ヨーロッパ旅行 (その2)

スペイン・ポルトガル編
スペイン国旗
ポルトガル国旗

2008年(平成20年)

 第8日目 5月15日(木)

ポルトガル 2日目

スペイン・ポルトガルの旅

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◎ 本 日 の 予 定
 場 所  概 要
リスボン 朝食 ホテル: コリンシア リスボアのビュッフェ
リスボン  観光 (約3時間) 【世界遺産】ベレンの塔
発見のモニュメント
【世界遺産】ジェロニモス修道院
 昼食 レストランで:いわしのグリル料理
 シントラへ移動  シントラまで約40Km(約1時間)
シントラ 観光(約1時間) シントラ王宮
 ロカ岬へ移動 ロカ岬へ約10Km(約20分)
ロカ岬 観光(約45分)  ヨーロッパ大陸の最西端 
 リスボンへ戻る リスボンまで 約30Km(約45分)
リスボン  夕食 レストランで:あんこうのリゾット
宿泊ホテル ホテル:コリンシア リスボアに連泊

 

  

 
訪  問  地 詳    細
 ホテル: コリンシア リスボア

7:00
朝食

*今日の予定は、リスボンの市内観光から始まりです。
  その後、シントラ宮殿を観て、ヨーロッパ(ユーラシア大陸)最西端のロカ岬へ行き、またこのホテルに戻ってきますので、朝の荷づくりがありません。(スーツケースをそのままでいいというのは、時間的にゆったりできます。)

  モーニング・コール(7:30)がある前にもうビュッフェで朝食です。

*このホテル: コリンシア リスボアは規模が大ききくて、サービスもいい。
  朝食のオムレツもオーダー・メイドができる。
  ハムやベーコンとタマネギを入れた、かなり大きめのオムレツを頼みました。これは、美味しい。
  朝食のジュース類(オレンジ、トマトなど)は、新鮮でうまく、気分が目覚める。
*コーヒーは?
  基本的に、ヨーロッパのコーヒーは、私が朝飲んでいるのと比べて、極端に濃い。日本ではブラック・コーヒーを飲む私ですが、ここでは、ミルクを1/3は入れています。

 

観光へ  9:00
出発が
遅れる
*バスが来ない!
  天候は、曇り。雨も降りそうな気配です。

  出発予定時間の9時前には、皆さんホテルのロビーにそろっていましたが、バスが予定時間を過ぎても来ません。
 

 

 9:45
出発
*今までは、バスの運転手も我々と同じホテルに泊まっていて、バスもホテルの近くの駐車場にあったのですが、ポルトガル出身のバスの運転手が、久しぶりに我が家に戻ったのと、リスボンの交通渋滞に巻き込まれたのが原因のようです。
  *古い水道橋が、きれいな形で残されています。

 

ベレンの塔   10:25  *ホテルから南の方に向い、テージョ川(Rio Tejo)のほとりにある、【世界遺産】「ベレンの塔 (Torre de Belem )」です。

*ウンチク:もともとは15世紀の中頃、リスボンへの入港を歓迎するのと警護も兼ねて建てられた。その後は、軍事的な見張りと警護の砦の目的で改築された。下は水牢となっている。

 (当初は、川の中州に建てられていたのが、今は川岸と繋がっています。)

*なお、入場料を取られるので、中には入っていません。
 (6階建になっているそうです。)

*日本の司馬遼太郎がベレンの塔をみて「テージョ川の公女」とその姿が、貴婦人がドレスの裾を広げた形にたとえました。
 (どうみても、そんなに華麗ではありませんでしたが。司馬遼太郎も、長旅で眼が疲れていたのでしょう。)
   *この、ベレンの塔の隣には、軍事施設が今ももあります。
発見のモニュメント    *「発見のモニュメント (Padrao dos Descobrimentos)
 ベレンの塔の隣にあるのが、ポルトガルを海洋王国として発展させたエンリケ王子を先頭とする「発見のモニュメント」です。
  1960年にエンリケ航海王子の500回忌記念で建てられたものです。

  高さ52mです。
 

 エンリケ王子のあとに続くのは、天文学者や宣教師、船乗り達です。
 ここも、エレベーターで屋上に上がれるそうですが、入っていません。
  *ポルトガルでは、日本を発見したのは、1541年となっています。

 ポルトガル船が豊後(今の大分県)に漂着した年だそうです。

 発見のモニュメントの下の世界地図にあります。



 *風が強くて、少し寒い。
  「発見のモニュメント」や「ベレンの塔」は川沿いにあり、今日は風も強く、また天候も曇りで、長袖でも少し寒い観光です。
  *リスボンの対岸です。
  この橋は「4月25日橋 (Ponte 25 de Abril)」です。

*テージョ川の幅はかなりあります。この写真の左側から右側へ川は流れ、大西洋へそそぎます。
  しかし、川上である左側は湾のようになっていて、ここよりもは、川の幅が広く「ヴァスコ・ダ・ガマ橋 (Ponte Vasco da Gama)」がかかっています。
ジェロニモス修道院     *【世界遺産】ジェロニモス修道院 (Mosteiro dos Jeronimos)です。
 発見のモニュメントから道路を挟んだ向かい側にあります。
 歩いても2,3分の距離です。
   *マヌエル1世が1502年に着工したこの建物は、マヌエル様式と呼ばれます。
   *ポルトガルが海外から得た富で建てられた、ジェロニモス修道院は大きくて、ステンド・グラスも見事なものです。
 
   *均整のとれた美しい内部です。

 *ちなみに、聖ジェロニモスとは、ヘブライ語の聖書をラテン語に訳した教会学者だそうです。
    * 繊細な彫刻に囲まれています。
     *当然、修道院ですから、キリスト像もあります。
   *インド航路を発見し、ポルトガルを世界の大国に導いた「バスコ・ダ・ガマ (Vasco da Gama)」も安置されています。
昼食へ     12時頃  *バスが遅れた出発も問題なくこなして、リスボンの中心地へ戻り、昼食です。

 海岸線からリスボン一の繁華街、バイシャ(Baixa)地区を通って北へ行きます。

  左右に商店が多い地区です。
昼食       *今日の昼食は、ここで食べます。

  駅やケーブル・カー、オフイス街を見ながら、やって来ました。

  天気は、ついに小雨になりました。
     *ポルトガルの名物料理といえば...
  そうです、「いわしのグリル」です。
  ポートワインもついています。
*味は?
  そこそこでした。量は十分です。お替りも勧められましたが、断りました。

 デザートのアイスクリームはおいしい。
 ◎ 「シントラ宮殿 (Palacio Nacional de Sintra)」 豆知識 ー観光の前にー

  シントラ地区は、リスボンの西、28Kmに位置し、緑の木々に囲まれた山系。14世紀にジョアン1世によって建てられたかっての王家の夏の離宮を中心に貴族や金持の別荘が点在している。
 見どころとしては、ムーアの城跡(Castelo dos Mouros)、フェルディナンド2世が建てた展望がいいペーナ宮殿(Palacio Natcional da Pena)、ゴシック様式のレガレイラ宮殿(Palacio e Quinta da Regalaire)などがある。
シントラ   13:30
 *リスボンでの昼食が終わり、西にある「シントラ宮殿 (Palacio Nacional de Sintra)」へ向かいます。

 距離は、リスボンから28kmと近い所にあります。
 14:10
 *雨が降ってきた。

 リスボンは曇りでしたが、この山の中に入ってくると雨になりました。
     *シントラ宮殿のシンボルは、このユニークな形をした煙突です。

 最初に見た時は、教会の礼拝用の塔かと思いますが、これは、台所の上に設けられた、2本の煙突です。
     *それでは、シントラ宮殿の中に入って見ましょう。

 各部屋は、鳥にちなんで模様が施されています。ここは、カササギの間です。


 他にも、白鳥の間もあります。
     *天井にもきれいな模様が描かれています。
     *ガイドさんの話では、このシントラ宮殿の見所としての、お勧めは、旅行用に作られたタンスだそうです。
    
     *シントラの街へ

 シントラ宮殿は、もともと山の中に造られていますので、街は坂がおおくなっています。
     *タイルはポルトガルでもきれいです。

 スペインでもタイルが多用されていましたが、ここポルトガルでも、店の壁や道案内にきれいな模様のタイルが使われています。
   *にわとりの他にカエルもありです。


ポルトガルの象徴の鶏のお土産は当然ありますが、ここシントラでは、雨が多いせいか、カエルを題材にしたお土産も見られます。
ロカ岬へ   15:30
出発
 *雨のシントラから、ロカ岬(Caba da Roca)へ


  雨が止まないので、街をうろちょろできません。

 今日の最終目的地、ロカ岬へ行きましょう。

*シントラから、また西へ約10Kmぐらいの距離です。

*狭い山道を通って行きます。ポルトガル名産のコルクの木がたくさんあります。
ロカ岬   16:00
 *ロカ岬(Cabo da Roca)に到着しました。
  雨は小雨ですが、風も少し吹いています。
   *ここが、ヨーロッパ(ユーラシア大陸)の西の端です。
  北緯38度47分、西経9度30分。高さ140m。

  断崖の上に、ポルトガルの詩人、カモンイス(ルイス・デ・カモンイスLuis de Camoes)、が詠んだ詩の1節が刻まれています。
  「ここに、地果て、海始まる」 ポルトガル語での表記は「Aqui・・・Onde a terra se acaba e o mar comeca」。
     *もう、この先は、大西洋が続くだけです。


 今日は、残念ながら雨に煙って、遠くは見えませんが。
    *ロカ岬へ行ったことの証明書です。

  表は、氏名と日付が入り、左下には、威厳のある昔のスタイルの蝋印が押されています。

  裏には、北緯、西経と、ポルトガル語、英語、フランス語、ロシヤ語、そして日本語で「ポルトガル国シントラにあるロカ岬に到達したことを証明します。ここは、ヨーロッパ大陸の最西端に位置し、「陸尽き、海はじまる」と詠われ、新世界を求め、未知の海へとカラベラ船を繰り出した航海者たちの信仰心と冒険心が、今に尚、脈打つところです。」とあります。
   16:40
リスボンへ
 *ロカ岬でも花は咲いています。


お土産屋さんでは、鶏が 4.5ユーロで売られています。
夕食    17:30
ホテル着

18:45
レストランへ
 *相変わらず小雨のなか、ロカ岬を後にして、リスボンへ戻ります。

  ホテルで1時間ほど休み、今日の夕食は市内にあるレストランでとります。

  このレストランは、公園の中のような緑に囲まれた静かな場所にあります。
     *夕食は「あんこうのリゾット」です。

 *恒例の、それでは、味は?
   あんこうというと、生臭い感じがしますが、それほどではありませんでした。
   また、リゾットですから、お米に芯がります。

  阪急交通社も、現地、現地での特産料理を準備してくれていますが、乗り物に弱い私は、朝食の味はしっかり把握してますが、いつも夕食の味があいまいです。
ホテル近辺     20時頃
 *ホテル付近を散策

  レストランでの「あんこうのリゾット」も食べ終わり、ホテル:コリンシア リスボアに戻って来ました。

  まだ、寝るには早いので、ホテルの近辺をふらつきました。
  映画館などがあるビルに入ると、なんと日本の回転すし屋がありました。(AYA Japones Kaiten)
  中を覗くと、多くの客が入っていました。
     *ホテルは、高架の駅と地下鉄の駅の乗り換え駅の近く(駅名はわかりません)にあります。

  しかし、乗客はあまりいませんでした。

  地下鉄の駅の改札口も人がいませんでした。
 泊      *お休み

 ホテル:コリンシア リスボアに昨夜に続き泊まります。
 このホテルは、このツアーの中でも、部屋は広くて、静かで、朝食も豊富と、一番いいホテルでした。

 (さすがに、阪急交通社が5つ星のデラックス・ホテルとパンフレットに自慢するだけのことはあるホテルです。)

*ヨーロッパでの最後の夜でした。
 2008年 5月15日は終わりです。  
◎ポルトガルの2日目は、まとめに時間がかかった。
  このページは、2008年7月25日に終りを作成した。
  スペインの有名観光地についての情報は、ネットでもかなり流れていて、纏めるのが簡単であったが、ポルトガルとなると情報が少ない。
  特に、シントラは観光用の地図がなくて大変だった。

◎また、雨だ!
  今回のスペイン・ポルトガルの旅は雨に祟られている。
  初日のバルセルナから雨が始まり、旅の終わりも雨だった。

◎ポルトガルの大地震
  日本も地震大国で、6月24日に岩手・宮城の震度6の地震があり、また7月24日にも岩手で震度6の地震があった。
  ポルトガルも大地震にあっている。1531年、1755年とリスボンを中心とした地震の被害はひどくて、この災害復興がうまくいかず、ポルトガルは貧しい国となり、ポルトガル人のヨーロッパ各国へ出稼ぎが始まったようだ。

◎シントラとロカ岬の距離と位置が分からなかった。
  リスボンからバスに乗って、西の方の山道をゴチョゴチョと移動しているので、当初はシントラは、ロカ岬のかなり北の方角かと思っていたが、ポルトガルの詳細地図を見たら、シントラとロカ岬は近い距離だった。

◎シントラには、日本の建設会社がゴルフ場をつくっていた。

  そう、なんとなく以前に聞いたことがあったが、青木建設がバブルの頃ポルトガルに豪華なリゾート・ゴルフ場をつくっていました。
  それが、このシントラでした。バスが、ロカ岬へいく途中にありましたが、今は、ゴルフ場はつぶれていて別の施設になっていますが、広大な土地とクラブ・ハウスや付属の建物は立派でした。

◎とうとう、ユーラシア大陸の西の果てまで来てしまった。
  2年前から始めたヨーロッパの旅も、東からドイツ・フランス・スペインと訪問し、ついに、ロカ岬で西の果てに到着したわけだ。
  断崖の上から、雨に霞む大西洋を観ていたら、「私の旅も終り?!」の気がしてきた。

◎観光の終わりを迎えて。
  実質、5月9日から始まった今回のスペイン・ポルトガルの旅も、今日5月15日で終わりです。
  あとの、2日間は、日本へ帰るだけですから。
  全体の感想とも重なるかも知れませんが、今回も、主な観光スポットを結ぶ点と線の旅でした。

◎ポルトガル語を語源とする日本語
  そうだ、忘れていました。
  日本と馴染みのある、ポルトガル語に語源をもつ日本語も紹介しましょう。
  一部は、ポルトガル語もスペイン語も似ているので、スペイン語が語源という説もあるようですが、まあ、固いことは抜きにして。
  パン(pao)、天ぷら(tempero)、バッテラ=寿司の一種(bateira)、カルタ(carta)、ボタン(batao)、シャボン(sabao)、カッパ=合羽(capa)、金平糖(confeito)、オルガン(orgao)、キャラメル(caramelo)、カンテラ(candela)、ビードロ(vidro)、ブランコ(balancos)などですが、辞書を調べているといやになるほどポルトガル語が語源はあります。

 

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