泊っている、アンコール・ミラクル・リゾート&スパには、大きなプールもありますが、泳いでいるのは、中国からの家族だけです。
フルーツ・ビュッフェ 15:15〜 *フルーツのビュッフェ

 少し休んで、アンコール・ミラクル・リゾート&スパの隣にあるかなり豪華なホテルに移動して、ドラゴン・フルーツ、マンゴなどを食べて、シュムリアップ空港へ向かいます。
シェムリアップ空港    16:20着 *シェムリアップ空港

 あまり大きくないシェムリアップ空港から再び、ヴェトナムへ入り、ホーチミンに泊ります。
 
  *カンボジアから出国

 出国時に、国際線の空港税として、US$25(約¥2,250)を別途取られますよ。
18:00発 *ヴェトナム航空 VN-828便

 
  *AIRBUS A321

 このAIRBUS A321は7月10日(第3日目)にハノイから、シェムリアップへ来た時に乗ったのと同じです。

 左右に3席あり、1列が6席で、私の席は20Aで窓際です。
  18:18 *機内食が出る。
 
 飛行機に乗っている時間は、50分程度ですが、パンとスナックが出ます。

 また、ヴェトナムの入国カードも書きます。
 ヴェトナム へ戻る
ホーチミン着 18:50
空港着
*ヴェトナムはホーチミン空港へ到着

 ヴェトナムへの2回目の入国審査もあっけなく(?)、問題なく許可されて、さっそく、快適な観光バスでホテルに向かいます。

ホーチミン市内 19:35
空港出
*私にとっては、ホーチミン市というよりは、昔のサイゴン市の名前の方が慣れていますが。

 カンボジアとヴェトナムでの時差はありません。
 夜の7時を過ぎていて、少しばかり蒸し暑くない?
19:40頃 *バイクの無法ぶりと交通渋滞

 バスに乗って右側通行の市内を通りますが、最初の感想が、バイクが無茶苦茶多い! です。

 歩道側の右側の車線は完全に多数のバイクが走っていますが、信号が変わると、これらのバイクが、道の中央にも我先にと飛び出し、バスや自動車の通行を妨げます。
 
 そして自動車もバイクも共にいつもクラクションを鳴らしますから、道路は騒音で「うるさい!」です。
 
  *バイクの二人乗りは当たり前

 子供が乗っているバイクは、父親らしい運転手の前に一人、後ろには母親とその前に一人と、何と4人が乗っているバイクも珍しくありません。
夕食   20:00 *夕食

 市内のレストランで夕食です。

 ロンガ通り(この通りがどこかは分かりませんが)にある間口は狭いのですが奥行のあるレストランです。
  *メニューは南部ヴェトナム料理です。

 盛り付けが凝っていました。
    
 生春巻きやパインセオ(ヴェトナム風お好み焼き)です。クウシンサイもでています。
 味は、素朴です。
ホテル 21:30 *ニュー・ワールド・ホテル・サイゴンでお休み
   
 ホーチミンの中心に近いベンタイン市場の側にある、ニュー・ワールド・ホテル・サイゴンに泊ります。
  *室内は平凡な設備です。

 かなり規模の大きなホテルです。
 でも、ベッドもシャワールームもよくあるホテルのパターンですから、後は寝るだけです。

◎ 2010年7月12日(月)は終わりです。
*カンボジアは王国だった!
  極左のクメール・ルージュ(赤色クメール)やポル・ポト政権なんて共産党の政党が勢力を伸ばしていた記事ばかりが記憶にあり、カンボジアは共産国だと思っていたら、今は王様がいる王国です。

*カンボジアはまだまだ貧しい国だ!
  観光地に子供の売り子が多いのも、義務教育が政府の財政難から徹底されて行われていないためだそうです。

  現地での一般の人たちが、いくらで生活しているのかというと、平均の年収が$380程度で、公務員の給料が月$20(¥2,000)程度との話があるが、当然これでは生活できず、月:$100(¥10,000)は必要らしい。そのため、公務員の賄賂の要求の話が多い。警官までも本物の警察手帖を観光地で売っているとの書き込みもある。

*カンボジアの紙幣
  ヴェトナムと同じように、アメリカのドルをカンボジアでも使っているのですが、1ドル紙幣が、お釣りでは、カンボジアの通貨:リエル($1=4、197リエル)となります。
  
  1、000リエルと500リエル紙幣です。
 
*カンボジア人はヴェトナムが嫌いです!
 南北ヴェトナムが統一されたあと、ヴェトナムは隣国のカンボジアへ進攻して、首都プノンペンも占拠したことがあり、カンボジアでは、ヴェトナム的な笠などをかぶっていると嫌がられます。

*荒れた農地
  カンボジアといっても、アンコール・ワットがあるシェムリアップ近辺だけしか見てないのですが、田圃の多くが手入れされていません。
  ヴェトナムでは、全部の田に苗が植えられていましたが、シェムリアップの田は荒れたままの状態の田が目につきます。
  クメール・ルージュの支配下にあった時に行われた「大虐殺」による人手不足が響いているようです。

*バンテアイ・スレイの「東洋のモナリザ」の話
  日本でのガイドブックには、載っていますが、現地のガイドさんは当初知らなかったそうです。
  歴史や評価は、その国の人ではなく、外国人が作ることが多いですね。

上智大学の遺跡復旧支援
  アンコールの遺跡群の復旧を、昔から上智大学の石澤先生(今は学長)がやっていますが、日本人が中心になって復旧を行うのではなく、現地人を育てて遺跡を守るという方針です。
  人材の育成に時間はかかりますが、長続きしますね。

*掛け言葉のコーナー
  勝手にこんな、コーナーを作ってしまいました。

  アンコール・ワットの朝日とかけて、
  若い女性ととく、
  そのこころは、
  「どちらも、まばゆく輝いています。」

  お粗末でした。

*お粗末ついでに、
 カンボジアの暑さで、詠めるうた
 「テント下 
  牛もかくれる
  暑さかな」
 

 

ヨーロッパ編はこちら


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